前回の戸隠神社のご参拝では 奥社の駐車場がいっぱいで参拝できなかったので 朝早くでかけました。上越道 山口トンネル 太郎山トンネル 五里が峰トンネル などいくつかのトンネルを抜けてゆきます。
つつじの娘のことは幾度か書きましたが 上田という地に縁がありましたのも つつじの娘というものがたりとの出会いがあったればこそでした。
山口村の小夜は五つ山を越えた先の松代の祭りであった若者を忘れることができませんでした。夜ごと 小夜は太郎山 妻女山 鏡台山 五里が峰 大峰を越えて若者の家に通うのです。しかし若者の心は次第に小夜からはなれてゆきました。一夜のうちに五つの山を女の身で通えるわけがない 小夜は魔性のモノかもしれない。思い悩んだ若者は・・・・
このものがたりは娘心と男の心のすれ違いを描いた 現代に通じるものがたりのように思います。山ではなく湖だったり 海だったり 類話は各地にありますが わたしはつつじの娘がとてもすきです。
さて 高速を降りて 戸隠へ向かいます。わたしのカーナビはとても気まぐれで ことに峠が大好きのようです。今日案内されたのも 車一台がやっとという山道でした。幾重にもかさなる青い山なみ素晴らしい眺望でした。走ること1時間弱 宝光社につきました。
宝光社は女性と子どもをお守りくださる神社だそうです。113段の見上げるばかりの階段に躊躇しましたが 登ってゆきますと 以外に登りやすく あっというまにご神前につきました。すがすがしい気の神社です。
戸隠神社を右手にみながら奥社に向かいます。首尾よく駐車場に入れました。・・・・さて 片道2キロ 所要時間40分 ということでちょっとひるみましたが (わたしはひざに故障があります) 意を決して参道を歩きはじめました。
雑木林のなか 陽光がさしこみ 黄 みどり 赤 さまざまないろあいの葉がかさなりあって うつくしいことこのうえありません。さわさわと風の音 そうか 雑木林だからこそ かろやかな風のささやきが聴こえるのだ 秋の風の音はさらさらと乾いていよう 春の風の音はみずみずしいことだろうと思いをはせながら歩きました。
途中 脊髄手術で足の不自由な年配の方とともにあるきました、その方はわたしに色あざやかな緋色のもみじをひろってくださった。やがて随身門 神仏習合の名残でしょうか。随身門の直前から 参道は緑の杉並木に変わります。門を入ったあたりから 気 がつよくなります。道は次第に細くなり 険しく急になります。最後の階段はなかなか堪えました。
しかし はるかにのぞむ青い空にそそり立つ戸隠山の山容は色彩のシンフォニー ・・・・ 昔のひとであったら錦のような と形容したかも知れません。日々刻々変わりゆく自然の造形の妙に疲れも消える思いでした・・・・・そして それ以上に目を射ったのは 目の前のお社の九頭竜社 九頭竜大神の文字 また龍神のおわすところに導かれたのだという驚きでした。九頭竜社は奥社より古色蒼然としたお社でした。おそらく いにしえの神 水神と思われます。
一方 奥社のご祭神は田力男の命 戸隠 天の岩戸をあけた神さまです。火の御子社にはアメノウズメノミコトが祀られ こちらは芸能の神さまということでご参拝したかったのですが 今日はおまいりできませんでした。
帰りはやはり峠越え 松代の皆神山を左手に見て 地蔵峠を越えました。皆神山もパワースポットとして名高いところです。
戸隠神社の参道はひとで溢れ 若い方もおおぜいおられました。親子つれも多く ひとびとはさざめきながら 神前へと登ってゆきました。わたしはあの足の不自由なご老人が念願の奥社の参拝を果たされたのか気がかりです。そのあとお会いできなかったので たぶん 途中であきらめてお帰りになったのではと思うのです。
12月に再手術とうかがいましたが どうか春には奥社への参拝が許されますように祈っております。
2010年長野の旅 → こちら
3.11以前の旅です。長野の空のケムトレイルの写真が多数ありますが、今回は目だって見当たりませんでした。しかし 空は全体に一層 白濁しているように思います。早朝 撒いているのかも。線量はおおむね 0.09μsv毎時 位でした。このとき 竹細工屋さんに頼んだシェード 昨年できていたのを ようやく取りにいくことができました。語り祭りで使おうと思います。
火の御子社について
もともとは天忍穂耳命が主祭神だったと推察される(火之御子とは日之御子と書き換えられた)
アメノホシミミノミコトは『古事記』では、アマテラスとスサノオとの誓約の際、スサノオがアマテラスの勾玉を譲り受けて生まれた五皇子の長男(『日本書紀』の一書では次男)で、勾玉の持ち主であるアマテラスの子としている。高木神の娘であるヨロヅハタトヨアキツシヒメとの間にアメノホアカリとニニギをもうけた。
アメノホアカリとはニギハヤヒです。天孫降臨のニニギと古事記では兄弟神になっているんですね。もしかしたら・・・ということもあるので 次回は日御子神社 の参拝を第一にしたく思います。
http://www.zoeji.com/01meguri/01meguri-tyubu/01-tb-kuzuryu/01-tb-kuzuryu.html
http://www.pref.nagano.lg.jp/nousei/nochi/suijin/togaku.htm
http://www.geocities.jp/flow_and_stock/jisya-cyubu/hokosya.html