声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

お尻隠さず

2023-12-30 08:59:00 | Diary
「今日は痛くなかったよ、全然…あの先生はウマイね!」

「それは良かったです!どこも異状なしでしたしね!」

内視鏡検査の待合コーナーで眠気でボーっとしながら順番を待っていると

今終わったばかりの高齢男性と看護師の会話が左手奥から聞こえてきた。

待合コーナーで背中を丸めて座っていた妻と思しき女性に近寄りながら、

その声は一層大きくなった。

「うまい先生だったよ!痩せているけどね!」

妻らしき人は周りに気遣ってか、何も答えなかったようだが、

私は聞きながら
(痩せてるとか太ってるとか関係あるんだろうか?)

と漠然と思った。

そして、
(順番からすると今終わったばかりだと言うことは、私の時にも同じ検査医かも…)

と半ば期待した。

私の順番は14:00の予定だったが、大幅に遅れていた。

前の人にどうやら異状が見つかったようだ…

約1時間待たされて、出てきたのは足元もおぼつかない高齢男性だった。

大きな身体を支えるように付き添っていた看護師がポリープを取ったような話をしていた…

1時間も腸の中をスコープが動き回り、ポリープを見つけて切る作業をしていたのだ。

私も経験者だが、

(確かに疲れるよなぁ…)

健常な腸の場合なら、さほど疲れないのかもしれないが、
手術を経験した歪な形の腸では、スコープがスムーズに通らず、どこかの腸壁に引っかかって痛みが出る。

その時の痛みだが、一瞬とはいえ、かなり痛い。

腸は痛みに鈍い器官だと聞いていたが、実際に経験すると、

もう二度とこんな検査を受けるものか、と思うほどのレベルの痛みだ。

(それも、今回で終わりにしたい)

そう思いつつ検査室に入った。

「◯◯です、よろしくお願いします。」

モニターを正面にして横向きで寝ている背中の辺りから担当医の声がした。

しっかりしたバリトンだった。

チラッと振り向いたが、
メガネをかけた落ち着いた風貌の医師だった。

(痩せてはいないなぁ…)

どうやら、さっきの《うまい先生》とは別人のようだ。

あぁ、またもや《まな板の上の鯉》の心境である。


スコープは途中まで順調に進んでいったが、案の定いつものところで壁にぶち当たったようだ。

急激な痛みが襲ってきた。

「ここを押さえてください」と医師が看護師に指示を出した。

看護師の手が上腹部をギュッと押さえた。

痛みがあるのは中腹部だが、上腹部を押さえるとその先の腸が開いてスコープが通りやすくなるのだ。
確かに理にかなっている。

そう思いつつ、早く終わらないかと願った。

スコープは一番奥まで行ってから帰ってくる途中に画像を撮影する。

掃除しながら撮影するぶん、時間がかかる。

行く時は痛みに耐えなければならないケースが多いが帰りは所要時間の長さに耐えねばならぬ。

それがいつも以上に長かったのは、
いつの間にか《研修医》らしきスタッフが近くにいて担当医がいちいち説明していたからだ。

私の場合、
ハキハキしていて「YES」「NO」がわかりやすいせいか、
研修医が立ち会うケースが非常に多い。


実は昨年の内視鏡検査後に、
主治医に「痛くて痛くて我慢できませんでした」と訴えた。

多分、それで腕のいい担当医をつけてくれて、ついでに今後のために研修医を立ち合わせたのではなかろうか…

考えすぎか?

検査後の画像診断では、

「縫合箇所もキレイでした」
「コレでひとまず完治ですね」

との主治医の言葉に喜んだのも束の間、

「他の病気にも気をつけましょう」

と言われ、

(そのほかに病気はないはずだけど…)

