億万長者になろう！

アンドリュー・ガーフィールド（１９８３年８月２０日ロス出身）を知ったのは、ロバート・レッドフォード監督・主演の「大いなる陰謀」（０７）に出演した時。レッドフォード演じるマレー教授の部屋に呼び出された、今時の学生役。

英国の舞台で活躍していた新人のガーフィールドを、レッドフォードが望んでキャスティングしたそうです。トム・クルーズ、メリル・ストリープと素晴らしい俳優たちが出演した本作は、まさに俳優で見るドラマ。

ガーフィールド初主演「ＢＯＹ Ａ」（０７）は、ジョン・クローリー監督作。少年時に罪を犯し、長い刑期を終えて社会に出て来た少年Ａの物語。複雑な心理状態を繊細に演じるガーフィールドにすっかり夢中。

「ブーリン家の姉妹」（０８）では小さな役でしたが、テリー・ギリアム監督「Ｄｒ．パルナサスの鏡」（０９）では旅芸人一座の１人、アントン役。個性的なキャストの中でも、やはりキラッと輝いていました。

５作目の「ソーシャル・ネットワーク」（１０）は、なんと！デヴィッド・フィンチャー監督作。原作は「ラスベガスをぶっつぶせ」（０８）のベン・メズリックのノンフィクション『ｆａｃｅｂｏｏｋ 世界最大のＳＮＳでビル・ゲイツに迫る男』。

ところで“ＳＮＳ”とは、ソーシャル・ネットワーキング・サービスのこと。社会的ネットワークをインターネット上で構築するサービスを指し、日本のｍｉｘｉ、ＧＲＥＥ、モバゲータウンもそう。ｆａｃｅｂｏｏｋは世界最大の会員数を誇ります。

その数たるや、２０１０年７月現在５億人の登録者がいると発表。映画は“フェイスブック”の誕生を描きます。２００３年、１９歳のハーバード大学生でコンピュータプログラミングの天才マーク・ザッカーバーグ（ジェシー・アイゼンバーグ）。

彼は親友のエドゥアルド・サベリン（アンドリュー・ガーフィールド）と、大学内で友人を増やそうとあるサイトの立ち上げを計画。それは大学内の出来事を自由に語り合えるサイト。大学寮の一室で誕生したそのサイト名は、“フェイスブック”。

またたく間に学生たちの間に広がり、さらに“ナップスター”の創設者ショーン・パーカー（ジャスティン・ティンバーレイク）と出会い、一気に巨大サイトへと成長するのでした。そんな彼らが得たもの、失ったものとは？

ちなみに“ナップスター”とは、音楽配信サービスのひとつ。そんな難しいこと知らなくても構いません。だって映画を見たいんだもん！