声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

4月の真夏日

2023-04-22 07:26:00 | ナレーション ボイストレーニング
ハナミズキが咲き、ツツジも咲いている…
モクレンやコブシは散り始めているところもある…

我が家の庭のモッコウバラも咲き始めている…

一気に夏がやってきた昨日。
今は何月だっけ?と、自分でもわからなくなった。

まるで見当識障害の老人のようだ…

明け方、亡き実父の夢をみた。

神奈川に住む叔父がやってきて片付けを手伝ってくれていたが、遺品が多すぎてなかなか片付かず途方に暮れていた…

実母もいたように思う…が、
そんなハズはない。

だって、実母はもっと前に死んだのだから…

両親ともに最期は認知症状が出ていたが、
老いて自然に逝くのは幸せな事だとつくづく考える。

意識があると死は怖い。

覚悟を決めて任務に当たる自衛官だって死ぬのは怖い。

今回のような事故が起こると、
死は平等には来ないものだと、つくづく思う。
亡くなった隊員のことを思うと本当に辛い。



昨夜は今年度初のプラネタリウムの番組収録に参加した。

顔見知りになった演劇クラブの小中学生と一緒に2時間、
星座の話と科学番組を2本録った。

自己紹介で、
「かれこれ30年、ここで声優をやらせてもらってます!」と言うと、

スタッフから「オー」と、どよめきが起こった。

「オバアサンの役は1番得意だけど、怪物でも何でも演りますよ」

昨夜は星座の話しではナレーターとペガサス、科学番組では、天文学者ベガ女史を担当した。

調子はイマイチだけれど、
ようやく声も元に戻りつつあるようだ。

そろそろ、歌の練習を始めようかな。




















  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

月と木星が近づいた

2022-12-03 10:28:23 | ナレーション ボイストレーニング
帰宅すると夫が鉢植えのもみの木をXmasツリーに変身させていた。


昨夕は、児童文化センターのプラネタリウムで今年最後の収録。

プラネくん役に演劇クラブの小学4年生のカンタロウくんが参加、

初めてにしては堂々としたセリフ回し、

こちらの質問に対しての受け答えもしっかりしていて驚いた。

今の小4は、話の組み立ても学校で習っているし、
自分たちの時代とは全く違う。

これは、
W杯最終予選を1位通過した選手たちのインタビューでも感じたことだが、

今の若者たちは、
昔の我々の時代とは比べものにならない程、トークが上手くなっている。

その昔は申し合わせたように、
「応援よろしく!」だけの中身のないインタビューのお決まりコメントを聞かされたものだが、

堂安選手の同点ゴールについての感想を訊かれた際の、
「あそこはオレのコースなので…」
と冷静な分析力を伴ったコメントも然り、

三苫選手の物議を醸したVAR判定についてのインタビューに対する
「脚が長くてよかった…」というウィットに富んだコメントも然り、

長友選手の「小さい声で言います、
ブラボーッ‼︎」
の、芸人並みのパフォーマンスも然り、

とにかく、
トークの中身が充実していて面白い。

人から見られることに慣れていることも大きく影響しているのだろう。


昨日の演劇クラブの男の子が
将来、どんな大人になっていくのか…

考えただけでワクワクする。



私も、彼らに負けないように、
できるだけ声の若作りに努めて、
これからもプラネタリウムの番組収録に関わって行ければ…と思う。


帰り際に空を見上げると、

月と木星が目視でもはっきり見えるほど接近していた。

下は現在投影中の天文学シリーズ番組。

私が担当しているのは、前例左端のベガ女史。




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

想像の世界で遊ぶこと

2022-10-15 09:02:00 | ナレーション ボイストレーニング

昨晩は市の児童文化センターで
プラネタリウム番組の収録。

来年の5月に投影予定の星座の話と天文学シリーズの二本立て。

ミクロネシアの神話に基づいた星座の話で、
台本をもらった直後、てっきり《ばぁば》の役を担当するのだろうと思っていたら、

マウィという主人公の少年の役…。
意外な配役に少し驚いたが、
久々に我を忘れて、わんぱくな少年を演じた…。