と思いつつ主治医の見せる画像に注視すると

「胆石と胆のう腺筋腫症、それと膵嚢胞がありますね」

とのこと。

胆石と膵臓に嚢胞があるのは10年前からCT検査の度に指摘されていたが、

胆のう腺筋腫というのは初耳だった。

「胆嚢の壁が厚くなる病気です」

と主治医。

「それ、病気なんですか?」
と訊くと、

「緊急性はないので年に一度くらいはCT検査を受けてください」

との事。

まぁ、内視鏡検査に比べればCT検査なんてどおってことない。
全く病院と縁が切れると逆に不安になる。

腸を労わりつつ新しい年を迎えたい。

冷えは禁物だ。

我が家のM嬢は、初めてのコタツが大のお気に入りらしく、
入ったらなかなか出て来ない。

以前の飼い主さんは外国人だったから、コタツはなかったのかな。








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今から美肌をめざす

2023-12-27 10:20:00 | Diary
整形外科は、一月後の通院でとりあえず終わる予定。

先日、ドクターからも「特に問題はない」との診断にホッと一安心したものの、

数日前に左手中指が曲がったまま戻らなくなった事を相談すると、

「ばね指のせいだとは思うけれど、手のひらの中指の付け根辺りを押すと元に戻りますよ」

との事。

指を戻そうとして焦ったときの対処法を知って安心した。

だんだんと老いが如実になってくる年ごろである。

まぁ、みんな通る道なんだよなぁ…

いつも開き直る自分ではあるが、もともと下手っぴのピアノがますます弾けなくなるのは困る。


この頃は朝起きると肌の乾燥がひどい。

ホホバオイルとアミノ酸化粧水を混ぜてシンプルにケアしていたが、
それだけでは間に合わなくなったらしい。

洗面所には今まで見たこともない新しいオールインワンタイプの男性用基礎化粧品が置かれている…

2ヶ月前から夫が通販で定期購入し始めたモノらしい。

「お試し購入してみたら結構いいんだよ」

と夫は言う…

が、

私は多分、気分のせいではないかと思っている。

「それ、男爵って意味だよね…イモみたいなネーミングだよね」

と茶化すが、
最近、耳がやや遠くなった夫には聞こえなかったようだ。


実は、私も
最近盛んにネット広告で目にする年齢肌用
化粧品を使ってみようかとサンプルを取り寄せてみたのだが、

洗顔、化粧水、美容液、栄養クリームまでの4つのプロセスが面倒で続かず3日でやめた。

本当はきちんとケアすれば良いのだろうが、
とにかく続かない。

簡単にケアできるオールインワンタイプのモノもいろいろ試してはみたが残念ながら、どれもイマイチだった。

やはり、肌の状態は体調次第なのだ。

明日は術後5年の全身検査。

コレで何も見つからなかったら、ひとまず定期通院は終わりになる。

もし、OKだったら
(5年間よくがんばったね!)
と自分の身体を労ってやろう。

ご褒美は…何にしよう。

高級化粧品にするかな?^^;


自己満足の極みの「ドッグランの恋犬シリーズ」
更新しました!







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クリスマスイブの悪夢

2023-12-25 10:54:00 | 最近の話題
昨日は夫とM嬢と赤城大沼までドライブしたが、
予想通り今年は雪が少ないようだ。


ここ数日、悪夢を見続けている…

昨夜は、コンサートの司会で大失敗する夢を見た…

打合せをした時には、問題はなかったのに

本番が始まってから、1部の曲紹介をする間も無く曲が始まったり… 1部と2部の休憩がなかったり、

主催者からクレームが来て舞台袖で落ち込んでいる自分がいた。

そして、
私は言うのだ。

「引退します」

そう主催者に伝えて振り向くと、

私と同い年で同業のA子さんがニコニコして舞台袖に控えていた。

(えっ?もう後任者を呼んでるって…)

と思ったところで、何だか悔しくなって目が覚めた。

主催者の男性の面長の顔に見覚えがある。
よくTVドラマに出ている人だが、名前は知らない。


コレはきっと寝る間際に届いたメールが原因ではないか?

