声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

いまを生きる

2024-11-20 09:07:00 | 映画・ドラマ・読書
映画『いまを生きる』(原題: Dead Poets Society)は、
英国の名門高校で寮生活を送る少年たちの物語りだが、

客観的にみると、
教師や親たち大人の言葉が、多感な時期の少年たちに与える影響を如実に表した映画だと思う。

ロビン・ウィリアムズ扮する変わり者の教師が少年たちの抑圧された日々に大きな変革をもたらす…

それは一見、輝かしい未来への一歩のようだが、
実は大きなリスクを伴う…

感動的な映画だと評されているし
脚本もアカデミー賞を獲っている秀逸な映画だとは思うが…、

この映画のテーマは重く、そして我々のような大人に問いかけてくる…

大人は…何をすべきか。

無責任な言葉で少年たちを煽ってはいけないのだ。

我々大人は言葉に責任を持たなくてはいけないのだ。




埼玉の高校で起きた事故は、誰の責任か…が問われている。

少なくとも軽自動車の車内にキーを置きっぱなしにし、
誰でも乗れる状態にしていた学校側の管理責任は免れないと思う…

残念な事故だが、キーさえきちんと管理できていれば防げたはずだ。

こんなに当たり前の事が、なぜできていなかったのか不思議でならない。


高校生に責任がないとは思わないが、

16、17のエネルギーが有り余っている少年たちがハメを外したくなるのは世の常だ。

ましてや名門スポーツ強豪校で寮生活となれば、
あれこれ制限される事も多かっただろう…

亡くなった生徒は本当に気の毒だが、

危険な事をやってスリルを味わい発散したくなる年齢でもあるのだ…

彼らを責める内容のSNSを見るにつけ、

これを自己責任と言い放つ書き込みが多いことに愕然とする。

擁護するわけではないが、酷だと思う。

運転していた少年や同乗していた少年たちは、
これから悲しみと苦しみを抱えていく事になる…

亡くなった少年の将来は喪われてしまったが、
一緒にいた少年たちの将来に今回のことがどれだけ影響するのか…

大人は何をすべきか…が

今、問われている。







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寝る前にみてはいけない

2024-11-04 09:15:00 | 映画・ドラマ・読書
昨夜は米大統領選の特番をみた。

とうとう相手の戦略に乗っちゃったか…

米国民の中にも、悪口合戦に辟易している人も多いようだ。

で、肝心の政策の話はどうなのよ!

と言いたくなる気持ちもわかる。


政治家の資質って、何なのだろう…

自分の悪口をいう政敵に対して、
アラを見つけて悪口をいう事は
相手と同じ土俵に乗ることになる

人の悪口は仲間うちで、こっそり言うもの…
公の場で言うと、自身の品格を落とすことになる。

悪口合戦で勝利した大統領が、
世界平和のために骨を折ってくれるとは思えない…

残念だなぁ。


ここ数日は、寝入りぎわにTVをみている…

正確に言うとTVを付けて目を閉じているので音声を聞いているのだが、

コレは、寝入りバナにみるドラマはないなぁ…と思うのが、

《3,000万円》という土曜10時からのドラマだ。

昨今の押入り強盗事件をテーマにしていてタイムリーではあるが、

犯罪とは程遠い生活をしていた家族が事件に巻き込まれていくプロセスが、とてもよくできていて、
ストーリーの展開から目が離せない…

最後はどうなるのか?
と考えた時、

恐らくではあるが、ハッピーエンドというワケには行かないだろう…

例え、捜査協力と情状酌量で

この家族に『お咎めなし』となったとしても、大きな禍根が残る。

心がざわつくドラマだ…。

あまりにもタイムリーな内容に、

組織犯罪に加担するとこんな悲惨な目に遭うよ、というメッセージを込めたプロパガンダなのかな?

とも思える。

いずれにせよ、寝る前にみると、イヤ〜な気分になってくるドラマには違いない。


昨日、スーパーの駐車場内の宝くじ売り場に、
《ロト7で3億超えの当選が出た》という貼り紙がしてあるのを見た。

『幸運を呼ぶ宝くじ売り場』だそうな…

コレって、幸せなことだろうか?

