連ドラ『純と愛』で
毎日、脇役として登場し、
クレジット・タイトルを見ているうちに
岡本玲と映美くらら
という二人の女優の名前を
覚えてしまった。
誠役の岡本は、22歳で、
いつも仏頂面だが、
笑顔の写真を見ると
別人みたいである。
コテコテの関西弁は
和歌山出身なので
ネイティヴなのである。
映美は「えみ」と読むらしく、
34歳で、元宝塚のスターだったようだ。
そういえば、いかにも
宝塚美人という感じではある。
漫画で読んだので
ラスト2回だけドラマも見てみた
『ビブリオ古書堂の事件手帖』は
まあまあの内容だったが、
ヒロインの剛力彩芽という女優が、
その珍しい名前と静謐で神秘的役で
目に留まった。
実像は21歳で
明るく快活であるらしい。
***********
人生随談
奈保子 先生の生涯の一曲である『アルハンブラの思い出』も感動されたと思うんですが、聞き手に感動を与えるのはどうしてなんでしょう。
先生 なるほど。具体的に自家薬籠のものを分析するのはわかりやすいかもしれませんね。
私が感動したのは、小4の頃、ギターを始めたばっかりの時に、松田二朗という人のSPレコードを聴いたんですが、それが、私の印象では「ドーン!」という「ラ」のベースが頭に鳴ったかと思うと、溢れるように流麗なトレモロ音が流れたんですよ。それで、いっぺんに魅了されたんですね。
奈保子 当然、何十遍とお聴きになったんでしょうね。
先生 そうですね。当時の喩えで言えば、針でレコードが擦り切れるほど聴きました。そのSPは今も宝物として持ってますが。
奈保子 「感動」の要因の一つは、トレモロの「流麗さ」ですね。
先生 そうですね。リストの『ラ・カンパネラ』にもトレモロの美しいパッセージが出てくる箇所があるでしょ。あそこも、初めて聴いたときには、ゾクリとしましたよ、美しくって。
奈保子 そうです。そうです。
先生 『アルハンブラ』はそれだけでなく、シンプルなメロディーだけど、哀愁があるんですね。叙情的なんです。やはりヒスパニック系だからか…。
奈保子 少なくも、ゲルマン系ではないですね(笑)。
先生 ないない(笑)。
奈保子 やっぱり、ロマンティシズムを刺激するんでしょうか。
先生 うん。ロマンスという「愛の物語」は世界的に普遍性があるものだからね。
奈保子 ピアノやヴァイオリン、ヴォカリーズに編曲されても名曲として賞賛されていますものね。
先生 そうだね。登山家の田部井淳子さんは、いつも山頂でヴォカリーズの『アルハンブラ』を聴くんだそうだよ。こないだ、それをラジオで流していて、また神秘的でいいんですよ。
奈保子 なんとなく想像できます。宇宙的な感じもするかもしれませんね。
先生 あ、しましたね。そういえば。トランスパーソナルな感じもね。
奈保子 スピリチュアルな感じもするんじゃないですか。
先生 うん。すると思います。単に、ロメディーが上下動するだけのシンプルな創りなんだけど、素直というか、いじりすぎてないんです。それと、楽譜を見ると、めちゃめちゃ美しいんですよ。
奈保子 はあ。作曲家の千住明さんが、「いい音楽は譜面でも美しい」と言ってましたね。
先生 そうですか。わかる気がしますよ。だって、かつて、子どもの頃だったけど、自転車で街をぶらついていたら、喫茶店のウィンドウ一面に白字で『アルハンブラ』の楽譜が装飾として書いてあってね、「ウワーッ! アルハンブラだー!」って、子ども心に感動したことがあるんですよ。
奈保子 アハー。すごいですね。
先生 飾りに使われる楽譜って、そんなにないでしょ。
奈保子 はい。あんまり見たことないですね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます