山口県の過疎地の小さな町で起きた事が
たった1人の青年の行為によって全国に知られる事になった。
本当は、
コッソリと穏便に済ませるつもりが、
青年の行いによって予想外の展開になっている…。
ニュースで知った当初、
いきなり4千万以上もの大金が口座に入ってきて欲に目が眩んだ結果だろう…くらいに思っていたが、
どうしても解せない事があった。
一緒に銀行まで行って
何故、心変わりしたのだろうか…
と言う点だ。
もしかして移動中に、青年の気分を害する何かがあったのではないのかな?
お願いに行った町の職員のものの言い方とか、対応には問題がなかったのかな?
例えば、丁寧すぎる過剰敬語で話したら慇懃無礼な態度に腹を立てる人もいる。
腫れ物に触るようにオドオドと説明すれば、ちょっとからかってやろうか、と思うヤカラだっている。
ちょっとした感情の行き違いが問題を大きくする事がある。
正直なところ、
初期対応はかなり拙いという印象を受ける。
どうすれば初期のうちに問題解決ができたかを、町の担当者は再検証する必要がある。
自分達には非がなかったかのような言い方は間違いだ。
青年の同級生たちの中に、
「誤送金が彼の人生を狂わせた、彼は被害者だ」という意見があると言うのを聞くと
それほど悪い人間ではなかったのだろう…
とも思えるが、
「罪は償う」という青年の心理状態は今のところ我々のような大人には理解できない。
ただ、この青年に欠けているのは、
道徳観だけではない。
背徳感を持たない…事が、より大きな問題のように思う。
もしかしたら、
何でもいいから皆んなをアッと驚かしたい、というタイプなんじゃないかな。
単なる目立ちたがり屋だったら、やりそうな事だ。
人を殺めたワケではないし、
未熟な24歳の青年の単なるイタズラに振り回されているようにも思える。
昨日、
コンビニで自動車税の納税手続きを済ませたが
調べてみると、自動車税は、
『使用用途が決められていない一般財源で地域の教育や医療、警察や消防などの公共サービスや福祉、ひいては地方公務員や地方議員の給与などに使われていることになる』
…らしい。
てっきり道路の補修に使われると思っていたが、
使用用途が決められていないワケだ。
そうなると、
山口の小さな町で起きた事件に、
税金を払う立場の住民が怒るのは理解できる。
しかし、
大事な税金を徴収しておいて、
ミスしておきながら、記者会見で激怒する町の幹部の態度は如何なものか…
平身低頭、誠意を持って被害者である町の全住民に詫びて、今後の対応策を考えたらどうか…。
4630万円を取り戻すのが無理なら、
前向きに補填する手立てを考えることも必要だ。
住民への行政サービスの質を落とさないためにどうするかを考えることだ。
我々の生活は、これからもっと厳しくなっていく。
一見関係のないように思えることも実は影響が予想される。
スウェーデンとフィンランドのNATO加盟で露大統領がどう出てくるのか、
日本はこれからどうするのか、
食料品をはじめとする物価高騰で喘ぐ庶民の暮らしを政府はどう考えているのか、
自治体は、ウィズコロナを含めて喫緊の課題をどうするのか。
今後を真剣に考えないと…いけない時期なのではないかな。