声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

シベリウスの樅の木

2024-12-05 20:50:00 | 音楽
こんなに時間をかけて読んだのは久しぶりだ…

聞いたことのない曲名が出てくるたびに、
いちいち調べ、

YouTubeで聴けるものは、都度聴いてみる…
現代音楽の馴染みのない作曲家の作品も数多く出てくるので、

とにかく読み終えるのに時間がかかった…

今、私の頭の中では

シベリウスのピアノ曲《樅の木》が繰り返し流れている…

昨夜は、ピアニスト数人の演奏を聴き比べた。

哀愁を帯びたメロディが今の季節に似合っていて、
何度聞いても飽きない。


昨日は、
いきなり4件もの仕事の問合せがあって驚いたが、

今のところ確実なのは、1件のみ…

いずれにせよ、あとは来週か来年になってからの事だ。

コロナ禍よりずっと前から、
3日前になっていきなりドタキャンされたり、
1年分のスケジュールが白紙になったり…
そんな事を経験しているせいか、

エージェントからの話は《半分》くらいの気持ちで聞いたほうが間違いないと思っている。

自分で営業をせず、マネジメントを他社に任せると言うのは、そう言う事だ。

料金が折り合わなかったり、
研修先の上司の気が変わったり、

諸々の事情によって仕事の予定は変わる。

《予定は未定であって決定にあらず》
《人の話は半分で聞け》

この2つは、弱い立場である私のような講師の端くれには金言である。


シベリウスのピアノ曲《樅の木》は、
動かしづらくなった指のリハビリには丁度良さそうだ。

ヤマハのプリント楽譜で買って、時間のある時に少しずつ練習する事にした。

上皇后、美智子様もお好きな曲だとのこと…。

来年の春までには弾けるようになるかな?









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マンドリンのまち〜朔太郎音楽祭2024

2024-10-19 21:33:00 | 音楽
今年で19年目を迎えるという音楽祭。

「マンドリンのまち前橋〜朔太郎音楽祭」

とされている。

私にとっては2019年以来だから5年ぶりだ。

思い起こせば、

私がこの地に嫁いで来て初めて義母と出かけたコンサートがマンドリンの演奏会だった…

当時、地元でマンドリン指導者として知られていた方と義父が親しい関係だったらしく、

年に何回かコンサートがある度に招待を受けていたらしい。

その折に司会をされてた地元テレビ局の元アナウンサーの方とも

その後、ご縁があって何度かパーティ等でご一緒した。

いつも丁寧で優しく接してくださる素敵な先輩だ。

その先輩アナウンサーのFさんが、今回の朔太郎音楽祭でも司会をされている…

なんだか嬉しくなった。


講師業が主になってからというもの、

コロナ禍以降、ナレーション以外のアナウンスの仕事は激減している。

司会の仕事、もっとやってみようかな…
と、そんな気になった。


マンドリンの音色は予想どおり、いや予想以上に心地良いものだった…

アレンジが素晴らしく、
第一部の高校生たちの演奏もよく揃っていて、
さすがに部活でよく鍛えられているものだと感心した。

主張しない音楽という言い方が相応しいのかどうかは、わからないけれど、

今回の朔太郎音楽祭で聞いたマンドリンの演奏はどれも耳に優しく、

それでいながらメロディーの美しさが際立った演奏だった。

特にメロディーの美しさを感じたのは、
第三部の社会人・大学生の部で、

一曲目に演奏されたシャンソンメドレーだった。

パリの空の下、枯葉、愛の讃歌…

特に『枯葉』に関しては、
マンドリンのトレモロが、まるで風に舞い散る枯葉の情景をそのまま表現しているように思えた。


第二部のテナー布施雅也さんと
ピアノ伴奏のの大野真由子さんの演奏も期待通りだった。

萩原朔郎の詩に
マンドリンの編曲者でもある武藤理恵さんが作曲された『こころ』は、

とても美しい曲で、
その哀愁を帯びたメロディーに引き込まれた。

お馴染みの『旅上』は、
学生時代に一学年上のソプラノの先輩が学内演奏会で歌っていたのを聴いたことはあったが、

布施さんの伸びやかなテナーは、

朔太郎自身の当時の想い、“フランスへの憧れ”を如実に表しているように感じた。

アンコールの2曲目で
『落葉松を歌います』と、ご自身で曲紹介された折には、

(もう一曲、できれば『落葉松』を聴きたいな…)

と思っていた矢先だったので、
思わず身を乗り出してしまった。

大野さんのピアノ伴奏も素晴らしかった…



朔太郎音楽祭は来年で20回を迎えるという。

新しい音楽とレトロな曲が丁度良いバランスで演奏される…

何より、
萩原朔太郎という郷土の詩人をリスペクトしながら、その思いを受け継いでいる。


ただ1つ言わせてもらうとすると、

来場者へのカンパをお願いする募金箱を置くより、
入場料は有料にした方が良いと思う。

一般1,000円、学生500円…

それくらいなら、
誰も文句は言わないのではなかろうか…?

