転載です。限定UP
Interview Corry Rooney with Michael Jackson
Update:19 November, 2009
CA=Chris Apostle ソニーでトミー・モトーラの右腕だった人物
CR=Cory Rooney プロデューサー/作曲家
CY=Chris Yandek インタビュアー
トミー・モトーラ 元CBSソニー社長 マイケル・ジャクソンに悪魔と呼ばれた。
CY: コリー。君はマイケルと仕事をする機会があって、彼と曲を書いてプロデュースしたけど、彼との関係はどんな感じだった?
CR: それがおかしいんだ。ある日誰かがこの話を持ってきてくれて、僕は言った。
「僕の人生ずっとこのチャンスを待ち続けていたんだ。マイケルと一緒に仕事をして、 僕の才能をマイケルに認められるチャンスがやっとやってきた。」
とうとうスタジオに入る時になったら、僕らは約1ヶ月間ただ話をしただけだった。
マイケルが色々なことについて教えてくれた。僕らは辛うじて何とか音楽を終わらせたけど、僕が想像していたのとは全く違う経験になった。
CY: 仕事をしないで他の話ばかりするなんて、何というかただの気晴らしみたいだね?
CR: うん。そして僕と彼とのこういう関係から、僕はあっという間にエグゼクティブになったんだ。
その時は作曲家かプロデューサーでいるより、(ソニーの)内通者になる方が、彼のための力になるように感じた。
当時ちょっと奇妙な状態だったからだ。その時マイケルはソニーにいて、彼を支持したり彼の陣営に立つ人がいないと感じていた。
CY: 本当?
CR: 驚いたよ!僕はあっという間に会社でナンバーワンの彼の協力者になったんだ。
CY: それで彼の協力者になって彼について何がわかったの?彼がどんな人とか?
いつも彼の周りには彼から何かを吸い取ってやろうとか、あれをしろ、これをしろと言う人がいるようだったし、ある時期は、彼は自分の人生をコントロールできなかったみたいだったけれど、合ってる?
CR: うん。つまりそれは、その通りだ。当たりだよ。
僕が一番初めにわかった事は、彼はいつも人を喜ばせるのに一生懸命だということだ。
彼は人を喜ばせるのに一生懸命になりすぎて、色々なことをいくらか考えすぎていた。
例えば、彼がアルバムを作り終えて、僕がそれを全部聞いて「マイケル、最高だよ!」と言ったら、(マイケルが)「うん、でもまだまだだ。」と言う。なぜなら、マイケルの耳には、何百万人もの人が色々なことについて色々な指示を出すのが聞こえたからだ。
彼は人々のありとあらゆる指示に簡単に従ったし、僕は彼がいとも簡単に指示に従うのに驚いた。
.......中略.......
本当だよ。マイケルはいつも音楽に取り組んでいた。いつも・・・いつも音楽に取り組んでいた。
さっきも言ったけど、彼は自分自身に満足していなかった。
CY: トミー・モトーラに関して彼が何年も前に言ったコメント。
さかのぼって2002年に発表したアルバムに彼は満足していないというコメント。
あのアルバムには3千万ドルかかっていた。でもトミー・モトーラを色々と普通でないみたいに言っていたあの彼の率直なコメントに驚いた?
CR: 僕は驚かなかった。さっきも言ったように、彼はレコード会社に彼側の陣営に立つ人がいるとは感じていなかった。
大筋で、僕はあのレコード会社の人々は彼に対して示すべき愛と尊敬を示していたとは思わない。事実、あのレコードに3千万ドルを使ったかもしれない。でも同時に、あのレコードのビジネス面の問題に関しては、マイケルが成功できないように仕組まれていた。わかるかい?
CY: うん。
CR: 彼らは仕組んだんだ。あのレコードに関する彼の報償をとても高く設定したりとかそういうことだ。
言ってみたら、負け…負けの状況だ。
それで彼らは餌をちらつかせて、さあ、君が全部やってくれと。レコードを売ってくれ。ツアーをしてくれ。
彼らはマイケルが、「ああ、報償を受け取れるように全部やらなきゃ」と言いながら、走って餌を追いかけると思っていたんだ。
CY: クリス、君の考えは?
