だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

パニック・パロディ映画の超大作!

2008-12-17 21:12:27 | 映画
「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」(08)「ナイト ミュージアム」(06)「デイ・アフター・トゥモロー」(04)「魔法にかけられて」(07)「紀元前1万年」(08)「ダークナイト」(08)「ハンコック」(08)「ウォンテッド」(08)「アイアンマン」(08)「カンフー・パンダ」(07)

「セックス・アンド・ザ・シティ」(08)「JUNO」(07)「インクレディブル・ハルク」(08)「アルビン/歌うシマリス3兄弟」(07)「ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー」(08)「スピード・レーサー」(08)「ツイスター」(96)「ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー」(08)

「ノーカントリー」(07)「クローバーフィールド/HAKAISHA」(08)「デイ・アフター・トゥモロー」(04)「ジャンパー」(08)「ベオウルフ/呪われし勇者」(07)「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」(08)etc…。これだけの映画をいっぺんに見ることができるとしたら?

あはは、ムリムリ。でもおいしいとこだけ、いただくなら?それが、パロディ映画です。おバカ映画の代名詞(?)「最終絶叫計画」(00)の製作チームが新たなるパロディ映画を作りました。

ディザスター・ムービー! おバカは地球を救う」(08)です。監督・脚本は、「最終絶叫計画」で脚本、「最‘愛’絶叫計画」(06未)で製作・脚本、「鉄板英雄伝説」(07)で監督・脚本を担当した、ジェイソン・フリードバーグとアーロン・セルツァー。

パロディ映画には、楽屋落ち程度のものや、知っている人だけ楽しめるようなマニアックなもの、出演者の過去の作品を皮肉ったもの、またカメオ出演も楽しめますね。しかし、この映画は“おバカ”映画ですから、この手の映画が苦手の方にはちょっと…。

それでも見てみたい方は、ぜひ劇場へ!出演者は、「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ」(08)でアナキン・スカイウォーカーの声を担当した、マット・ランター。他にカーメン・エレクトラ、ヴァネッサ・ミニーロ…といっても知りませんが。まぁ、むずかしいこと言わないで見る分には、大いに楽しめるかも?
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ギレルモ!パールマン!!

2008-12-16 21:36:32 | 映画
あの映画が、帰って来る!そう!「ヘルボーイ ゴールデン・アーミー」(08)!2004年の「ヘルボーイ」は、主演のロン・パールマンに注目していました。パールマンは「人類創世」(81」で映画デビューし、190cm近い長身と特異な容姿に一度見たら忘れられない俳優。

「薔薇の名前」(86)の修道僧など、怪優というイメージがありますが、リンダ・ハミルトン主演のTVシリーズ「美女と野獣」(87~90)での、ライオン顔のヴィンセントはロマンチックな役どころ。「ロスト・チルドレン」(95)「エイリアン4」(97)などで、ご存知の方も多いかも。

「スターリングラード」(00)、スター・トレックの「ネメシス」(02)、「ブレイド2」(02)にも出演。「ヘルボーイ」では主役を演じ、パールマンの魅力が活かされていました。原作はアメリカの“ダークホース・コミックス”から発行された、マイク・ミニョーラ作のコミック。

どんな物語かというと、第2次世界大戦末期のナチス・ドイツが怪僧ラス・プーチンの力を借りて、強大な力を得ようとある儀式を行います。しかし儀式は失敗し、真っ赤な悪魔の小生物が現れます。“ヘルボーイ”と名付けられたその生物を回収したのは、米軍特殊コマンド部隊。

彼の父となったブルッテンホルム教授が責任者の、超常現象捜査防衛局(BPRD)の一員となり、活躍するというもの。面白そうでしょ?映画化したのは、あの「パンズ・ラビリンス」(06)のギレルモ・デル・トロ!脚本も担当。

タイトルの“ゴールデン・アーミー”とは、遥か昔、エルフの国バロル王がゴブリンの鍛冶師に作らせた“鋼鉄兵団”のこと。地球支配を目論む人間との戦い。王はゴールデン・アーミーの力に驚き、永遠に封印。支配する魔力を持つ王冠を3つに分割します。