それ以上に値する演奏を聴かせて貰ったのだから…





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霧の中の二人

2024-10-19 10:15:00 | 音楽
かつて、マッシュマッカーンだったか…

《霧の中の二人》

という邦題の洋楽がヒットした時代があった。
原題は『As the Years Go By』

歌詞には《霧》なんて一言も出てこない。


毎回、

And as the years go by
True love will never die』

と繰り返されるが、

『年月が経っても
真実の愛は決して死なない』

という歌詞の割には、
甘ったるいラブソングではなく

時を経るごとに『愛してる』という言葉の真意が変わって行くことを、

やや皮肉っぽく?
いや、至極客観的に歌っている…


初めて和訳を知ったとき、
どこが『霧に中の二人』なんじゃ!

と憤った覚えがある。


よくわからない邦題だ。

まぁ、

真実の愛なんて霧の中にいるようなもの…
いう意味合いで受け取れば、

全くハズレてはいない。






昨夕は霧の中を散歩した。

まるで自分の今の心理状態を反映しているかのような風景だった…

いつもの散歩道をM嬢と、思いっきりダダダダッと走り抜けたとき、

ふと思った…

周りの状況が見えなくても、
決まった道を外れないように行けば問題ないのだ…

今は、冒険をせずに日々、決められた事をやって行けばいいのだと。

それにしても、
M嬢は引っ張る力が強い。
















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迸る〜LIVEでアップデート

2024-10-13 08:17:00 | 音楽
帰宅するとリビングにいた夫が

「どうだった?」

と訊いてきた。

「あなたも来ればよかったのに…」

と言うと、

「咳が出ると止まらなくなるんじゃダメだよ」

確かに、
普通の風邪ならとっくに治っているけれど、
熱も下がっているのに百日咳か季節性の喘息かと思えるほど咳が止まらない…


1人で出かけたのは、そんなやむを得ない事情からだ。


土曜午後4時と言う開演時間は中途半端な時間だが、
これも中高年層がほぼ100%の観客に合わせたのだろうか…


夫の大学の1年先輩だと聞いているし、

私がかつて勤務していた四国の放送局に
同級生だという広島出身の女性アナウンサーがいて、

ツイストがメジャーになる前のことはよく聞いていた…


直接、アーティストご本人との接点はないのに、

何故かその周囲の人たちとの接点があるという不思議な巡り合わせだ…


昔話はさておき、

ファンでもない私が、わざわざ車で1時間かけて聴きに行こうと思ったのは、

朝ドラで久々に聞いたJAZZスタンダードの歌の上手さに惹かれたことと、

このところの自分自身の停滞感に外部からの刺激で喝を入れたかったからだ。


昨夕のLIVEは、その期待を裏切らないもので、
私は同世代のアーティストのパフォーマンスに大いに刺激を受けた。


2時間、水も飲まず歌いっぱなし…

新旧のナンバーを織り交ぜ、
アンコール2曲を含めて全部で20曲くらいだったか…

随所で朝ドラ出演時のエピソードや、

他の有名アーティストたちとの交流話も入れつつトークでも楽しませてくれた。

なんと言っても、
ギターを掻き鳴らす度にピックが割れてしまうほどの迫力と、
それに負けない声量には驚く。

声も艶やかで、低音も高音も張りがある…相当、鍛えていると見た。

アコースティックLIVEだから、しっとり系かと勝手に想像していたが、

オープニングの2曲からバリバリのロックだったのには度肝を抜かれた。


中高年の観客が100%近いLIVEでは、
新曲より古いヒット曲の方が受ける…

知っている曲を演奏することも観客の満足度を上げるためのポイントだ。

最初のトークで

アップデートして帰ってくださいね!』

なんて言ってたから、古い曲は演らないのかな?