CA: マイケルみたいに強力なアーティストで、自分の本拠地、レコードレーベルに対して満足できず、 自分の意見を言ってみようと決めた人はマイケルが初めてじゃない。
アーティスト達がレーベルに満足できない時は、あれこれ言うものなんだ。
彼みたいな立場のある人は、日本とかモトーラとかのトップレベルとだけ交渉して、意見が合わずに出てくることがある。フラストレーションのレベルが制御しきれなかった位だったことは確かだと思う。
彼をそこまで追い詰めた事件が沢山ある。
僕が心底気分を害しているのは、ただの噂なんだけど、でも僕が本当に信じていることで、あのスキャンダルの件の最中、彼が脅迫されていたということだ。僕はいつか真実が出てくると思う。
マイケルは何百万ドルものお金を慈善団体に使った。彼がやったことは表には出てこない。
彼の態度は自然だったけれど、彼は確実にプレッシャーをかけられていたと思う。
彼の作品の質を見れば、クリス、僕の大好きなマイケル・ジャクソンのレコード、Off The Wallを思い起こしたらね。Dangerousだろうと何でもいいけれど、どのレコードを聞いてもパーフェクトだ。
ブルーブック水準のレコードだ(?)。ヒット作ばかりだ。
.........中略........
僕が彼について強く言いたいことは、彼が音楽的に世界に貢献した事に見合うような扱いを彼は受けていなかったということだ。
彼は多分、間違いなく、僕らが一生のうちにめぐり合うミュージシャンの中で最も偉大な人物だ。 こんなのはこの先もう見ることはできないだろう。これは話題にしなくてはいけないし、言わなくてはいけないことだ。
CY: 音楽業界はこれからどう影響を受けるでしょう?
CR: 僕らアーティスト、プロデューサー、俳優、女優、僕らみんな、エンターテイメント全体にとって、マイケル・ジャクソンとはどういう意味があったのか、彼らは十分に深く考えていないと思う。
みんなとんちんかんなことをやるのに大忙しで、十分に深く考えなかったと思う。
マイケルの公判中、誰も・・・誰もちょっと立ち止まって彼をサポートしに行かなかった。
CA: ああ。
CR: 彼は児童性的虐待の訴因10件に対して無罪だった。
誰も「マイケルごめん。」と言わなかった。誰も「マイケル、君が無実だと僕らはわかっていたよ。」と言わなかった。
誰もその時はBETトリビュートをやらなかった。誰も彼の音楽をかけなかったし、マラソンもしなかった。
誰も集まってコンサートをやらなかった。何でマイケルが金を集めるためにツアーをしなければいけなかったんだ?
何でアーティストみなが集まって「おい!あのさ、マイケルがWe Are The Worldツアーをやったみたいに僕らもツアーをやって、お金を集めよう。これを継続させよう。」って言わなかったんだ?誰もそんなことしなかった。
トゥーキー・ウィリアムズはギャングのクリスプスを創った人物だけど、クリスプスとブラッズを知ってる?
CY: うん。
CR: 彼の死刑恩赦を求めるために、ハリウッドの半分がこの男のために姿を見せたんだ。
いいかい、マイケル・ジャクソンが困っている時、人々が彼に近寄りたがらなかったということが僕には理解できない。
CY: でも彼らは殺人者のためには出て来たと。
CR: でも彼らは家族を惨殺した奴のためには出てきた。小さな女の子が私を殺さないでと懇願したのに、彼は彼女を処刑したんだ。
彼が刑務所で服役中に、子供の本を書いて自分の人生を建て直そうとしていたからと彼らは言う。
彼はノーベル平和賞にノミネートされた。じゃあ、マイケル・ジャクソンがデビューしてからずっと、彼が助けた何百万人もの子供達はどうなんだ?でも2人の子供が虚偽の申し立てをして、この2人の子供が彼を破滅させた。
狂ってる。エンターテイメント業界を見渡せば、僕の周りは偽善者だらけだと、ただ言いたいよ。
こういうことが彼らにどういう影響を与えたかって?僕は彼らがこれが何なのかを理解すらしていないと思う。
みんなトリビュートをやろうとしている。けれど今このトリビュートを見たらわかるけど、今なら自分がスポットライトを浴びられるからなんだ。今になって突然、みんな彼の良いことを言いたがっているんだ。
CY: みんな関係者になりたがってる。
CR: みんな関係者になりたがっている。それがむかつく。
CY: 93年以降、マーティン・バシールのドキュメンタリー、Living with Michael Jacksonに出て、子供とベッドを共にするのはOKだと言ったけど、彼はもっと慎重であるべきではなかった?
大半の人は、ああ彼は自分自身をああいう立場に陥れたようなものだと言うと思わない?