そして人間が地上の支配者となり、ベツムラ王国ではバロル王の息子ヌアダ王子(ルーク・ゴス)が、あの“ゴールデン・アーミー”を蘇らそうとします。対するヘルボーイ(パールマン)は、水棲人エイブ(ダグ・ジョーンズ)、念力発火能力者リズ(セルマ・ブレア)と共に地球の未来を守るため、立ち上がります。

他に、前作のトレヴァー“ブルーム”ブルッテンホルム教授役のジョン・ハートも出演。前作のファンも、「パンズ・ラビリンス」に魅せられた人も劇場へ!
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バイカー・フィルム復活を賭けて…

2008-12-14 20:54:05 | 映画
マイケル・マドセンのファンなんですが、最近劇場公開作品が少なくって…。出演作品は、いきなりDVDスルー。まっ、仕方ないですね。最近の公開作品には「007/ダイ・アナザー・デイ」(02)、「キル・ビル」(03)と「Vol.2」(04)、「シン・シティ」(05)。

「レザボアドッグス」(91)のMr.ブロンドが、はまり役。以来、マドセンはクエンティン・タランティーノ一家。ロバート・ロドリゲスやフランク・ミラーとも、お付き合いがあります。他にも、ハーヴェイ&ボブ・ワインスタイン兄弟の製作総指揮の作品にも出演。

マドセンは、B級アクション映画の主演を張るタフガイのイメージで、しっかりスターとして生き抜いています。がんばれ!そのマドセンの最新作が公開です。「ヘルライド」(08)のスタッフ、キャストを見ると、ファンならずともうれしくなります。

監督・脚本は、俳優で「キル・ビルVol.2」にも出演し、「マッド・ドッグス」(96)で監督デビューしたラリー・ビショップ。製作総指揮は、ハーヴェイ&ボブ・ワインスタインとタランティーノ。出演陣には、唸ってしまいます。

物語は、対立するバイカー・グループの復讐劇。“ヴィクターズ”のメンバーは、孤高のバイカー、ビストレロ(ラリー・ビショップ)、いつもタキシードを着てハーレーを乗り回すジェント(マドセン)、若い狂犬コマンチ(エリック・バルフォー)。

仲間のセント・ルーイを殺された3人は、敵グループ“666”のボス、ビリー・ウィングス(ヴィニー・ジョーンズ)たちを追うため、復讐の旅に出ます。謎の女ナダ(レオノラ・ヴァレラ)、引退した大物デュース(デヴィッド・キャラダイン)、怪しい老人エディ・ゼロ(デニス・ホッパー)が現れ…3人の復讐の結末は?

この映画、全米ではたった2週間で打ち切り!うむ、そうだろう…。今時、バイカー映画なんて…。かつて60年代から70年代に人気だった“バイカー・フィルム”。デニス・ホッパー監督・主演の「イージー・ライダー」(69)が、思いだされます。

マドセンはじめ、みんな若くないし、ラリー・ビショップやタランティーノの思い(バイカー・フィルムの復活)を叶えるために集まった、まさに“男気”の詰まった映画なんですね。納得。マドセン、カッコイイぞ!
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中国近代戦史映画

2008-12-12 22:24:38 | 映画
中国の映画監督フォン・シャオガン(馮小剛)のフィルモグラフィーには、グォ・ヨウ主演の「再見(ツァイチェン)のあとで」(93)の脚本。アメリカとの合作映画「ハッピー・フューネラル」(01)の監督・脚本。この映画には、ドナルド・サザーランド、グォ・ヨウ、ロザマンド・クワン、ポール・マザースキーが出演。

グォ・ヨウ主演「わが家の犬は世界一」(02)では、製作総指揮を担当。グォ・ヨウは私の好きな俳優。他にも未公開作が何本かあります。監督・脚本の「イノセントワールド/天下無賊」(04)では、アンディ・ラウ、グォ・ヨウ、リー・ビンビン、チャン・ハンユーが出演。