終わってから、
演劇クラブの小学生の女の子から

「すごく、じょうずですね。どうしたら、そんなになれますか?」

と質問された。

「あなたの6倍生きてるからね!
長く生きていると、色んな役になれるのよ」
と答えた。

変な答えだなぁ…と思いつつも
言った後で自分の言葉を反芻してみた。

やはり様々な経験は、声の仕事には欠かせない。
子供の頃から映画やTVアニメ、大人になってからはいろいろな芝居や演劇を観てきた。

声だけで演じるのではなく、
顔はもちろん、心と体で表現する事が《役に成りきる》ためには必要だ。

恥ずかしいと思っているうちは、まだ自分を捨て切れていない証拠、

なりふり構わず自分とは別人格のキャラクターの気持ちに成り切る…

それができるかどうかだと思っている…

これまでに、様々なキャラクターを演じてきたが、

恐ろしいキマエラのような怪物であろうが、
狩猟と月の女神アルテミスであろうが
平気で友だちを裏切るずる賢い狐であろうが、
私の頭の中では、全て具現化されている…

それは恐らく、過去に読んだ本のおかげでもある。
ギリシャ神話やイソップ物語、
中国の怪奇談《聊斎志異》には子供の頃から親しんだ。

現実には存在しない妖怪たちとも想像力の世界で自由に動かして遊んでいた。

思えば、外で遊ぶより部屋の中で本を読んだり絵を描いたり…独り遊びするのが好きな子供だった。

昨日、一緒に収録した、もう1人の出演者の女子中学生は、小学生の頃から優れた表現力を持っていたが、
彼女はきっと本が好きだ。

読書量は、声の仕事にも影響する…と私は思う。

声優でなくても、アナウンスやナレーション全てに共通している事だ。

文学作品だけじゃなくても漫画だって何だっていいのだ。

漫画といえば昨日、収録した児童文化センターで面白いモノを見つけた




なるほど…
目の表情にも色々とあるワケだ。

ナットク!


トップと下の画像は現在投影中の番組。


しかし、 
イプシロンは残念だったなぁ…。




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ナレーター冥利に尽きる

2022-10-10 07:53:00 | ナレーション ボイストレーニング
音楽に関する仕事がやりたいと言う思いで
この世界に飛び込んだ。

とは言え、
思うように望む仕事が入ってくる…なんて、そんな甘いものではない。

地方局の新人アナウンサー時代に地元のオーケストラの定演でプロコフィエフの《ピーターとおおかみ》のナレーションを依頼された事があった。

実はコレが1番、やりたかった仕事で、
この時は本当に嬉しかったし楽しかった。

ここ数年、影ナレの仕事で音楽関係のナレーションの依頼を受けることが増えた。

昨日も20年前から縁あって続けている地元新聞社と邦楽協会の主催する定演のナレーションの仕事だったが、

聞けば長年使用してきたホールが閉館になったと言う。

(今回使用するホールのナレーションブースの場所はどこにあったっけ?)

…と心配しながら会場入りすると、

十分に原稿が置ける広さとライト、
それにいつもの邦楽専門のQ出しのスタッフがついてくれると言う。

まずはひと安心。

安心して気持ちに余裕ができたせいか、
私は、ここで自分を試される場面を作ってしまった…

…と言うのは、作らない選択肢もあったからだ。

東音会の方が多く出演される最初の演目で
長いナレーションがあった。

新曲「浦島」の歌詞の部分だ。

全部読むと出演者が板付いてから5分間のナレーション…

出番の前に、代表者に相談すると

「あら読んでくださるの?別に歌詞の部分は読まなくてもいいけれど…」

と言われたのだが、新聞社の担当者からは読むように言われている。

「読むものと思い込んで一応、練習はしてきましたが…」と言うと

「そうなの、じゃ読んでくださる?」
とのこと。

「youtubeで聴きながら読み方を確認させていただいたのですが…」

と前置きして幾つか確認すると、
「あら〜、その通りよ、すごいわね!」
と驚かれた。

(いやいや、それフツーだから)

内心そう思いつつ、

(あぁ、こりゃ絶対に失敗できないや)

と後悔。

自分でやります、と言った以上、
一度でも噛むわけにはいかないし、当然失敗はできない。

ヘタすりゃ《墓穴を掘る》のパターンだ。

だけど、準備はしてきた。

主催団体からも1ヶ月前に台本とプログラムを送ってもらっている。

(ここで勝負に出ないで、どうする?)

