だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

神よ、いずこ?

2010-12-29 21:39:26 | 映画
デンマーク・コペンハーゲン出身の映画監督、ラース・フォン・トリアー。1956年4月30日生まれなので今年54歳。ほぼすべての作品の脚本を書き、監督しています。ざっとその作品を見ると、デビュー作は「エレメント・オブ・クライム」(84)。

「エピデミック~伝染病」(87未)「ヨーロッパ」(91)「奇跡の海」(96)「イディオッツ」(98)「ダンサー・イン・ザ・ダーク」(00)「ドッグヴィル」(03)「マンダレイ」(05)。他に長編「キングダム」(94)「キングダムⅡ」(97)も。

「奇跡の海」で監督を知った時、その内容に軽いめまいを覚えました。全8章、2時間38分の上映。主演のエミリー・ワトソンとステラン・スカルスガルドの演技にも、衝撃を受けました。とにかくリアルなんだけど、実は寓話的な神への愛の物語。

アイスランドの歌手ビョークを主人公に、ミュージカル仕立てにした「ダンサー・イン・ザ・ダーク」は、カンヌ国際映画祭のパルムドールと女優賞を受賞。「ドッグヴィル」と「マンダレイ」は、床に白線を引いただけの舞台のようなセットにまず驚かされます。

トリアー監督の最新作は、当初2005年に撮影が開始されるはずだった「アンチクライスト」(09)。しかし、脚本の書き直し、07年の監督のうつ病…と延期され、さらに内容の過激さに日本での公開も危ぶまれていた作品です。

“アンチクライスト”とは、反キリスト者のこと。激しく愛し合う夫婦(ウィレム・デフォーとシャルロット・ゲンズブール)。その最中、幼い息子がベビーベッドから出て窓によじ登り、転落死してしまいます。罪の意識から、葬儀で気を失ってしまう妻。

夫はセラピストで、次第に深い悲しみと自責の念から神経を病んでいく妻を助けようと、森の中の山小屋に連れて行くことにします。“エデン”と呼ばれるその山小屋で治療しようとするのですが…。自然の現象は彼らに恐怖を与え、事態は悪化するばかり。

原題のアダムとイブになぞらえた夫と妻が迎える、驚愕の結末とは?監督らしく、プロローグ、悲嘆、苦痛、絶望、33の乞食、エピローグの6章から構成される本作。ゲンズブールは、カンヌ国際映画祭に女優賞受賞。

デフォーもデンマーク映画批評家協会賞の主演男優賞受賞。映画の舞台はシアトルを想定していますが、ロケはドイツ。ひさびさのトリアー監督作品。過激でもいい、やっぱ見ましょ。
コメント
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