続く「女帝/エンペラー」(06)でも、監督・脚本を担当。この映画では、チャン・ツィイー、ダニエル・ウー、グォ・ヨウ、リー・ビンビンと、お馴染みの名前が見えます。どうやら、監督お気に入りの俳優たちのようです。

最新作「戦場のレクイエム」(07)にも、同じ名前があります。原作は中国の小説家、ヤン・ジンユエン(楊金遠)の短編『官司』。(意味は“訴訟”。日本では未訳です)

第2次世界大戦後、中華人民共和国建国(1949年)前夜。人民解放軍と国民党軍の熾烈な戦い“准海戦役(わいかいせんえき)”が勃発。人民解放軍139団3営第9連隊長のグー・ズーティ(チャン・ハンユー)は、『旧炭鉱を死守せよ』という命令を受けます。

部下48名と共に、『撤退ラッパが鳴るまで』と圧倒的な数を持つ国民党軍に相対します。しかし、その攻撃に部下たちは次々と戦死。瀕死の部下が、『ラッパの音が聞こえた…』と言っても、グーには聞こえていない。他の部隊はすでに撤退し、彼の部隊だけが残っていたのでした。

結果、グーの部隊は全滅。戦場に散った部下たちは名誉の戦死とはならず失踪者となり、残ったグーの運命も厳しく険しいものとなってしまうのでした。果たして、ラッパは鳴ったのか?

中国の歴史は難しく、大ヒットした“三国志”を描いた「レッドクリフ」(08)はエンタティメントとして楽しめますが、近代戦史はリアルですね。「レッドクリフ」で趙雲を演じたフー・ジュンが、第139団団長役で出演しています。グォ・ヨウが出ていないのが残念ですが。

主演のチャン・ハンユーは、監督作品の常連。実力派俳優の演技に注目です。
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ビールの国、チェコの映画

2008-12-11 22:07:59 | 映画
チェコスロヴァキア(1993年、チェコとスロヴァキアに分離)のプラハ。「抵抗のプラハ」(71)「コーリャ 愛のプラハ」(96)「プラハ!」(01)などの他、1968年の“プラハの春”を描いた「存在の耐えられない軽さ」(88)も思い出します。

プラハ出身の監督に、イジー・メンツェルがいます。名前で思い出せなくても、「つながれたヒバリ」(69)や「スイート・スイート・ビレッジ」(85)をご覧になったかも…。

チェコを代表する監督の最新公開作が、「英国王 給仕人に乾杯!」(06)。興味を引かれるタイトルですね。原作は、監督デビュー作「厳重に監視された列車」(66)や「つながれたヒバリ」でも組んだ、ボフミル・フラバル(1914~97)著、『私は英国王に給仕した』。

彼の作品は、日本ではほとんど作品は紹介されていないとか。原作が書かれたのは、ソ連の支配圏にあった1971年。そんな時代に絶対出版が許されない内容って、どんな?

ちょっと背が低い、青年ヤン・ジーチェ(イヴァン・バルネフ)の夢は、いつかきっと百万長者になって、ホテルのオーナーになること。田舎町のホテル”黄金のプラハ”でレストランの見習い給仕からスタートし、お次は別荘ホテル“チホタ荘”でウェイターに。

次に、プラハの最高峰“ホテル・パリ”のウェイターになり、やがて主任給仕に昇格。ヤンはここで特別な人と出会います。その人はまさに神技のように給仕する、給仕長スクシーヴァネク(マルチン・フバ)。

給仕長はヤンに告げます。『私は、英国王に給仕した』と。時は1938年、ヒトラーがズデーテン侵攻を強行。1918年に成立したチェコスロヴァキア共和国は建国からわずか20年で解体され、やがて第2次世界大戦へと向かうのでした。

ナチスに占領されたプラハで、誇り高く、ナチスへの反抗を続ける給仕長はゲシュタポに連行され、二度と戻らぬ人に…。映画は、こうしたプラハの時代と人間たちを描いて行きます。

老ヤンを演じるのは、オルドジフ・カイゼル。読み方も難しいチェコの俳優たちをご紹介するのは、この位にしておいて、ヤンを演じるイヴァン・バルネフは、ピーター・マクニコルに似てる!そう思いません?映画館で確認しましょう。
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自虐ネタ?