ナレーションは演奏前の会場の雰囲気を作るためにある。
それに応えなくてはいけないのだ。

敢えて難しい歌詞を読む事に挑戦した。

本番が終わって、
代表者が来てひと言「よかったわよ!」
と声をかけてくださった。

ホッとした。
第一の難関をクリアできたと思った。

その後も、
今年は何故か歌詞のナレーションが多くて、緊張の連続だった。

一字一句を丁寧に、曲調に合わせて明暗を使い分けながら読んだ。

知らない曲はyoutubeで探したり、
曲解説を読んで調べたのが役立った。

(もう、今回で最後かも)

と思いながら終了のナレーションを読み終わった直後、

「来年は10月1日だからお願いね!」

と担当者から声をかけられた。

先のことはわからない。

返事に迷っていると、
「あなたが読むと格調高くなるのよ、だからお願い!」

と笑いながら言う。

上手いとか下手とかではなく「格調高い」
と言われたのは初めてだ。

なんだろう…。

実母がずっと日舞をやっていて子供の頃から邦楽に馴染んでいたことなどが少しは役立っているのだろうか?

一応、プロで永くやっているのだからナレーションはできて当たり前だし、

直接褒められることも全くないわけではないが、
昨日の一言は特に嬉しかった。

敢えてチャレンジして良かったと思う…

まさにナレーター冥利に尽きるとはこう言うことなのだな。

しかし、
コレは稀なケースだ。

主催団体が早めに原稿を送ってくれたからこそ準備ができたおかげだ。

年齢を理由にはしたくないが
声も滑舌も訓練しないと年齢とともに衰えていく…

プロであっても、
ナレーションを上手く読むには十分な準備と整った環境が必要なのだ。

これからは、今まで以上に一つ一つの仕事を丁寧にこなしていきたい、

そう心に決めた瞬間だった。









  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゲリラ雷雨に見舞われる

2021-07-12 18:37:49 | ナレーション ボイストレーニング
いやはや、

某所での講演中に、

すぐ側の避雷針にドッカーンと言う爆音とともにカミナリが堕ちたと思ったら停電。

数分後に電気がついたけれど、

帰りがまた凄い豪雨で、
橋を渡る際にはフロントガラスが真っ白…

こんな雨では、
私の運転では危険だ、

送り迎えを夫に頼んで正解だった。

今日は、まさに

ゲリラ雷雨に見舞われる午後だった。

これを息継ぎなしで3回繰り返すと

ラ行の発音練習になる。



ついでに思いついたのは、

屋根の鯱鉾を自慢する矍鑠とした父と芍薬の花のようなオシャレな母はシャカタクの曲をテラスで聴く

というフレーズだが、

これは、
シャチホコ、カクシャク、オシャレ、シャカタク、などの拗音を正確に発音するのがポイント。

最初は意味の切れ目でブレスをしながら、
ゆっくり練習する。

正確に発音できるようになったら、
ノンブレスで言ってみる。

マスクで滑舌は日々、衰える。

油断せずに、
腹筋と口輪筋を鍛えよう!








  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

26年前の声

2020-09-22 13:20:00 | ナレーション ボイストレーニング
この連休中も

基本はステイホーム、
ときどき犬連れドライブ&散歩で過ごす。

昨夜は近所でLIVEをやっていたらしく9時ごろまでドラムとベースが聞こえていた。


昨晩は、26年前のプラネタリウム用の音源に画像をつけてみた。

あれこれ想像を膨らませて、

内容に合う画像を探してみたが、もともとプラネタリウム用に作った音源に

映像をつけるのは、無理があることに気づいた。

その理由は、話に登場する怪物。

ケルベロス作るかな…と

犬と蛇の画像を組み合わせてみたが

途中まで挑戦してみたがイマイチの出来だった。
(ー ー;)


なので、

実際には宇宙の画像を何枚がフリー素材からダウンロードして使わせてもらう事にした。


カチカチというノイズは
夫がBGMを操作する音だ。

あの頃は、低学年の息子たちが寝静まってから、録音していた…。

BGMとナレーションを同時録音したため、録り直すのが大変で、

ナレーションも突っ込みどころ満載だけれど、

声は若いなぁ…。

(^◇^;)






  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

専属ナレーターのご紹介

2020-08-20 16:53:34 | ナレーション ボイストレーニング
ここ数日は

仕事で外出する以外は家にこもっています。

こもっているのが好きな私…


何をしているかというと

このblogでもLINKしているように

ナレーション入りのYouTube動画を作っています。

でも、

自分でナレーション入れるとアラが目立っていけません。

そこで、

私以外の人にナレーションを任せようと思いまして、

ナレーターをひとり雇いました。

花見沢馨さんという方です。

とってもシャイな方なので、ご存知ない方も多いと思いますが、
(^◇^;)

年齢不詳、性別不明のキャラクターがウリだそうです。

これからは、

花見沢さんに、ナレーションを担当していただくYouTube動画も何本か制作したいと思っていますので、

よろしくお願いします。

そのうち、
花見沢さんのお友だち2人も

Vチューバーナレーターとして登場していただく予定です。

楽しみにしていてくださいね!