と、半ば諦めかけていたとき、

『宿無し』の聞き覚えのあるイントロが…

(もう一曲くらい聴きたいなぁ)

と思っていた中間で『あんたのバラード』

続いて、朝ドラ出演時に歌われた『On the sunny  side of  the street』

後半に入って
『銃爪』

そしてアンコールの2曲目で
『燃えろいい女』

…とタイミングよく古い曲が入る…

途中で助っ人のギタリストとのセッションもあり、
古い曲も、新しいアレンジで歌い聞かせてくれた。

チューニング中もさりげなく世間話を始める…
気負いが全くなく、それなのに演奏が始まると、ここぞとばかり盛り上がる…

なるほど…
よく計算されたLIVEだなぁ…と感心。


『あんたのバラード』のアコースティックバージョンは、

YouTubeで聴いたのより、アーティキュレーションが細やかで聞きごたえがあった。

これは、もう一度、生で聴いてみたい。


オープニングトークの
「アップデート」の意味するものとは
こう言う事だったんだな。


中高年になるとアップデートは難しい。
例えば、仕事もそうだ。

昨日読んだニュース記事にもあったが、

60代の管理職が少ないのが日本企業の特徴で、
その原因が50代での役職定年制にあると言う。

役職定年が来ると、一気に仕事に対するモチベーションが下がり、

ただ同じ会社に通って日がな一日、何をするわけでもなく時間を持て余す…

そんな60代も多い。

中高年は、急には変われない。

転職しようにも年齢の壁が立ちはだかるし、生き方を変えるのは難しい…

そうは言っても、
いつまでも過去に囚われていては、前に進めない。

世良氏の言うアップデートとは、
これまでの自分の生き方や仕事をベースにして進化し続ける事だ。

浮き沈みの激しい芸能界を生き抜いて来た経験から生まれた言葉だろう。


確かに見かけも若々しい…


だけど、私の目には、
なぜか、タレントの中山秀征さんそっくりに見えた。

髪型のせいか…な?




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薄化粧につき

2024-10-06 09:24:00 | 音楽
8月の内幸町アワード・シャンソンコンクールの写真が届いた…

封書には出場者宛ての丁寧なメッセージが添えられていた。

主催のシャンソネット代表の深江ゆかさんは多才な方だ。

ご自身もベテランのシャンソン歌手でありながら、

NPO法人の代表としてコンサートのプロデュースからカルチャー教室の講師、

その上、事務仕事まで、一手に引き受けて多忙な毎日を過ごされている…

《涙のシャンソン日記》と題した深江さんのblogを読むと、
日々孤軍奮闘されている様子が綴られている。

そして、やはり思うのだ。
あぁ、これがプロの仕事なのだ…と。



幸運にも司会者として、
私は多くのプロの仕事をステージ袖で見てきた…

コンサート司会のノウハウは、
今の仕事にも繋がっている…本当にありがたい。


プロ歌手も出場したコンクールのDVDを聴くと、自分の歌に足りないものがよくわかる。

気持ちを込めたつもりでも、思うように歌えない…

リハーサルで知り合った方から、

「来年は私の主催するコンサートに出ませんか?」
と声をかけていただいたが、

お客さんに入場料を支払って聴いてもらうのは、正直、気が引ける…(汗)


最近になって、つくづく思うのだ。
プロとアマの違いは何か…と。

答えは明確だ。

プロは人に聞かせるために歌い、
アマは自分で楽しむために歌う


いずれにせよ、
歌い続けるには体力が必要だ。


今月から体力増強のために、
寝る前の腹筋ストレッチを70回から80回に増やした。

声の維持に腹筋は不可欠だが、
ど〜にもならない問題もある…

昨夜、自衛官時代の大先輩からメールがあり、

私が出演しているyoutubeを見た茶飲み友達の貴婦人(原文まま)から、

「この人、ステージで歌うのに薄化粧ね」と言われたそうだ。

まさに、これがプロとの違いである。
プロはステージ化粧もうまいのだ!

シワ、タルミ、クマのCMには出られるかも…(−_−)

✂️ スーパーシニア音楽団《楽悠》2024 より、元女性自衛官が歌う『踊り明かそう』

✂️ スーパーシニア音楽団《楽悠》2024 より、元女性自衛官が歌う『踊り明かそう』

60 seconds · Clipped by Yumi Shimizu · Original video "踊り明かそう 楽悠2024 吹奏楽" by ab kz

YouTube

 
















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音楽に囲まれていたい

2024-08-08 07:55:00 | 音楽
この2日間はコンクールの疲れが出たのか、夜はぐっすり眠れている。

今朝は離れの屋根の辺りから、何かが飛び降りるドカーンという大きな音がして、

M嬢と一緒に飛び起きた。

野生動物が屋根の上から堕ちた?