プロポーザル案件の仕事が獲れなかったとの仕事関係者からの連絡だった。

案件自体をすっかり忘れていたが、

企業や官公庁の話し方研修の講師は、レッドオーシャンの業界である。

例えば、本を出版しているとか、現役アナウンサーとか、地元で活躍しているとか、研修費自体が安価であるとか…

それ相応の理由がなければ受注はできないのではなかろうか?と思っていた案件だった。

せっかく声をかけてくれた仕事関係者には申し訳ないが、
今の私には、他者を蹴落として仕事を獲りたいという欲はない…


(そのワリには、夢の中では仕事に執着心を持っていたような…)^^;



は現実の問題の吐き出し口だと聞いたことがある…

悪夢を見ることで、きっとストレス発散をしているのだ。






クリスマスイブだと言うのに

私の住む場所は、それとは関係なくイルミネーションも少なくシーンとしている。

地方都市では不況風が強く吹いている…

TVをつければ、
聖地ベツレヘムで、ツリーではなく犠牲者を悼むモニュメントが飾られている様子を映し出す。


日本の誇る軽自動車の製造現場で平然と行われていた不正のニュースにも、
裏金作りにセッセと勤しむ政治家たちの続報にも

憤りとともに諦めに近い感情が湧いてくる。

良いニュースを探すのが難しい。


長男は金曜日から関西方面を旅行しているらしい。

神戸、姫路と廻って帰って来る途中に、写真を送ってきた。





最近はスポーツジムに通って体力づくりしているらしく、
以前のように体調不良のメールをしてくる事がなくなった。

それだけが、
唯一、嬉しいことだ。




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気分転換しよう

2023-12-20 09:15:00 | Diary
朝9時に美容院で3ヶ月ぶりのカット、

「そろそろ、ヘアマニキュアもやめようと思っているところなんだけど…」

と言うと、

店長のAさん、

「このままだとグレーヘアが揃うのは1年後ですかねぇ」

とのこと。

(う〜ん、それまで我慢できるかなぁ)

と思いつつ、
ルームミラーで見ると所々がメッシュのようになってきたショートカットの髪を指でかき上げて

次の目的地である整形外科に向かう。

運転しながら、ふと
ブラシも櫛も不要なこのヘアスタイルにして何年になるだろう…と考える。

最近は「カットしてください」だけで、余計なことは言わないが、毎回ほぼ同じ髪型に仕上がる。

と言うより、
若い頃と違って髪の量も減り、髪質も変わってきている今の自分には他の選択肢はないのだ。

そもそも
アタマの形はずっと変わらないわけだから、
パーマでもかけない限り、自ずと同じ髪型になってしまうのは当然だ。

そのことに気がつくのに何年かかっただろう。

考えてみると以前は、

「紀香さん風のカットにしてね」
とか、
「黒木瞳さん風のがいいかな…」
とか、
随分と無茶な注文をつけていたように思う。

その都度、
店長のAさんは「ハイ!」とニッコリ笑って受け流してくれていたわけだが、

仕上がって鏡を見るたびに

「そうよね、土台が違うんだものね」

と笑いながら、
紀香さん風にも黒木瞳さん風にもなれなかった鏡の中の客の小さな失望の表情を、あの繊細なAさんが見逃すはずはない…

きっと、
今回のカットも私の好みを知り尽くしているAさんが考えてくれた結果だ。

(カットする前より、ちと若返ったかも…)