大きな幸せを得た人には、それと同じくらい大きな不幸が訪れる…

世の中は、そうなるようにできている。

宝くじは買っていないが、

もし3億円が当たったら、多分、平常心ではいられないだろう…

毎年、受け取りの期限切れで国庫金になってしまう宝くじの金額が発表される度に思うのは、

当選者の不幸だ。
単に忘れて取りに来ないとは思えない…

大金は人を狂わせ、人生を狂わせる。












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儲けすぎた男

2024-10-27 08:41:00 | 映画・ドラマ・読書
図書館のリサイクル本には
たまに、宝物が混じっている。

そんな本に出会った。

安田善次郎の事をテーマに書かれた小説『儲けすぎた男』だ。

安田善次郎は、安田財閥の祖で
オノヨーコさんの曾祖父だけれど、

これまで私が知っていたのはその程度の事で特別、興味のある人物という訳ではなかったが、

この小説に書かれている人物像が真実であるなら、
安田善次郎は、とても魅力的な人物だ。

下級武士の家に生まれ、親の反対を押し切って江戸に出て、
小さな両替商から財閥を築くまでの苦労話を読むと、

真っ当な商売をして財を築くことができたのは、
幕末から明治にけての時代の流れをしっかりと読んでいたことによる…

いわゆる先見の明によるものだ。

時代の波に上手く乗って、とんでもない財を成した人物ではあるが、

残念なことに最後は、国粋主義者に暗殺されてしまう…

安田善次郎を襲った男は自分たちの事業への出資を頼んだが、
それを断られたことに腹を立てて、犯行に及んだのだ。

それも、ある誤解が原因ではないかと著者、渡辺房男氏は記している。

当時の安田善次郎は、大金持ちでありながら、守銭奴でケチだと言われていたらしい…


その言葉を多くの人が信じていた理由は、
誰でもが知っているような社会貢献をしていなかったからだという…

実は、東大安田講堂や日比谷公会堂を寄付したり、
多くの潰れそうな銀行を救ったりしているけれど、
それらを表だった形で行う事はなかったとも書かれている。

自分の行った寄付や善行を人にいうこと自体が、下品であるという考え、

人助けや善行はこっそり行う《陰徳》を貫いた人らしい…

昔の日本人はそうだった…

私の祖母も明治の女だったが、

寄付をどこそこの学校や団体にした、などと誰かに言うのは下品なこと…と良く言っていた。



今の時代、自分の善行をひけらかす日本人がどれだけ多いことか…

《陰徳》という言葉は、もはや死語のようになってしまったけれど、

この言葉は、今のような時代だからこそ大切にしたいと思う…



ところで、安田善次郎が今の時代に生きていたなら、何をしただろうか?

間違いなく言えるのは、
100万円をばら撒いたりはしないという事だ。

では政界進出に関してはどうか…?

この小説には、
東京府議会、今で言う都議会選に担ぎ出され無投票当選したが2年で辞職、

衆議院選にも2度担ぎ出され、
一度は支援者が勝手に届出して当選し、
当選後即辞職届けを提出したらしい…

根っからの経済人だと小説には記されていた。

「有言実行」を選挙の公約に使う政治家とは違って、
安田善次郎の実行した《陰徳》は、無言実行だ。


日本を立て直す?

言葉とはなんと軽いものか…

今回の衆院選の公約で、

『最低時給を1,500円にする』と簡単にいうが、
それが地方の中小、零細企業においては、どれほど難しいことか…わかって言っているのだろうか?
(-。-;

さてと、
選挙に行ってくるかな…

















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ロスト・キング

2024-10-12 12:33:00 | 映画・ドラマ・読書

どこまでが真実なのだろうか…

12億円を賄賂で貰ったという中国共産党の女性幹部が逮捕された。

愛人58人を持ち、やりたい放題という
その所業に《現代の則天武后》と書かれていたが、

則天武后が怒るよ!

あの西太后だって、
最近は優れた政治家だったと評する向きもあるくらい、

どこまでが史実なのか、なんて誰もわからないのだ。

少なくとも
今回逮捕された女性幹部は則天武后ほどの大物ではない。

まぁ、58人もの男性を愛人にするほどパワフルな女性と言う点では共通点があるのかもしれないが、

則天武后が定位についたのは67歳だと言うのを何かで読んだ。

その歳で、愛人??