では、

《心霊の小部屋》
シリーズ①をLINKしますので、

お時間のある時に、ご覧ください。






  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

星空のディスタンス

2020-08-11 09:48:00 | ナレーション ボイストレーニング
11日から13日にかけては

ペルセウス座流星群が見られるそうですね。


そんな記事を読んでいて、ふとアタマに浮かんだのが

《星空のディスタンス》でした。

星空観察とソーシャルディスタンスをあわせたら

ALFEEのヒット曲の題名になるのですね。

先週末、
児童文化センター演劇クラブの生徒さんたちと
プラネタリウムの11、12月番組の収録を行いました。

私は、ナレーションと、天文学シリーズに登場するベガ助手のほかに、


沖縄に伝わる星座の話では、

地声でOKの“おばあ“の役、 (^◇^;)

また、科学番組では、

“ホッシー”という宇宙人の子供のキャラクターを担当しました。

今回は、
琉球音階のわらべ歌を出演者全員で唄ったり、

ラップの掛け合いなども取り入れるなど、

時間を忘れてしまうほど、本当に楽しい収録でした。

11月の投影が今から楽しみです。


ポスターは、
ただ今投影中の番組です。


星座の話《ヘラクレスと黄金のりんご》では、
市内の高校演劇部の生徒さん達も出演しています。

この時の私は、

ヘラクレスに退治される
恐ろしい《怪物の声》を担当したかも…
(⌒-⌒; )




下は天文学シリーズ、

右端のベガ助手の声とナレーションを担当しています。



ちなみに私、

もちろん、宇宙人の存在を信じています。

投影日など詳しくは

前橋市児童文化センタープラネタリウムのWebサイトをご覧ください。













  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

邦楽の調べ

2019-10-07 09:34:22 | ナレーション ボイストレーニング
心を整えて

背筋を伸ばし

ゆったりとした気持ちで

丁寧に言葉と向き合いました。


演目と曲解説のナレーションを担当して

何年になりますか…

たぶん10年以上になるかと思います。


邦楽のナレーションは、

声を張らずに、落ち着いた中音域を使いますが、

曲想によって、

読みを変えることが要求されます。


華やかな曲の場合と

静かな曲の場合とでは、当然、ナレーションも変わりますし


舞踊の始まる前のナレーションでは

踊りの世界観を邪魔しないようなナレーションを入れるように心がけています。

そんな時に、

亡き母の姿を思い浮かべるのはいつものことで、

昨日の演目の中に

母が演じたことのある「清元・旅奴」がありました。

母の遺品のビデオをDVDにする際に、

たまたま、見つけたのですが、

リハーサルの舞台稽古をビデオに収めていたらしく

そのコミカルな所作に、思わず

( 母にピッタリだなぁ…)

と感心したものです。


舞台の袖で、

「旅奴」を観ながら、

母のことを思い出し、胸が熱くなりました。


心を癒され

耳も癒され

穏やかな気持ちで過ごせた1日でした。












  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

プラネタリウム夏番組

2019-08-09 23:06:51 | ナレーション ボイストレーニング
残暑お見舞い申し上げます。

夕方からの雷雨の後は、

まるで微熱のような、モワッとした空気が辺りを包んでいます。

明日から休暇という方も多いと思いますが、

台風の影響が心配ですね。


ここで耳寄りなお知らせをば…。


私めがナレーターを務める前橋市児童文化センターのプラネタリウム夏番組のご紹介です。


今日のような暑い日は、

涼しいプラネタリウムで過ごすのはいかがですか?

ただ今、投影中の作品から

こちらがタメになる天文学シリーズ、




そして、小さな子供さんでも楽しめる「星座のはなし」



このほかに、
夏休み期間中の特別上映も行われています。


ちなみに、

私、ナレーター以外に声優としても出演しています。

ご家族で、ぜひお越しください。


by しみずゆみ

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする