一時期ブームだった断捨離をテーマにした本も数多く出ている。
専門家が視聴者宅を訪問してアドバイスしながら家の中を片付ける、
制作費のかからないお手軽な番組だと思いながら観た。
その中で
不思議な違和感を持った…
なんか変なのだ。
なんだろう…
そして気づいた。
視聴者の女性は《大豪邸の奥様》で片付けが苦手、
片付けたいのに片付けられないと落ち込み悩む…
そこへ必殺お助け人のように断捨離の専門家が訪れてアドバイスする。
まぁ、番組構成としてのスタンスは非常にわかりやすくシンプルだ。
だけれども、
一つ気になることがある…
「片付けられないことは罪悪ですか?」
と番組制作者に訊きたい。
“思い出の物”を捨てられない人は多いし
物が片付けられない背景には“もったいない”精神が根強いこともある。
それを
断捨離を勧めることで、“思い”を断ち切らせる。
コレは価値観の押し付けではないのか?
その上、
演出とはいえ、
所々に散りばめられたキーワード
《淋しい》《孤独》
という言葉も気になる。
そして最も気になったのが
断捨離専門家の言葉遣いだった。
断捨離アドバイザーは、訪問先の奥様と親しい間柄なのだろうか?
それなら、タメ口は自然なのかもしれないが、
奥様が「です」「ます」言葉であるのに
アドバイザーは2人ともタメ口だった。
親近感を表すつもりかもしれないが、
私には上から目線で話しているように感じられ、
不愉快だった。
なぜ、タメ口なのだろう…
言葉まで断捨離したのだろうか。
(ー ー;)