きのうは
山間部にある
Y中の新年度の
初出勤日だった。
標高550mにあるので、
学校のアプローチは
さくらが今が見ごろの
満開だった。
三年生が4人卒業して、
今年は新入生が一人だけ入学し、
全校生が5人になってしまった。
それでも、
非難特区の学校なので、
職員室には
10人以上もの教職員が
配置されている。
その中の5人もが
入れ替わったので、
すこしばかりアウェイ感があった。
それでも、
母校の新卒者もいて
なんとなく頼もしくはあった。
*
連絡ボックスには
お菓子がいっぱいあり、
離任した先生のメッセージもあった。
*
T中でも
やはり離任された先生方が
あいさつ代わりに
お菓子を机の中に
ごっそり入れていかれた。
*
帰宅すると、
ポストに注文していた
「ちばてつや」の自伝漫画が
5冊届いていた。
『ビッグコミック』に連載中の
『ひねもすのたり日記』だが、
フルカラーという贅沢なもので、
戦中の体験談や亡くなった著名な
漫画家たちとの交流や、
自らの病気体験を記したもので、
面白くて、一気に五冊を読了した。
“ひねもすのたり”とは
「一日中だらだら」という意味だが、
84歳の大ベテランの
矍鑠(かくしゃく)とした筆致は、
軽薄短小なドラマや映画なぞ
及びもしない
重厚長大な内容である。
今年の続巻も
待たれるところである。
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