『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

嗚呼、特攻隊・・・

2021-08-17 05:48:00 | TV・ドラマ
今朝は
二日酔いの頭痛で
目が覚めた。

ゆんべは
『フリュイ・ド・メール・アンクルート』
(海の幸のパイ包み)
をこしらえて
カミさんとワインを痛飲したので
酔っ払ったまんま寝てしまった(笑)。

そのせいで、
ふだんのように
中途覚醒もなく
朝まで通し寝できたのはいかったが、
「アツツツ…」
というアタマの痛さには参った。





新装オープンした
ヨークベニマルの
酒コーナーに
シングルモルトのハーフが3種あり、
フルボトルの半額以下だったので、
先日の『グレンフィディック』と
『グレンリヴェット』に続き
『ボウモア』を買ってきた。

お酒コミックの
『レモンハート』に出てきて来、
以前から気にはなっていたが、
アイラ島の海沿いの蒸留所で
麦芽を乾燥させるために焚く
ピート(泥炭)に
海藻由来のヨード臭がある、
という特徴がある。

それゆえに、
「海のシングルモルト」
という
詩的な呼ばれ方をする。

別名「アイラの女王」
とも呼ばれるようだが、
その名の通り
スモーキーでピーティーであった。

連ドラの『まっさん』でも、
輸入当初の頃は、
日本人はスコッチは
「煙臭い」と嫌厭されたようだった。

それでも、食生活において
スモークサーモンやら
燻製料理に慣れてくるにしたがって、
そのスモーキーさが
好まれるようになった。

これをブラックコーヒーに
垂らしても、
その独特のフレーバーが
「高貴さ」を感じさせてくる。






終戦記念日に、
BSで『特攻隊』の特番があり
録画で視てみた。

小学生の頃、
父親の書庫にあった
『太平洋戦争』という
写真集を見て、
人間爆弾として命を散華した
学生たちの不憫さに
胸が痛くなったことがあった。

特番にも
アメリカ軍が撮影した
実写映像がいくつも出てきたが、
軍艦に体当たりしたり、
その手前で被弾して四散する中に
まだ十代の少年たちが
乗っていたと思うと
泪が出そうになった。

片道分の燃料だけ積んで、
女学生に見送られながら
飛び立ったら二度は還れぬ
「必死」の出撃をしていった
若者たち…。

祖国の為に
たったひとつの命を捨てた
特攻隊の若者から見た今の日本は
いったいどう見えるのか…と、
時折、考えることがある。

TVの「大喰い」番組やら
くだらないバラエティーを見たり、
日がな一日、スマホやゲームに
現(うつつ)を抜かす人たちを見たら、
こんな国になるために
自分たちは犬死にをしたのか…と、
無念に思うのではないだろうか…。

もっとも、
ヴォランティアに励んだり、
真善美聖を志向して
学問、技芸に励む若者も
少なからずいるのは
救いではあるが…。

狐狸庵戦だったか、
河合先生だったか、
誰だったか忘れたが…、
「死者の眼」を持つ、
というのも
自分の生き方を律するのに
必要な視点である、
というのを聞いたことがある。

潔くも勇敢に
無私の心意気で闘い散った
「英霊」に恥じないような生き方を
平和で麗しいという意味の
「令和」時代を生きる我われは
「清く 正しく 美しく」
生きていきたいものである。





日本の軍部の
非合理かつ自棄的な思考法が
若者を死地に追いやり、
原爆や都市爆撃を招来し、
国民に塗炭の苦しみを味わわせた。

番組の中の
歴史家の分析で、
「偏った考え」
「国際社会からの孤立」
「自己陶酔&自暴自棄」
「意識化が大切」
というキーワードから、
昨今の「無差別襲撃」事件に
共通するものを感じた。

京アニ事件然り、
やまゆり事件然り、
そして、つい先だっての
「小田急線での切り付け」事件も
当てはまっている。

反社会的偏執思考→孤立化→他害
非社会的偏執思考→孤立化→自害
という、
単純なフローチャートが
成立するような気がする。

その処方箋は、
「偏執思考」と「孤立化」への
コミットメント(関わり)と
インターベンション(介入)である。

昭和の頃、
テレビが登場して
一家に一台の頃は
居間で団らんだったが、
高度経済成長してからは
個人に一台となり
「チャンネル争い」もなくなり
各自が各部屋で視れるようになった。

そして、
「パソコン」という
パーソナル(個人)用の
コンピーターが家庭に入ってきた。

ビデオ録画が家庭に普及した時、
テレビのオンタイムの時間に
縛られなくなったと
人々は喜んだ。

パソコンは、
情報検索機能が
エニータイムOKになった。

動画・書籍類、
諸々のデータも
オンデマンドで即時対応可となった。

それの発展型が
スマートフォンで
決定的になった。

かくして、
上はアメリカのような
国家レベルから、
家庭・組織といった社会の
「分断」が深刻化した。

分断は孤立化の温床でもあり、
偏執思考群が集団化する
温床でもあるのは、
世界を観れば自明である。

我われは
現象から真実を引き出し、
それを常に意識化せねば、
同じ失敗を繰り返す
愚かさから脱却できない状態が続き、
やがて「過冷却現象」のように
わずかな一つの切っ掛けで
「破滅」への相転移を起こす危険性がある。

生物学的には、
「種の絶滅」も進化史の一部に
組み込まれている、
と考えれば、
センチメンタルになる必要は
少しもないのだが…。

ヒト科が滅ぶことは、
他の全ての生物にとっての
あるいは「福音」なのかもしれない。

我われは
コロナ・ウイルスより
優っている、優れている、
と思っているのは
「人間中心原理」の
「身贔屓(みびいき)」
「自惚(うぬぼ)れ」に過ぎず、
バイオロジカル・コレクト
(生物学的に正しい事)
ではないのである。







フレンチでは
魚介を使ったものは
「フリュイ・ド・メール」
と言われることが多く、
直訳すると「海の果物」だが、
意訳すれば「海の幸」である。

ペルノー酒を
フランベしてアルコールを飛ばし、
フュメ・ド・ポワソン
(魚の出汁)を入れ、
ブールモンテ(バター繋ぎ)して
「ペルノーソース」とした。






まずは、
刺身用の鮮度の良い
アルゼンチン海老と
殻付きホタテ貝を
背ワタとりや殻剥きの
下処理をする。

どちらも百円ほどだった。

シノワーズ(中華)の技法で
同量のブッフ(牛肉)と合わせ、
スパイス・塩胡椒でシーズニングし、
全卵、生クリームを加え、
フードプロセッサーでミキシングする。

これをフィリングとして
フィユタージュ(パイ生地)に鋳込む。

あとは
オーヴン任せで
パリリと焼き上げるだけなので、
わりと簡単なムニュである。










パイ生地の艶出しに用いる
玉子の残りで、
いつもプチ・スフレを
こしらえる。

オーヴンから取り出したら
10秒以内に食さないと、
アッというまに
萎んでしまうので
「命短し はよ喰えスフレ」
である(笑)。
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