地域ネコのユキちゃんが野生動物を追い払った?

それとも…泥棒?

あれこれ予想してみたけれど、
何の音なのかわからない…

最近は、山間部の一軒家を狙う泥棒も多いらしい…

4:30、辺りはまだ薄暗い。
M嬢を連れて敷地内をパトロールするが異常はなさそうだ。


5月の定演でお世話になった楽悠の事務局からDVDが届いた。

毎回のことながら、コレを見るには勇気が要る…
(-。-;

しかも今回は司会と歌で賛助出演している分、出番が多い…

PCで夫のいない時間にこっそり観る。

今使っているHPのPCは、音が良くない。

本当はTVとDVDプレーヤーを繋げばいいのだが、
この前、新しいカーペットを敷くときにTVを動かすために取り外したままだ。

最近の夫は頼んでも、すぐに動かない。

年取ると何もかもが面倒臭くなるものだ。
多分、TVでDVDを見るのは、ずっと先になるだろう。





PCの画面では迫力に欠けるが、
観ているうちに定演の時のワクワク感が蘇ってきた。

2時間のコンサートが程よく編集されている…
最初から最後まで楽しめた。

このDVDを編集した人の心遣いを感じさせる仕上がりだ。

ありがたい。

自分自身が司会をしているのをフルで観たのは何十年ぶりだろう…

客観的に判断すると、
見た目も声も年齢相応…という印象を受ける。

ビデオの場合は、それが如実に表れる。

そして、何より感じたのは

(あぁ、楽しそうに司会をしているな)

と言うこと。

大好きな音楽を自分の言葉で紹介する…

なんとも幸福感に満ちた表情をしているではないか!

今は講師業が主になってしまったが、
やっぱり自分は音楽が大好きなのだ。

音楽に囲まれていたいのだ!

2度もシャンソンコンクールに挑戦した理由も、多分そこだ。

私には、
常に一緒に活動する音楽仲間がいるわけではないし、
自身でコンサートを企画したりする時間も体力もない。

今回のシャンソンコンクールは、
私にとって元銀巴里のピアニストと共演できる千載一遇のチャンスでもあった…

その目的は達成できた。

その上、グランプリ受賞者や優秀賞受賞者をはじめ、 
永く歌い続けている出演者の方々の素晴らしい歌を聴く事ができた!

自分への講評では、ちょっと凹んだが、
まぁ、思いつきでシャンソンを我流で始めた割にはうまくいった方だと思う。

コンクール出場は、自身の課題を知り、次のステップに行くための大事な経験だが

出るのは、年に1回くらいでいいかな…
(^_^;)


さてと、
お盆明けの仕事の準備に入ろう。
今日からは、また講師の顔。

気づかせてくれたDVDに感謝!




























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哀しい歌は唄えない③

2024-08-07 11:32:00 | 音楽
会場を出たのが6時過ぎ、

帰りの電車内で、
今回のコンクール応募の自身の目的を考えてみた。

何のために、こんなに時間とお金をかけてコンクールに出たのだろうか?
…と。

結果に満足だったら、普通はそんなことは考えない。

酷評は、まさに私の歌に対してだった…
(−_−;)

審査員でもあるシャンソン歌手のNさんから
『この歌は悲しい歌です、戦争で帰ってこない恋人を待っている歌です、それを楽しく唄うのは…』

と、全否定されてしまったのだ。

もちろんフランス語の歌詞の意味も
単語1つ1つを調べて、それなりに歌ったつもりだった…

《待ちましょう》は悲しい歌詞ではあるが、
帰って来るか来ないか分からない戦地に行った愛する人を待つ…

そんな気持ちを歌った曲である。

前日、ウクライナ国内で戦地に行った夫や恋人を帰すよう抗議をしていた女性たちのニュースを見た。

79年前は、広島に原爆が落とされた。

平和を願う気持ち、大切な人が帰って来るよう願う気持ち…

それを歌ったつもりだったが、

単に楽しく歌っただけ…と吐き捨てられたのは、
私の技量が足りなかったせいだろう…

キーが半音上がったのも、明るく感じられた要因かもしれない。

しかも伴奏はスイングジャズ風である。
(^◇^;)

これを、どう悲しく唄えば良いのだろう…
誰か教えて欲しい。
(~_~;)


私の講評の後で
客席の後ろの方に座った男性がスーッと席を立って出て行ったのが見えた。

自衛官時代にお世話になった大先輩だった。
わざわざ聴きに来てくださったのに…
講評を聞いて不愉快になってしまったかな?

