高原～日本海

ナツホ（三男）が
新潟へ帰るのに、
カミさんと「裏磐梯」経由で、
送って行った。

早朝に出たので、
五色沼には7時半頃に到着し、
さすがに駐車場は閑散として
だ～れもいなくって、
混雑時の休日とは別世界であった。



人っ子ひとりいない
国立公園の絶景を
独り占めするのも
いいものである。

高原なので
まだ紫陽花が
しっかり咲いていた。



沼の畔に佇むと
60～70センチはあろうかという
巨大な錦鯉が人を怖れることもなく
寄ってきて盛んに口を水面に出して
パクパクする。

まるで、朝ごはんをせびる
ペットのようで可愛くもあった。




道路沿いには
ススキが赤々と穂を垂れて
部分的に紅葉している樹木もあり
高原には一足早い
秋の気配が漂っていた。



息子のアパートから大学までは
2分ほどで、日本海までは
5分ほどの近さなので驚いた。

簡易釣り道具を用意して行ったので
半時ほど竿を垂れてきた。

目の前では、
ボラがジャンプし、
サヨリやアジが群れをなして
泳ぐのが見えたが、
活イソメでなく切り身を餌にやったので
まったく喰いがなかった。

地元の人に
釣り店を教えて頂いたら、
すぐ近所でエサも売っていた。

それでも
原発事故以来、
久しぶりの釣行の一時は
楽しめた。



日の沈んだ頃、
磐梯PAに立ち寄ると、
雲間に浮かぶ磐梯山の頂上が
神々しく見えた。

今でも小規模活動している活火山だが、
明治の大噴火では、
5つの村が埋没して
477名が犠牲となった。