茶懐石用の
会津塗りの四つ椀を、
だいぶ以前にヤフオクで
落札して、日常的にも
夕餉の膳として用いている。
本来、飯椀と蓋、
汁椀と蓋、の組み合わせだが、
それぞれの蓋を
小椀としても使用でき、
四つを一つに兼ねて
収納も出来るようになっている。
ごく侘びた、簡素化した
茶懐石では、これらの蓋をも
活用して、向付と香の物用として
用いられることがあり、
我が家の夕餉でも
時折、そのスタイルの素食を
供している。
*
"ぼっちフレンチ"用にこしらえた
ムース類も、備前に盛ると
また違った趣きに見える。
徳利とぐい呑みは
趣味として30年来蒐集してるので、
専用の酒器棚から
どの組み合わせにするか
楽しみながら選んでいる。
*
中学生とのカウンセリングで、
本屋大賞にもなり
今年の冬休みに劇場アニメになるという
『かがみの孤城』の話がでたので、
『本屋大賞』物は
漏れなく買って読んでいるカミさんに
「うちにある?」
と尋ねたら、その年(2018)だけ、
タイトルと内容を見てスルーしたという。
「なんだ・・・」
と、ちっとガッカリしてたら、
一昨日、買ってきたらしく、
たたんだ洗濯物の上に
ポンと置かれてた。
けっこう分厚くて
600頁ちかくあったが、
手に取ってみると、
ライトノベル風でスイスイ読み進み、
半日で読めてしまった。
「不登校/いじめ/闘い/
異界物/通過儀礼/
死と再生/仲間との絆」
というのがキーワードで、
ドラマなどでも
学校物は商売柄、見たくない、
と言ってたカミサンの心理が
よく解かるような気もした。
初めて読むこの作者は、
直木賞受賞作家だけあり、
ストーリーテリングが巧みで、
終盤のクライマックス部分では、
文章間に効果的なブランクを用いて
ライトノベル風な視覚的効果も
仕掛けられていた。
たしかに、
不登校やHSC(繊細さん)の
知的なJCが好みそうな作品で、
アニメ化すれば
そこそこの話題にはなりそうである。
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