2008-12-10 21:47:21 | 映画
ジャン=クロード・ヴァン・ダム!1990年代の代表作は、「ユニバーサル・ソルジャー」(92)「ハード・ターゲット」「ボディ・ターゲット」(93)「タイムコップ」「ストリートファイター」(94)「サドン・デス」(95)「マキシマム・リスク」(96)「ダブルチーム」(97)etc…

結構見てます。当時のアクション・スターには、「テキサスSWAT」(83)「デルタ・フォース」(85)などのチャック・ノリス、「ロッキー」シリーズ(76・79・82・85・90・06)のシルヴェスター・スタローン、「ターミネーター」シリーズ(84・91・03)のアーノルド・シュワルツェネッガー。

そして、「沈黙の戦艦」(92)など“沈黙”シリーズで人気のスティーヴン・セガール。他にも一見、か弱そう~な「ダイ・ハード」シリーズ(88・90・95・07)のブルース・ウィリスがいました。

ヴァン・ダムの強みは、ハンサムでいかにもカッコイイ、アクション・スターであること。そしてヴァン・ダムの弱みは、映画の中での“ダブル”が多いこと。つまりアクションを自分で演じていないんですね。ちょっとびっくりの人も多いかも。

そのヴァン・ダムは、1960年10月18日ベルギーのブリュッセル生まれ。ひ弱な少年は、11歳でマーシャル・アーツを学び、1980年ヨーロッパ空手選手権でミドル級チャンピオンに。82年アメリカに渡ります。

そんなヴァン・ダムも今年48歳。やはりアクションにはちとキツイ年齢。他の俳優も役の転換を図っていますが、ヴァン・ダムだって。「その男ヴァン・ダム」(08)は、ちょっとすごい映画です。監督は、幼い頃からヴァン・ダムのファンだった、マブルク・エル・メクリ。

21世紀になって、ヴァン・ダム式アクション映画はすでに時代遅れと言われ、出演作品はいきなりビデオスルー。それに伴い、ギャラは急降下。主役をセガールに奪われ、愛娘からは嫌われ、銀行口座のお金は底をつき…。トホホなヴァン・ダム。

ロスを離れ、故郷のブリュッセルでたまたま寄った郵便局で、強盗に遭遇!なんてことだ!なまじ有名なヴァン・ダムは、警察に犯人と誤認されてしまうのです!果たして、この映画、どうなるの?それともこれって“マジ”な映画?ちがうの?

ヴァン・ダムが、ヴァン・ダムを演じるすごい映画。ファンならずとも見たくなりせん?
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モリス的生活

2008-12-07 20:49:51 | 展覧会
あっ、この模様見たことがある!と言う方も多いはず。どんな模様かというと、英国の植物や果物、伝統的な鳥獣模様…などが緻密に描かれた、まるで壁紙のような美しさ。

上野の東京都美術館で、開催の「生活と芸術 アーツ&クラフツ展」(ウィリアム・モリスから民芸まで)では、ウィリアム・モリスを中心とした“アーツ&クラフツ”と呼ばれるデザイン運動を紹介します。

ではウィリアム・モリスとは?1834年3月24日ロンドン生まれ(1896年10月3日没)の詩人でデザイナー、マルクス主義者で思想家でした。モリスは1861年“モリス・マーシャル・フォークナー商会”を設立。ステンドグラスや家具などを制作していました。

75年にはフォークナー商会を解散し、後は自身でモリス商会として作品を制作しています。ではアーツ&クラフツとは?英国では産業革命が起こり、大量生産の時代がはじまります。そんな時、手仕事の素晴らしさを見直し、自然や伝統に美を見出そうという運動が起こったのです。

インテリア製品や生活用品、美しい書籍など、でも過剰な装飾ではなく、シンプルな美しさをとり入れたライフスタイルを目指しています。なんだか現在に通ずるものを感じます。まさに生活と芸術を結び付けようとしたのですね。