老いて益々盛んな人もいるけれど、
フツーは、ムリだな。

(^◇^;)



史実なんて、どこまでが真実なのか…

だいたい、誇張されているものが殆どだ。


最近みた映画でも、似たような事を感じたばかり…

リチャード三世をテーマにした映画は幾つかあるらしいが、

シェークスピアの影響もあって、どれも極悪人のように描かれてきた…

だけど、
この《ロスト・キング500年越しの運命》は、ちょっと違う…

リチャード三世の遺骨を探し当てた当時の実話に基づいた映画だ。



こんなに共感できる映画だとは思わなかった…

ネタバレになるので内容は書かないが、
この主人公の女性は、私と思考が似て
いるタイプだ…

違うのは、私には彼女ほどの行動力がない。


二十数年前、
私もある人物の本を読み漁り、その人物の墓がどこにあるのかを調べた事があった…

彼女は史実では、阿片中毒で亡くなったとあったが、
近代の中国の歴史上の記述では、ほんの短い期間だけ皇后となった…

旅順あたりに葬られているのではないかとも思うが、

関連書物が少ないため、定かではない。


もし、映画《ロスト・キング…》のように、自分の目の前に現れて導いてくれたら、
墓を見つけることができるだろうか?

いや、私はそこまで動くことはない…

第一、中国でそんなことをやれば、
スパイ容疑で逮捕されるのがオチだ。

しかし、
この《ロスト・キング…》の主人公の執念は見習うべきものがある。

今で言う【推し活】の最たる姿でもある。

打ち込めるものがあるのは幸せだ。


トップ画像は、
AIに描いてもらった西太后。

手に桃を持っている…
桃は子孫繁栄の象徴だったような…









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老け顔のコウイチさん

2024-09-27 09:04:00 | 映画・ドラマ・読書
(な〜るほど…、こうきたか!)

最終回の朝ドラが始まって、すぐにそう思った…

前日、
(まとめに入ってるな…何もかも)

と思いつつ、

最終回はどうなるのか?と心配した。
(^◇^;)

たった半年で1人の人間の人生をドラマ化することが、如何に難しいかと毎回感じている…

そもそも、そんな短期間では語り尽くせないのだ。

今日の最終回の内容に意義を唱えるならば、

コウイチさんの不自然な老け方は余計だった…

実話では、
三淵嘉子さんが69歳で亡くなった翌年に、
夫の乾太郎氏は後を追うように亡くなっている…

亡くなった時の乾太郎氏の78歳という年齢からすれば、
今日のコウイチさんの顔は、常識的には通用するかもしれないが、

これまで若々して老けない設定だったワケだから、

実話そのままの展開にすれば、
今日のような老け顔は必要ないのだ。

最終回で無理に老けさせたようで違和感があった…

まぁ、後ろ姿からひっぱって、顔が映った瞬間に

視聴者をアッと驚かそう…なんていう
演出側の意図がみえみえではある。

やはり、
視聴者からの『若すぎるコウイチさん』批判を間に受けてしまったか…
(-。-;


それにしても、三淵嘉子さんの人生は怒涛のようだった…

次から次へとやってくる大きな波を幾つもいくつも乗り越えて、
時にはその波に上手く乗って…

もし、もっとのほほんとした性格だったなら、もっと長生きできたのではないか?

…と私は思う。

お疲れさまでした!