空席の目立つ席が、ますます閑散としている。


だけど、収穫も多かった。

グランプリ受賞者の中国人留学生の歌は素晴らしかった!

韓国から参加した優秀賞の歌手の方の歌も私は好きだ。

彼女たちのフランス語の発音の美しさにうっとりと聴き入ってしまった。

その彼女たちに、

『今度は日本語で歌ってほしい、そのほうが伝わるから…』

と、コンクールの最後に審査員や主催者は結んだ。


私は問いたい。

美しいフランス語で歌うシャンソンは日本人に伝わらないのですか?

カンツォーネはイタリア語で歌うより日本語のほうが伝わりますか?

シャンソンやカンツォーネを歌う人の裾野を拡げるには、
《日本語で歌う》事が基本なのかもしれないが…

原語で歌ってこそ、素晴らしいと思える歌も多いのが事実だ。

【愛の讃歌】なんて、
まさにそうではないだろうか…

違いますか?


トップ画像は、
自衛官時代の大先輩の差し入れ。
可愛いバッグの中には、のど飴がギッシリ入っていた。

いつも、ありがとうございます!





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哀しい歌は唄えない②

2024-08-07 10:41:00 | 音楽
コンクール会場の内幸町ホールは、
来年から改装のため2年間使えなくなるらしい…

コーダが終わったとき、
目が眩むほどのスポットを浴びながら

(このホールで歌うのは最初で最後だろう)

ここで歌えることに心から感謝しながら歌い終えた。

トップバッターの役目をとりあえず果たしたかな?

全員が歌い終わるのは、17時頃の予定だ。

オリエンテーションで出演者は最後まで衣装を着替えずにいてほしいと主催者から告げられている…

さて、これからの時間はどうやって過ごそうか…

とりあえず控え室で、モニターを観ながら他の出演者の歌を聴こう。

コンビニに昼食を買いに行くには着替えなければならないが、
なんだか面倒だなぁ…

そんな事を考えていたら、
名古屋から来たKさんが、お土産のお饅頭をくださった。

(お〜!お昼ご飯代わりに頂こう、ありがたい‼︎)

控え室では、ほぼ皆さん顔見知りのようで、本番前だというのに余裕が感じられる。

それに出番が終わって帰って来ると皆んな拍手で迎えてくれて、とてもイイ感じだ。

福島や秋田、山口のお国言葉が飛び交う…

なんだか居心地がいい。

そして全員が終わってから審査待ちの30分の間に、
『コンクールあるある』のウラ話で大いに盛りがる。

ベテラン出演者は言う。

「このコンクールはね、全員に講評があるのよ」
「だけど結構その時間が長くて大変なのよ」


ふむふむ… 
初めての私には、講評はとてもありがたいものだと思うが…

「講評はお客さんの前であるんですか?」

と訊くと、

「そうなの、酷評もあるから公開裁判みたいな感じよ」

との事…

「だから、私は知り合いに予め言ってきたのよ、不愉快になるから講評は聞かずに帰ってね、って」

とベテラン出演者さん。

そうなんだ…

確かに、人前でコケ下されるのは出演者の立場として辛いかもなぁ…

打たれ強い私ではあるが、内心は傷つきやすい…

(何を言われるかなぁ…)
不安がよぎる。

表情が顔に出たのか…

「あなた、良かったわよ!
あの歌は、なかなか、あんな風には歌えない曲なのよ」

とベテラン出演者さんが励ましてくださった。

嬉しかった…

(哀しい歌は唄えない③に続く)







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哀しい歌は唄えない①

2024-08-07 09:24:28 | 音楽
いつもは4:30に起こされているのに、
夏バテ気味なのかM嬢に起こされたのは
朝5:00過ぎ、

コンクール当日だというのに寝過ごした。

もう6:08の始発に間に合わない。
調べてみると、もう1本乗り換えなしの電車があった。

6:41分の平塚行きに乗って9:05分に新橋で降りれば丁度いい…

新幹線で行くと30分以上時間短縮ができるが、
東京駅から乗り換えて新橋まで行くのは
通勤ラッシュに慣れない自分には苦痛で仕方ない。
それに東海道線直通の始発電車のグリーン車ならのんびりできる。

