米大統領の大相撲観戦をTVで見ながら
「きっと、警備の黒服の人達以外にも私服警官や私服ガードマンも大勢いるんだろうなぁ」
と思うと同時に、
いつになく騒ついている国技館が、
試合前の力士にどう影響するのだろう…
と気になった。
結果は、
既に優勝を決めた朝乃山が御嶽海に負け、
大関復帰を決めた栃ノ心も高安に敗れた。
相手が強かったと言えばそれまでだが、
トランプ大統領が観戦することで、
世界中に配信されるかもしれない重要な試合だ。
朝乃山も、勝って優勝に花を添えたかっただろうし、
とりわけ、昨日ようやく大関復帰が叶った栃ノ心は、
遠く離れた祖国で見ている人達に、勝って千秋楽を終えた姿を見せたかったに違いない…
2人とも、ここぞという場面で負けてしまったのが残念だ。
表彰状を読み上げるトランプ大統領は、
相当練習したらしく、ゆっくりと丁寧に読んでいるように思えて好感が持てた。
土俵が、どう言う所なのかを理解してのことだろう…
足元にスリッパを履いていたのも意外だった。
ただ、
大きく襟のあいたボディコンのショッキングピンクのワンピースを着て、
特別席で脚を組んでいたメラニア夫人には、少し
ガッカリした。
狭いマス席で、窮屈な思いをしている観客は、どう思っただろう…。
( 癖なのかもしれないが…)
その横で、
終始全く表情を変えずに腕組みして、取り組みを観ていた大統領は、
そんなに楽しそうには見えなかったが、
初めての相撲観戦に、どんな感想を抱いたのだろうか。
できれば、
表彰式で土俵に上がったとき、
“感動した!”とか、なんとか
昔の小泉元総理のような気の利いたひと言でもあればよかったのに…。
チケットが取れなくて千秋楽に行けなかった人も多いという中、
伝統の座布団投げを禁止され、
狭いマス席で、特別席を下から恨めしく見ていた人もいるだろうに…
つくづく、
大統領を温かい拍手で迎え、見送った国技館のお客さん達は寛大だなぁ…と思う。
僅か1時間の間に、
どれだけ多くの人たちが、神経をピリピリさせたか、
準備にどれだけの時間と労力を使ったか…
どれだけの費用をかけたのか…
大統領が立ち去った後に、
観衆のどよめきに混じって、関係者達の安堵の溜息が、
TVを見ているこちら側にも伝わってきた。
そういえば、
表彰式では、航空自衛隊中央音楽隊が「君が代」と「得賞歌」を演奏したが
相当長時間、待たされたのだろうか、
それともチューニングする時間がなかったのだろうか…
あれほどの熱気の中ではムリもないが、
いつになく、音がフラットしていたように聞こえた。
本当に本当に…
お疲れさまでした!