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ドラマ《母の待つ里》

2024-09-22 10:08:00 | 映画・ドラマ・読書
なるほど…こう来たか、

ミステリーと言うよりもファンタジーだな。

原作を読んだのも、つい先日なのでアレコレ思い出しながら観た。

ベテラン揃いのキャスティングも興味深い…

何より、宮本信子さんの演技に惹き込まれた。

エンディングロールで、ロケ場所が出ていたが、
ロケ場所は遠野のようだ…

イメージにピッタリだなぁ…
いつかゆっくり旅してみたい場所だ。

次週も予約録画しておこう。


彼岸だというのに今日は朝から雨…

Facebookが9年前に投稿した記事をUPして知らせてくれた…

すっかり忘れていたが、
9年前の今日は、おはぎを作ったらしい…

前日にお善哉を作り、翌日におはぎにする…
合理的でムダを嫌う自分らしいやり方だ。

市販の《茹で小豆》は甘すぎてガッカリする事が多いが、
自分で作る茹で小豆は、塩で甘さを出す田舎風の味付けだ。

子供の頃、祖母がよく作ってくれた手作り水羊羹の味にも煮ている…

それに、小豆を煮るときの台所の匂いが好きだ。

小豆をグツグツ煮ていると妙に落ち着くのだ…

香りの記憶は持続性があるようで、子供の頃の記憶がよみがえるきっかけになる。

遠足の時のお弁当の匂い…

ウィンナーと卵焼きの混じった甘くて不思議な匂いが懐かしい。


ドラマ《母の待つ里》では、「ひっつみ」という東北の郷土料理が出てきたが、

関東にも似た料理がある。

義母が以前作ってくれた料理「おつみっこ」というのが近いようだ。

ドラマでは醤油で味付けしているようだったが、義母のは味噌味だ。

どこの家にも伝わる味付けがあるが、
マネしようとしても再現するのが難しいものもある。

あぁ、母の作ってくれた甘い玉子焼きが食べたい…

何度か作ってみたけれど、まっ黄色で甘い母の玉子焼きは再現できない…

そうだ…思い出した。

保育所の遠足で、
私のお弁当を覗いた担任の先生が帰り際に

「あんまり美味しそうだったので玉子焼きを1切れ、私のと交換してもらったんですよ!」

と言ったと、
母が笑って話した事があった。

あのとき、初めて
塩っぱい玉子焼きを食べたんだ。

私はやっぱり甘い玉子焼きのほうが好きだな…

田原先生…
今どうしているかな?






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自由に過ごす休日

2024-09-17 07:23:05 | 映画・ドラマ・読書
今月は祝日と振替休日が2日、

この貴重な休日を自分のやりたい事に使いたい…

そう思って夫にある提案をした。

愛犬連れで一緒に出かけるのも良いが、

月に1日くらいは
『お互いに自由に使える日』

を作らないか?と。

特にokをもらった記憶はないが、
一昨日は、それを実行した。

1人で出かけて映画を観て、
その後、義母の話を聞く…

それが敬老の日の私のスケジュールだ。



映画館は混むどころか閑散としていた。

『90歳。なにがめでたい』は、

草笛光子さんの生誕90年記念映画なのだとオープニングで知った。

結論から言えば期待通りの面白さだったし
原作を読んでいって良かったとも思った。

映画館の真ん中の席で大笑いをし、そして泣いた。

特に、佐藤愛子さんの原作でも泣いたが、飼っていた犬のくだりは泣ける…

それ以外は笑っているほうが多かった。

観終わった後で、

義母の好きそうな花と好物のチョコレートを買って行くと、珍しく起きていた…

いつもは昼寝中の時間で、
起こすのも申し訳ないので置き手紙をして帰るが、

久々にゆっくり世間話をした。

「最近は一日中、探し物をしているのよ」

と義母は言う。

いつも来るケアマネは施設への入居を勧めてくれるとも言っていた…

「お茶のお友達だった◯◯さんはね、今、東京の施設に入っているらしいわ、こっちのお家は誰も住んでないみたいね」

そういえば、随分と大きなお屋敷だと聞いた事がある…

(今、この手の空き家は増えているんだよなぁ)

