Halがやって来て2度目の冬を迎えた。
昨年と変わったところは、
リビングの隅がHalのベッドの置き場所になり、
寒がりのHalのために、デロンギを買い、
Halの部屋にあったホットカーペットをリビングの床に敷き、
Halの鼻が乾かないように
加湿器をフル回転させていることだ。
築30年以上の古い別荘は、夏仕様なのかと思うほど、とにかく寒い。
Halが昨年まで居た離れは、
以前、実父が使っていた二間続きの部屋だが
隣接する空き地に流れ込んでくる山からの“赤城おろし”が直接当たるせいか、
乾燥と冷気がハンパない。
たぶん、前のオーナーが増設した時に断熱材をケチったのか…
壁も薄いし、オマケに風や雨の音も大きくて、とにかく落ち着いて眠れないのだ。
購入する前に、それがわかっていれば
もう少し慎重になったかも知れないが
今となっては後の祭りだ。
実父が出て行ったのも、
離れの住み心地の悪さが一因であるには違いないのだ。
そんな事を知ってか知らずか勘の鋭いHalのこと、
今年の春辺りから、離れで寝るのをイヤがり、
私たち夫婦の居る母屋のリビングで落ち着くようになった。
考えてみれば、
Halの場合は、それでなくてもワケアリだ。
保健所で保護される前は、
とある別荘地の狭い庭のような場所で、半ば飼育放棄のような扱いを受けていたと保護団体の担当者から聞いている。
それなら、
なおのこと、環境を整えてやることが重要だ。
息子たちが家を出て行き、
先住犬のロメオもいなくなり
夫婦だけで暮らして10年、
昨年の今頃は、予想だにしなかった今年の冬だが、
縁あってHalを迎えた事で、
家で過ごす時間が充実しているのは間違いない。
Halがいる事で、どれだけ救われているか…
もしHalがいなかったら、どうなっていたか…
それを思うとゾッとするのだ。
夫曰く、
「コロナ離婚もあり得る…かも」
だそうだ。
まぁ、今さらソレはないと思うが
ストレスのぶつけ合いは日常茶飯事だったに違いない。
Halに感謝しつつ、日々過ごしている。
ふと思う、
Halは、来るべくして来たのではないかと。
なぜ、去年の春に突然、
( ダルメシアン、飼いたいなぁ…)
と、
ネット検索し始めたのか…。
飼う予定のなかった保護犬を引き取る気になったのか…
自分でも不思議で仕方ないのだ。
やっぱりHalがテレパシーで、引き寄せたのではなかろうか…?
そんな気がする2020年の年末。