今回の展覧会では、モリスの内装用ファブリック“いちご泥棒”(1883)、“タペストリー・森”(1887)の他、ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティの“聖ゲオルギウス伝ステンドグラス(パネル)”(1862年頃)、エドゥアルト・ヴィンマー=ヴィスグリルの“ブラウス”(1914年頃)など。

さらには、日本の芹沢介作“沖縄絵図六曲屏風”(1940)なども展示されます。出展の多くは、ヴィクトリア&アルバート美術館収蔵のもの。インテリアに関心のある方にも、お勧めです。
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NY、1988年

2008-12-06 21:55:01 | 映画
ホアキン・フェニックスは、私のお気に入りの俳優。1974年10月28日、プエリトルコ生まれ。93年10月31日亡くなったリヴァー・フェニックスの弟としても有名。ホアキンが救急車を呼んだのでした…。

「スペースキャンプ」(86)で映画デビューし、「誘う女」(95)「8mm」(99)「グラディエーター」(00)「サイン」(02)「炎のメモリアル」「ヴィレッジ」(94)「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」(05)「帰らない日々」(07)と、代表作はいずれもヒット!

「グラディエーター」のコモデゥス役、「ウォーク・ザ・ライン」のジョニーキャッシュ役でアカデミー賞にノミネート。そんなホアキンの最新作が、「アンダーカヴァー」(07)です。監督は「リトル・オデッサ」(94)のジェームズ・グレイ。

他に「裏切り者」(00)があり、ホアキンとマーク・ウォールバーグ主演の、NYクィーンズで起きた汚職事件を描いた社会派サスペンスでした。シャーリーズ・セロンやフェイ・ダナウェイなど、豪華共演陣でした。

「アンダーカヴァー」で再び、監督はホアキンとウォールバーグと組んでいます。舞台は1988年のNY。警察官の家系に生まれた兄弟の物語。弟のボビー(ホアキン)は、名字を変え、ロシアンマフィアと繋がるナイトクラブのオーナーとして働いています。

家業を継いだのは、兄のジョセフ(ウォールバーグ)。NY市警のエリート警官として将来を嘱望され、2人の父親バート警視監(ロバート・デュヴァル)と共に、ロシアンマフィアを撲滅するべく働いていました。

クラブのオーナー・マラットからも厚い信頼を得て、恋人のアマダ(エヴァ・メンデス)とも順調で、すべてがうまくいっていると思っていた時…。警察とマフィアの戦争がはじまります。ジョセフが何者かに銃撃され、やがて父のバートも凶弾に倒れます。

タイトルの“アンダーカヴァー”は、潜入捜査のこと。ウォールバーグも「ディパーテッド」(06)でアカデミー賞助演男優賞にノミネート。デュバルも「ゴッドファーザー」(72)「地獄の黙示録」(79)など、6度のノミネートを経験。これは期待せずにはいられません!

グレイ監督・脚本の男のドラマ。エヴァ・メンデスも華やかで良いし、期待してます。
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60年代のギャング映画

2008-12-04 22:02:15 | 映画
1960年代、フランスの映画界を代表する人気スターだったアラン・ドロン。1935年11月8日パリ生まれのドロンは、当時20代後半から30代の美貌のスターで、日本でも大人気。

「太陽がいっぱい」「若者のすべて」(60)「太陽はひとりぼっち」(62)「地下室のメロディー」「山猫」「黒いチューリップ」(63)「危険がいっぱい」(64)「パリは燃えているか」(66)「冒険者たち」「サムライ」「世にも怪奇な物語」(67)「太陽が知っている」「さらば友よ」「あの胸にもういちど」(68)

「ボルサリーノ」「シシリアン」(69)と、この頃はフランス映画も欠かさず見ていましたっけ。ドロンの他には、ジャン=ポール・ベルモンド、リノ・ヴァンチュラ、モーリス・ロネ、ジャン・ギャバンなど、人気スターが目白押し。フランス映画全盛期でしたね。

そんな時代に製作された、ジャン=ピエール・メルヴィル監督の「ギャング」(66)。脱獄した初老のギャング、通称ギュ(リノ・バンチュラ)は、仲間とプラチナ輸送車を強奪。見事、成功したもののキレ者と評判のブロ警部(ポール・ムーリス)だけは、犯人の中にギュがいると睨むのでした。まさに“フィルム・ノワール”の世界!