CR: マイケルが僕に直接言ったことを説明させてほしい。マイケルと僕はそのことについて話したんだ。
彼は言ったよ。「コリー、僕が子供の時、子供時代を与えられなかっただけでなく、愛も与えられなかった。
僕が手を伸ばして父を抱きしめた時、彼は僕を抱きしめ返してくれなかった。
僕が飛行機に乗って怖かった時、彼は僕を包み込んで、マイケル、心配するな、大丈夫だよと言ってくれなかった。
僕がステージに上がるのが怖かった時、父は、この野郎、さっさとステージに上がりやがれと言った。」
父親だけじゃない。彼の周りの大人みんながそうだった。だから彼は僕にこう言った。
「コリー。僕は絶対に子供に対して、愛を与えないなんてことはしない。もし僕がそのせいで吊るし上げられたり、投獄されたりしなきゃいけないとしたら、それは単に彼らがそうしなけらばならないということだと思う。」
彼が初めて裁判にかけられようという時、彼のアドバイザーは「マイケルこれは良くない。この子に金を払って前進しよう。」と言った。
2回目、彼はこう言った。「あのね、あのせいで僕は有罪だと思われたんだ。まるで僕が何かを隠していたみたいに思われた。 だから今回は金を払わない。僕は法廷で戦う。そのうちわかるよ。僕は無実だ。」
判決が言い渡される日、その時まで僕は彼の家族と話していた。
マイケルが裁判所に到着するまであと45分しかないとニュースで見たのを覚えてるからなんだ。
僕はマイケルと一緒に家にいた家族の何人かに話しかけた。僕は「全く、一体彼は何をしてるんだ?」と言った。
彼は2階で服を着ていて、下に降りてきた。彼は家族と一緒に祈って、みんなに言った。
「君たちには心配しないで欲しい。僕は大丈夫だから。」と。
そして裁判所まで車で行った。彼は多分少し神経が高ぶって足をパタパタさせたり、車の中で歌を歌ったりとかそんなようなことをしていた。彼の兄弟姉妹と一緒に車に乗っていた。
でも彼は心配していなかった。いいことを教えてやるけど、もしあれが僕だったら頭が混乱してめちゃくちゃだったと思う。
僕ならあんな風に法廷に立てたかどうかすらもわからない。
CY: クリス、何でもいいから思うところはある?
CA: 僕は昨晩バシールのを観たけど、あれは一体何だったのかよく考えてみたかったんだ。
原告人に金を払った最初の事件についてマーティンが質問した時、とても皮肉に思えた。
そして彼が「僕はあの問題がただ消え失せてほしいと思ったんだ。」と言った言い方が、信じられないくらい真剣で正直に見えた。そしてその通り彼はその問題を消え失せさせた。
ところでこの業界の歴史の中で、これをやったのはまたもや彼が初めてじゃない。
彼はこの問題が消え失せて欲しかったんだ。2回目は戦った。
でも、コリーがさっき言っていた彼の子供時代に戻ってとか何とかの話は、彼は子供の頃ニキビがあったことを言っていて、僕らはみんな人生のある段階で経験するんだけども、彼のお父さんがいつも彼のニキビと肌の状態をしつこく物笑いの種にしていた。
普通に成長する機会のなかった小さい子供だよ。多くの人たちと全然違う風に育った子供なんだ。
彼があのマイケル・ジャクソンだとはいっても、ある種の不安な気持ちを感じる理由は沢山ある。
2回目の件に関しては、僕は死ぬまで彼は千パーセント無実だったと信じる。
マイケルは、脚本家か作家か映画か何かそういったものをやりたかった男に脅迫されていた。 これは僕の言える内部情報だ。
CR: マーティン・バシールの件だけど、1週間後か数週間後だったかもしれないけど、マイケルが彼自身のバージョンのあのショーを再放送したことを人々は覚えていないと思う。
CY: 彼は賢かったから、全部をビデオカメラで撮ってたんだ。
CR: 彼は賢かったから、ビデオカメラに撮っていた。そして、奴は全部ねじ曲げて作り上げて、偽りや嘘に変えた。インタビューで彼らはマイケルに質問した。あなたはゲイですか?
それでマイケルは言った。「その質問には答えたくない。」彼がこう言ったから、直ちにそれが編集されて、
バシールがこう言った。「明らかに、彼は明白な理由を答えたくなかった。」
だから、マイケルは彼のバージョンを見せたんだ。彼は言った。「あなたはゲイですか?」
マイケルは言った。「その質問には答えたくない。」その後、彼は言ったんだ。
「でもそのカメラをオフにしてくれたら、僕はその質問に答えるよ。」そしたら奴はオーケーと言ってカメラをオフにした。
そしてマイケルは続けた。「いや、絶対に違うよ。僕はゲイじゃない。でも僕には何百万人ものゲイのファンがいる。彼らが僕をゲイだと信じているなら、僕がゲイだと信じさせておけばいいんだよ。」
彼は言った。「僕は気にしない。誰かの気持ちを害したくないんだ。わかる?」
CA: ちょっと言いたいんだけど、こういうことはこの時点で論じる問題ですらないと思う。
CR: うん。というか、狂ってるよ。
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