この前の日曜日。
あまりの寒さに耐えきれず夕方6時前に近所の日帰り温泉に出かけた。
夫から掛け流しの露天風呂の方が泉質が良いとは聞いていたが、
案の定、少しぬるめの露天風呂は「スミマセン」と声をかけなければ入れないほど賑わっていた…
ほんの10畳程度の小さな露天風呂に20人以上…
石造りの湯船の縁に、ほぼ隙間なく陣取っている。
しかも、
その中でも大声で話し込んでいるグループが2つもいて、
うるさいのなんのって…
ゆったりのんびりと静かに温泉を楽しもうなんて、そもそもココは不可能なのだ。
「あれ誰だっけ?イマイノブコちゃん?
違ったっけ?嫁に行ってシモダになったんだっけ?」
「違うよ、ノブコちゃんは歌手になったんだよ!」
「エッ⁈あのおとなしい子が?」
「そうだよ、芸名は◯サクラだったよ、CD買わされたもん」
個人情報もダダ漏れ、私を含む他の人が聞いているのに一向に噂話は終わらない。
(この人たち、幾つぐらいだろう…)
身体のラインからすると、70代?
「私って骨密度が130%なんだって」
「ヘェ、すごいね!何食べてんの?」
「牛乳もチーズもヨーグルトも好きだよ」
「私も好きだけど65%だよ」
「温泉がいいんだって、カルシウムの多い温泉に入ると骨密度が高くなるんだってさ」
「そうなんだ!」
(ウソだ、皮膚からカルシウム吸収するなんてありえない!)
私は、心の中でつぶやく。
浴場の壁という壁に《黙浴》と貼られているステッカーが目に入らないのだろうか?
同窓生と偶然お風呂で会って嬉しくなったのか、それともこの温泉の常連さん?
時刻は18:30。
この時間にいるという事は…家族に夕飯を作る必要のない人たちなのかな?
2グループのおしゃべりは、1時間も続き、
静かに温泉に浸りたい私の願いがようやく叶ったのが温泉終了30分前の7:30…
おかげで、のぼせてしまった。
なんだかねぇ…。
(−_−;)