金曜から
「私的四連休」なので、
きのうはフレンチのデジュネに
行ってきた。
アミューズは
「Jambon maison et radis blanc mariné au vinaigre」
(自家製ハムと大根マリネ)
をピンチョス・スタイルで。
泉崎村【木下ファーム】の
豚肩ロースを2週間ほど漬け込み、
火入れした自家製ジャンボンと
郡山市【ニッケイファーム】の
野菜だという。
*
オードヴルは
「Galantine de pigeon et foie gras」
(フランス産鳩とアォアグラのガランティーヌ)
ガランティーヌとは、
家禽を使い、詰め物をして
ゼラチンで固めた冷製料理である。
古典的なキュイジーヌ(料理)で、
鳩とフォアグラの相性は
抜群に美味であった。
地方のフレンチで
この水準のものは
なかなかにお目にかかれないので、
感激させられるものだった。
*
オードヴル二品目は、
「Noisette de laitance de cabillaud, accompagnée d'épinards」
(鱈の白子のノワゼット ほうれん草添え)
ハシバミ色に焼き上げられた白子は
鮮度が抜群によいのか、
まったく臭みはなく、
トロリとしたクリーミーな食感と
旨味が際立っていた。
訊けば、牛乳やオリーヴオイルで
下ごしらえで臭みを取り、
より白く仕上げるという。
まさに、プロの技である。
フォンドヴォーの
ブラウンソースが
深味があって、
どっしりとして、これまた、
クラシカルな印象を与えていた。
**
ポワソンは、
「Poêlée de dorade rose, potage de poisson」
(キンメダイのポワレ 魚のポタージュ)
うっかり撮影を忘れて、
ひと口やってしまった(笑)。
なので、やや形が崩れている(笑)。
秋田産のキンメダイは
身がほろりと崩れ、
旨味の濃い逸材であった。
ポタージュは
そのアラとミルポワ(香味野菜)で
拵えたのだろうが、
ザラリとした食感は
野趣を感じる
「à la marinière /漁師風」だった。
*
ヴィアンドは、
「Pied de Porc Braisé au Porto」
(豚足のポルト酒煮込み)
これは、シェフが師事した
銀座『Le Manoir D'HASTINGS』
(ル・マノアールダスティン)の
五十嵐シェフのスペシャリティだったという。
地鶏のムースとモリーユ茸を詰めて、
豚足で巻いた「バロンティーヌ
(ballotine)」で供された。
ゼラチン質の部分は
いかにもコラーゲンが
たっぷりそうで、
ゴージャスな味であった。
銀座店のムニュには、
アラカルトで「¥3,600」とあった。
ちなみに、
先の「タラの白子」は
アラカルトで「¥2,900」である。
*
デセールは、
目の醒めるような
シシリアン・ブルーの
アシエット・プラット(平皿)に
パナシェ(盛り合わせ)で
ドレッセされた、
「Glace au Fromage Blanc et crème d'anglaise」
(クリームチーズのアイス
クレーム・ダンジュ)
これらも
銀座店のムニュでも見られた
逸品であった。
*
〆には
エスプレッソと行きたい処だったが、
未だに、マシンがなく、
ドリップ・コーヒーとなった。
(ここん処だけは、
【画竜点睛を欠く】
ような気がする)
ミニャルディーズの
クッキーとピールも
自家製で、佳かった。
***
今回は、初めて、
『オピア』のノンアルにも
挑戦してみた。
前日に、チリ産ながら、
2019年のヴィンテージ物を
呑んだばっかりだった
カベルネ・ソーヴィニヨンも
薄甘いジュースになったら、
アロマもブーケも
あったもんじゃなかった・・・(笑)。
これなら、
『ペリエ』だけでも
十分だったかもしれない・・・。
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きのうは、
夕方から、ソーちゃんの
『JT杯』の準決勝戦があり、
三連覇に挑んだが、
広瀬八段に敗れてしまった。
これで、早指し戦は
全部、覇者から陥落した。
八冠制覇の年には、
公式「早指し戦」の
『JT杯』『NHK杯』
『朝日杯』『銀河戦』
すべてを制覇して、
年間グランドスラマーとなった。
八冠+四冠の「十二冠」という
将棋界で前人未踏の
金字塔を打ち立てた。
さすがに、棋界から
「四百年の一人の天才」
と言われるだけの偉業であったが、
その稀代の大天才をもってしても、
『叡王』は失冠し、
早指し戦も連覇とはならなかった。
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