だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

トルナトーレ監督のシチリア

2010-11-28 17:58:29 | 映画
映画音楽の巨匠、エンニオ・モリコーネ。1928年11月10日ローマ生まれなので、今年82歳。すごい。フィルモグラフィーを見ると、「歌え!太陽」(60)から、その作品数は200本近くに及びます。

代表作品は、「荒野の用心棒」(64)「夕陽のガンマン」(65)などのマカロニ・ウエスタンの数々。「サン・セバスチャンの攻防」(68)「ケマダの戦い」(69)などの戦争映画。他にも「明日よさらば」(69)「狼の挽歌」(70)

「1900年」(76)「エクソシスト2」(77)「遊星からの物体X」(82)「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」(84)「ミッション」(86)「海の上のピアニスト」(99)など話題作、大作もたくさん。書き切れないくらい…。

そんな中、シチリア島を舞台にしたのがアンリ・ヴェルヌイユ監督作「シシリアン」(69)。ジャン・ギャバン、アラン・ドロン、リノ・ヴァンチュラと当時の人気スターが揃って出演したシチリア・マフィアを描いた犯罪映画の大作。

シチリアを舞台にした、ジュゼッペ・トルナトーレ監督作「ニュー・シネマ・パラダイス」(89)。わずか29歳の監督が描く映画への愛あふれる本作は、世界中で大ヒット。 フィリップ・ノワレとジャック・ペラン、トト少年役の サルヴァトーレ・カシオ。

懐かしい~。モリコーネの音楽が、忘れられない作品でした。再びトルナトーレ監督とモリコーネが贈るシチリア映画が、「シチリア!シチリア!」(09)。2007年ローマで暴漢に襲われ生死をさまよった監督が、生きる喜びを描いた最新作です。

シチリアの田舎町バーリアの貧しい牛飼い、トッレ・ヌオヴァ家。次男のペッピーノは、幼い頃から大人たちと一緒に一生懸命働いていました。つらい時もあったけど、楽しい思い出がいっぱいの少年時代を過ごします。

やがて時代は第2次世界大戦へ。戦争が終わり平和が戻った時、ペッピーノ(フランチェスコ・シャンナ)はたくましい青年に成長していました。そして長い黒髪の美しいマンニーナ(マルガレット・マデ)と運命的な恋に落ちます。

身分違いの結婚を反対された2人は、駆け落ちを選びます。そして世の中を良くしたいと、理想に燃える彼は政治の世界に足を踏み入れるのですが…。レンガ職人の恋人役でモニカ・ベルッチが共演。「マレーナ」(00)もシチリアでしたね。

ペッピーノは、ジュゼッペの愛称なんですって。まさに自伝なんですね。
コメント
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