「◯◯さんの入っている施設はね、ダンスホールもあるんですって!」

きっと入居費が何千万もする老人ホームの類なんだろう。

残念ながら、地方都市の老人ホームにはダンスホール付きは聞いた事がない。

嬉々として話す義母に、

「そう言うところがいいですか?」
と訊くと、

「私は、歩けるうちは施設には入りたくないなぁ」

とのこと。

なんとなくだけど、
映画を観たせいか心情が理解できたような気がした…

義母は94歳。

2024年敬老の日、私自身も老いと真正面から向き合った…

よい日になった。












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やりたいことリスト

2024-09-15 08:30:17 | 映画・ドラマ・読書
道の真ん中をガッシガッシと進んでいく.
我が愛犬M嬢。

12月で8才になる彼女は、人間で言えば60前後のシニアではあるが、

体幹は強くて、性格は可愛らしい…

しかも甘え上手…



里親バカかもしれないが、

人間で言えば
強いけれど、いつまでも永遠の乙女。
そんな印象だ…


一昨日は吉永小百合さんと天海祐希さんの映画
『最高の人生の見つけ方』を観た。




本家本元の

とっても良い映画だと思ったけれど、
感動は上書きされてしまうものらしい。


並ぶと、まるで姉妹のような雰囲気の大女優たちに笑ったり泣いたり…

いや泣いたほうが多いかもしれない。

観終わった後も何とも言えない爽やかな余韻がしばらく続く…

そして、思った。

洋画を見た時には何も思い浮かばなかった『死ぬまでにやりたい事』リストが

私にも、幾つか浮かんできたのだ。


これはきっと、心境の変化というのだろうか…

原作の洋画を見たのは10年も前だから、
まだ時間があるし、真剣に考えなかったのだろう…

よく
『元気で動けるうちに』とは言うが、

5年前の健康寿命調査では、
男性が約72歳、女性が約75歳だから、

もうそんなに動ける時間は残っていないと言うことだ。


もちろん、
今すぐに実現しなくてはならない程の状況ではないし、

M嬢がいる間は家を長時間あける事は考えていない。

だけど、一応、リストだけは作っておこう…

忘れないうちに。






















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美し過ぎて怖い

2024-09-10 10:49:00 | 映画・ドラマ・読書
その昔、
アイドル人気歌手の歌の文句で

《美し過ぎて君がこわい…》

と言うのがあった…


この歌詞を思い出したのは、今日の朝ドラでのワンシーンを見た時だ。

( 寅子の夫は何歳なんだろう…美し過ぎないか?)

と。


イケメン俳優だから、汚い老け方はできないだろう…

但し、
役に徹するなら、もう少しなんとかならないか?

以前の朝ドラでも、
おばあさん役の有名女優が美し過ぎると言うのが話題に上った事があったが、

年取る=老ける=汚くなる

と言うのは、至極自然なことだ。

『年齢相応』という言葉は無理なく自然に老けて行くことを受け入れているという意味なのだと思う。

で、
話が逸れてしまったが、

若い俳優が老け役を演ずるには歩き方や姿勢、声に加えて顔は重要な要素になる。

シミもシワもない顔は、どうしても若く見えてしまう。

実父が75歳の頃、顔の老人性シミを取ってもらうと言って、
郷里の総合病院の皮膚科でとってきた事があったが、

そのせいか、私と買い物に行くと

店員から「ご主人と一緒でイイですね!」

と言われたことがあった…


あの時の不快感が忘れられない。

(−_−;)

シミもシワもある顔より
年齢不相応に何もない顔の方が怖い…

寅子の夫は、美し過ぎて怖い。

不自然なのだ。

AIの作ったトップ画像のように…





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太陽がいっぱい

2024-08-18 19:50:00 | 映画・ドラマ・読書
アラン・ドロンが亡くなった…

若い人は恐らく関心が薄いと思うが、
昔で言う美男子、ハンサム、

今で言うイケメンの代名詞のような俳優である。

私がドロン氏を初めて知ったのは、
実母が洋画が大好きで、

ブラウン管TVの時代に、
主演映画がリバイバル放映されていたせいだ。

映画.comでポスターを見つけた。

(C)1960 STUDIOCANAL - Titanus S.P.A all rights reservedより引用



名作《太陽がいっぱい》を初めて見た時の後味の悪さが忘れられない…

小学生にしては、マセていたのかもしれないが、
25歳のドロン扮する美しい青年の『罪』は純真無垢な小学生の幼心に強烈なインパクトを残した。

最後のあのセリフ、

C'est le soleil qui tape,

当時の字幕では、

「太陽がいっぱいだ」

となっていたが、調べてみると

「太陽が照りつける、」

と訳せるようだ。

あの時の表情も忘れられない。

映画の題名《Plein Soleil》は、
「太陽がいっぱい」と訳されるので、

翻訳も題名に合わせたのかもしれない。

その後は一気に有名になり、

ミケランジェロの彫刻ダビデのような美貌は、日本でも持て囃され、

紳士服ダーバンのCMはシリーズ化された。

夫のダーバンのスーツはとっくに虫喰いにやられて処分したが、

あのCMのドロンのセリフはしっかりと耳に残っている。

「D'urban c'est l'elegance de l'homme moderne.」

訳すと、
「D'urbanは現代人のエレガンスである」

なのだが、日本語よりフランス語のほうが、やはりエレガントだ。

このセリフは何度もマネした。


EP盤を何度も繰り返し聴いて覚えたダリダとのデュエット♫
『あまい囁き』は、囁き声も魅力的だった…

88歳…

例の日本人パートナーとドロンの子供たちとの揉め事はどうなったのだろう…


今夜は、
ニーノ・ロータの「Plein Soleil」サウンドトラックと

《あまい囁き》を聴いてアラン・ドロンを偲ぼう…

Paroles, paroles, paroles…♪









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