この作品のリメイクが、「マルセイユの決着(おとしまえ)」(07)です。原作は、「冒険者たち」「シシリアン」「暗黒街のふたり」(73)などの原作・脚本・監督のジョゼ・ジョヴァンニ著『おとしまえをつけろ』。監督は、アラン・コルノー。

10年前に投獄されたギャングのギュ(ダニエル・オートゥイユ)は、見事脱獄に成功。亡き相棒の未亡人マヌーシュ(モニカ・ベルッチ)の助けを得て、人生最後の仕事に挑むことに。その仕事とは、昔馴染みのオルロフ(ジャック・デュトロン)が持ちかけた、金塊強奪。

首謀者は、顔役のヴァンチュール(ダニエル・デュヴァル)で、計画は成功します。しかし、パリ市警のブロ警部(ミシェル・ブラン)は暗黒街の掃討に執念を燃やしていました。果たして、ギュの運命は?

若き日のギュをイメージさせるアントワーヌを演じるのは、ニコラ・デュヴォシェル。甘いマスクのニコラは、アラン・ドロンの再来と言われているそうな…。うむ。いつの時代にも、原点はドロンなのですね。納得。
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ミュージカルおたくのミュージカル

2008-12-03 20:32:25 | 演劇
2006年トニー賞5部門(最優秀助演女優賞、脚本賞、舞台美術賞、衣装デザイン賞、楽曲賞)受賞のヒット作品が、日本で上演されます。ブロードウェイ・ミュージカル「ドロウジー・シャペロン」です。

助演女優賞はベス・リーヴェル、脚本賞はボブ・マーティン&ドン・マッケラー、楽曲賞はリサ・ランバート&グレッグ・モリソン。ちなみに、ボブ・マーティンは主演もしています。賞は逃したけど。

NYのマーケス劇場で2006年5月1日オープン、2007年12月31日クローズ。そしていよいよ日本初演!演出は宮本亜門。期待してしまいます。タイトルは“よっぱらいの花嫁介添人”という意味なんです。なんだか楽しそう~。

時代は現代。マンハッタンのアパートに暮らす、ミュージカルおたくの“椅子の男”(小堺一機)。レコードが擦り切れるほど聞いているのが、愛してやまないお気に入りのミュージカル“ドロウジー・シャペロン”でした。

1928年に上演されたこのミュージカルを、あれこれ想像して紹介していくという構成。つまり彼は狂言回しなのですね。アパートの部屋は、ミュージカルの舞台となるわけです。楽しそう~。

で、その“ドロウジー・シャペロン”は…というと、ブロードウェイの大スター、ジャネット・ヴァン・デ・グラーフ(藤原紀香)が、大富豪の御曹司ロバート・マーチィン(なだぎ武)と避暑地で出会い、恋に落ち結婚を決意。

人気絶頂で突然の引退宣言。さぁ~どうなる?どうする?結婚式当日に集まる面々は…、よっぱらいの花嫁介添人のドロウジー・シャペロン(木の実ナナ)、花婿介添人のジョージ(川平慈英)、結婚式の主催者で有閑未亡人のトッテンデール夫人(中村メイコ)、執事のアンダーリング(小松政夫)

ジャネットのショウのプロデューサー・フェルドジーグ(尾藤イサオ)、ジャネットの後釜を狙うキティ(瀬戸カトリーヌ)、さらにフェルドジーグを脅迫するために送り込まれた殺し屋や、フェルドジーグの命令でジャネットを誘惑するためにやって来た、ラテン系(?)のジゴロ、アルドルフォ(梅垣義明)など

もう~大騒ぎ。しかしこれだけのキャストが集まれば、楽しくないはずはありません。TV「ごきげんよう」でお馴染みの小堺さんが、きっと期待以上の舞台を見せてくれるはず。楽しみ~。
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