遠い森 遠い聲 ........語り部・ストーリーテラー lucaのことのは
語り部は いにしえを語り継ぎ いまを読み解き あしたを予言する。騙りかも!?内容はご自身の手で検証してください。
 



朝   ハナは松の木の下生えの草の上に大儀そうに身を投げ出していた。おなかがピンク色に腫れ上がっていた。お乳が張って痛いのだろう。わたしを見ると小さくないた。

わたしはハナに語りかけた。最初声に出して.....それから心で......

ハナ つらいね  くるしいね   いたいね   かわいそうなハナ......

入っておいで .....  いっしょにいよう

事務所に入って   ほんの5分もたたないうち   気がつくと  ハナはおずおず   入ってきたのだった。驚いた。うれしかった。そして   このとき わたしは 確信したのだった。

きのう ハナは ほんとうに  わたしに助けを求めにきたのだと。心で通じ合えるのだと。闇の左手のゲンリー.アイとエストラーベンのように。

これから  なにが 起こるのだろう   ハナともっと 近づけるだろうか....

死者の声を聴くことができるだろうか    草木のこころも。

満月は近い。

今日は 生きている  身近なひとたちのこころに近づくための試みをした。

それは いっしょに食事をし  いっしょに夜 働くこと。

今 現場 に  いる。



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