そう思うと何だか嬉しくなって気分が軽くなった。

美容院は気分転換にピッタリだな。



















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93歳に励まされて

2023-12-15 10:28:00 | Diary

昨日は血液内科受診のため通院。

毎年、今の時期に行なっている被爆2世の健診だが、
ドクターが代わったらしく手順がいつもと異なった。

以前のドクターは穏やかな人だったが、今度の若いドクターはテキパキしている…

被爆2世健診の結果は1週間後に聞きに来なくてはならないが、
わざわざ結果だけ聞きに来るのも億劫なので、

「結果は今月末の外科の定期検診の後にお願いできますか?」

と訊くと、快く
「全然OKです!」と答えた。

インフルエンザも流行っているし、なるべく通院回数を減らしたい。


病院の帰り道に義母のところに立ち寄り、近況報告。

今月16日は義父の命日でもあるので小さな花束と義父の好きだった萩原朔太郎の詩にちなんだ?《広瀬川》というネーミングのお菓子を届けた。

義母のベッドサイドには、
義父が朔太郎に憧れた文学少年だった頃の写真が飾ってある…

学生服姿に制帽を被った真ん丸い顔、照れ笑いの表情が初々しい。

昭和20年前後の写真だろうか…

ふと、今朝みた《ブギウギ》の学生さんの事を思い出した。

戦時中のドラマを見るのは辛い。

このところ県外出張が続いたせいもあるが、
主人公の弟が戦死した辺りから私は朝ドラを見るのを避けていた…

気分の落ち込みが激しくなるからだ。

祖母や両親から戦時中の話を聞いて育ったせいか、
まるでリアルタイムで戦争を経験しているかのような不思議な感覚を子供の頃から持っていた…

自分は戦時中に亡くなった誰かの生まれ変わりだと信じていた事もある。

夜中に顔の右側に何か硬い金属破片のような物が飛んで来て当たった…その衝撃で目が覚める。

それも前世記憶なのかもしれないと…勝手に思い込んでいた。

戦争中のドラマや映画のシーンが疑似体験となって深く刻まれているのは間違いない。


ドラマの世界だけではない、悪いニュースにも影響を受けやすい。

最近の得体の知れない不安や落ち込みの話を義母に聞いてもらうと、

義母が
「そりゃ、落ち込みや不安は年齢に関係なくあるものだわね……だけど、今自分たちがこうしている間にもウクライナの人たちはどうしているかなぁ…と考えるのよ」

毎日、新聞を隅々まで読んでいる義母らしい考えだと感心する。

「こうやって普通にご飯を食べられて寝られるって幸せなことだよね!」

と義母は微笑んだ。

またもや、
93歳の義母に励まされて帰ってくる自分であった。


我が家のM嬢が7才になりました。










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ようやく一段落

2023-12-10 04:23:00 | Diary
数ヶ月前から始まった大手企業のリサーチプロジェクトにオンライン研修、

それに地元のラジオ局の研修事業やワークショップ…

それら諸々がようやく昨日終わった。

来年早々に都内での報告会等や地元企業の出張セミナーなどの準備も控えてはいるが、

とりあえず一段落して今はホッとしている。


ホッとした途端に、少し疲れが出てきた。

整形外科の方は特に問題もなく順調に回復しているようだが、

胃が重くて眠れない。

原因は分かっている。

つい甘い物に手を伸ばしてしまうクセのせいだ。

昨日も夕方、車で帰宅する途中にお土産で貰ったチョコボンボンを食べてしまった。

直径が3cm近くあって中にナッツクリームやホワイトチョコが入っている、
1個が、ゆうに100キロカロリーを超えているだろう…と思いつつ、

3つも食べてしまった。

我が家の夕食は19時過ぎだが、
空腹時のチョコは、無謀だった。

シラス丼を夫が作ってくれたのだが、

流石に丼ものはハード過ぎて、途中で何度か箸を置いた。

とは言え残すのは申し訳ない…2時間かけて平らげた。

先週、今週と宿泊出張が続き、食事時間も不規則な日が続いた。

せめて身体に良いものを摂ろうと、
移動日の夕食には、裏庭で作ったピーマンを醤油麹で炒めて、だし巻き卵などを詰めたお弁当を持参した。

風邪も引かずに過ごせているのも栄養が十分に足りているからだろう…免疫力のおかげだ。


今度からスイーツは食後に摘む程度にしよう…

M嬢が足元で寝ている。

ポカポカだなぁ…















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素晴らしき世界

2023-12-01 12:54:00 | 映画・ドラマ・読書
( なんてタイムリーなんだろう!)