まぁ、帰りはグッタリ疲れているだろうから、
行きだけでも楽な方法を選ぼう。


HPの親切な案内図が役に立ち、
新橋駅から会場の内幸町ホールまで難なく着いた。


会場控え室に出演順が貼ってあるというので見てみると…

なんと!自分の名前が1番最初に書かれているではないか‼︎

主催者側が意図的に順番を決めている…という事は、

イベント的に構成を考える立場からすれば
いわゆる私の歌は【前座】である。

そういう事か。
(^◇^;)


今回のコンクールには時間制限がない分、演奏曲は大曲が多く、従って演奏時間も長い。
私の演奏時間は3分30秒と、たぶん33名の出演者の中で一番短い。

しかも今回のアレンジはフレンチジャズ風…
確かにオープニングにはピッタリだ。

私が主催者でも、オープニング曲として選ぶに違いない。

自分に与えられた役目を果たせばいい。

そう思って本番に臨んだ。

ピンスポが当たる、
15秒程度の自己紹介をしながら客席を見回した。

180程度の客席だと聞いていたが、空席が目立つ…

コロナ禍を思い出したが、こんなに少ないとは…ちょっとびっくりした。


元銀巴里のピアニスト、F氏に合図を送る…

F氏の前奏は弾んでいた。

その軽やかなピアノに乗って、
私の身体は自然にスイングした…

2番で日本語の歌詞を一瞬、間違えそうになったが
テキトーに誤魔化した。^^;

伴奏のF氏が提案してくださったコーダのところでピンスポが一段と明るくなった…

(哀しい歌は唄えない②に続く)


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リハーサルin自由が丘

2024-07-31 16:24:00 | 音楽
コンクールの前にリハーサルで都内に向かうのは、
1990年の童謡コンクール以来のことだ。

この時は「おはなしゆびさん」を歌った。

リハーサルというよりレッスンに近いものだったが、とても勉強になった。

あの時は中田喜直先生がご健在で、
「エプロンのポケットから人形出しながら歌う演出がよかったよ」と褒めていただいた。

歌については特に何も言われなかったが、
楽しく歌わせてもらい、全国大会で銀賞をいただいた。

今日のリハーサルは、どんな風に行われるのだろう…と思いつつ、自由が丘に向かった。

リハーサル場所は主催者のNPO法人が入っているビルの3階にあるLIVEハウスだ。

ガラスドアの向こうから高らかに歌い上げる『愛の讃歌』が聞こえた。
アーティキュレーションの豊かな伴奏に乗ってボーカルに熱が入っている…

出演者名簿を見ると『愛の讃歌』を歌う人が2人いる…
きっとそのうちの1人だろう。

(勇気あるなぁ…)

誰でも知っている歌ほど難しいものだ。

オリンピック開会式のレセプションでセリーヌ・ディオンの『愛の讃歌』を聴いて泣いた…

魂が揺さぶられる歌…と言うのは、こう言うことか…と改めて思った。

そして、
(当分、愛の讃歌は歌えないなぁ)

と思った。


シャンソン初心者の私にとってコンクールは、陸上競技のハードルそのものだ。

1つ超えても、次から次へと難関が待ち構えているわけで、軽々と飛べるものではない。

こんなレベルのピアノ譜では失礼ではなかろうか…と思いつつ、恐縮しながら譜面を差し出した。

それを元銀巴里のピアニストF氏は、軽くジャズ風にアレンジして弾く…

…流石である。

そのうえ、
「こっちで演ってみて」
と半音上げることを提案してくださった。

躊躇していると、

「こっちのほうが色彩感があるし表現が豊かに聞こえるわよ」

と主催者からのアドバイス。

確かにステージ上で歌う場合は、もっとブリリアントな声のほうが映える。

コーダも付けた方がいいとの事で
急遽、フランス語でコーダを付ける事になった。

リハーサルというよりレッスンを受けた印象だ。

とても勉強になった。

本番まで、あと1週間…
半音高いキーで歌う練習をしなくては…。


トップ画像は、
ちょっと変わった名前のカフェでリハーサルの前にひとりランチした時のもの。

ワンプレートの中身は、

スープ&レタスサラダ
シュリンプカレーパン
玄米あんぱん
クリームパン
抹茶ムース
アイスレモンティー

どれも美味しかった。








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