思わずTVを見ながら呟いた。

昨夜、寝る直前まで観ていたビデオの主人公を演じた有名俳優がTVに出ている…

「素晴らしき世界」は2年前の作品らしいが、
配役に惹かれて見始めた。

結末は予想どおりだったし、
ストーリーも予想に近いものだったが

最後まで飽きずに見終えたのは、恐らく主演俳優の演技力によるものだ。


その主人公を演じた俳優がドイツの監督による最新作でカンヌ国際映画祭で主演男優賞を獲った…

優れた演技は、言葉の壁を越える。

きっと、最新作も演技をしている事を感じさせない自然な演技なのだろう。

公開は今月下旬らしいが…渋谷の公衆トイレの清掃員を演じてるらしい。


昨夜みた2021年公開の「素晴らしき世界」は

社会の片隅で、普通に生活する事を願う刑期を終えた中年男と、それを支える周囲の人々の物語だ。

この映画の肝と思えるのは、

一歩間違えれば刑務所に逆戻りしそうな暴力への衝動を抑えようとする男の葛藤で、

激高しやすい感情を必死で堪えるシーンはハラハラドキドキの連続である。

原作には実在モデルがいたらしい…。

「素晴らしき世界」という題名は、
最初のうち随分と皮肉っぽく思えたものだが…

この主人公にとっては、
映画の後半は、心底そう思える世界だったのかも知れない。


犯罪歴のある人間にとって、塀の外の実社会は生きづらい世界だが、

いやいや、そう捨てたもんじゃないよ…

という事なのかもしれない。



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盗み食いは誰のせい

2023-12-01 11:17:00 | 大型犬との生活
慌しかった11月が終わった。

日帰りを含めて県外出張と帰省、トータルで1週間、家を空けたのは久しぶりだが、

一昨日、今月最後の出張で家を空けた翌朝、
M嬢に異変があったらしい…

ドライフードを食べなくなったと言うのだ。

駅まで迎えに来た車の中で夫が言うには、

私が出かけた当日の夜も、これまでとは様子が違ったと言う。

以前なら私が留守の時でも夜9時前になると、自分から離れの専用ベッドに行っていたM嬢が、

2階の部屋に上がって行った夫を追うように

階段の途中にはめてあるベビーガードを夜通しガタガタ叩いたらしい。

仕方なく開けてやると一目散に夫のベッドを目掛けて飛び込んできて、

朝まで夫のベッドで大人しく寝ていたと言う。


私が家出したとでも思ったのか?

そういえば、数日前に夫と小さな諍いをしていた事を思い出した。


M嬢にはトラウマがあるようだ。

譲渡犬として我が家に迎え入れる時にM嬢を預かっていたブリーダーによれば、

M嬢の前の飼い主さんの家では、去年の今頃、家族間で揉め事があって、

その結果、M嬢を手放すことにしたらしい。

犬の記憶が、どのくらい残っているのかは不明だが、
最初に飼われた家や飼い主のことは忘れないと言われている。

ましてや、
我が家に来て8ヶ月…もうすぐ7才になるM嬢が前の飼い主を忘れているはずはないだろう。

きっと、寒くなる時期の「別れ」は今も辛い記憶として残っているに違いない。

そう思えば思うほど、
私はM嬢が可哀想で、つい甘やかしてしまう。
(−_−;)

最近は特に手作りオヤツの干し芋や
ボイルしたチキンのせいか以前よりムチムチして見えるし、ますます筋肉がついてマッチョになってきた。

さすがに気になって昨日はかかりつけ獣医師で尿検査をして貰うと、

「尿に異常はないけれど、28kgは太り過ぎです」

とのこと。




M嬢が我が家に来た経緯を話すと、
目をまんまるくして驚いていた獣医からも

「確かにトラウマはあるだろうけれど甘やかし過ぎは犬にとって良いことはない」
と嗜められた。

そうなんだよなぁ…
健康のためにも、しっかり体重管理をしないと。


異常はなかった事で、安心し過ぎたせいか、
本来なら気を引き締めなくてはいけない時期に、

今朝は、また大失敗してしまった。

地図会社を名乗る男性が玄関チャイムを鳴らした際のことだ。

玄関ドア越しに対応中、

タクアンと塩ジャケのオニギリを作るつもりでキッチンのカウンターに材料の入った皿を置いた事をうっかり忘れてしまっていた…


それらをM嬢が食べてしまった…

慌てて吐き出させようとしたが、すでに飲みこんだ後で、時既に遅し。

犬の窒死塩分量は1kgあたり4gだとある…

たくあんは4切れ、
塩ジャケは辛口で細かく解した身が一切れ未満だから、
塩分量としては、4、5g程度だから、体重28kgのM嬢の場合は、
慌てて病院に行くことはないと思うが、

とりあえず水をたっぷり飲ませて様子見をする事にした。

(タイミング悪くあの地図会社が来なければ…)

と恨んだが、
それは逆恨みである。

もちろん「個人情報なので」と回答を拒否したが、

何とも気がかりで不愉快な12月初日となった。












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