お手紙 拝見しました。あなたのことを不遜なやつだなんて思っていませんよ。語りをはじめて七年 わたしもあなたとおなじようにずうっとあたらしい語りを求めつづけてきました。ですから おはなしのろうそくから覚えてそのままというような語りはしたことはありません。テキストのとおり語って そのなかになにを籠め得るかは大きなチャレンジですが より多くオリジナルに向かっていったのもそのあらわれと思っています。
わたし自身は 語りを芸術だと思ったことはないのです。(芸と芸能と芸術はどう違うのでしょうね)ただ めざすものは不遜といえるくらい高くあります。聴くひとにオファーをあたえる語り手になりたい。より生き生きと生きるよすがとなるような語りをしたい。これから生きてゆくひとの根を揺り動かすような語りをしたい。いつかは聴くひとの魂が再生 活性するような語りがしたい。まず癒しがあって癒されて それはそのつぎにくるものではないかと思うのです。それこそほんもののjoy..だと思うのです。
とても重い 荷の勝ちすぎる課題です。ですが 語り手となった以上 そこまでめざしたい。それは自分との不断の闘いになるのだろうと思います。霊 心 身体 を磨きつづけることでしか なしえないことでしょう。そしてそれはわたしの今 考える人生の目的とも重なります。自分を磨くこと 与えつづけること 楽しむこと 繋げてゆくこと。
ひとにはそれぞれ より良く生きるための自分の課題を果たすためのそれぞれの方法がゆるされています。わたしの手に託されたのは語ること 会社のこと そして家族でした。わたしはいったいなにをしてきたのだろう。思わず背筋を伸ばさずにはおれません。...でも実は与える以上にいただいてきたような気もしてきて 申し訳ないなぁ ありがたいなぁ しあわせなことだなぁという想いでふるえるようです。
このたびのライブは今までの自分をリセットして 前にもっと進むためにするのです。どうぞあなたも今までのように懇親の力をこめて 楽しみながら語りつづけてくださいね。そういう仲間が地上のあちこちでこころを熱く燃やしている...それはどんなに心強いことでしょう。そらの高みからどなたかごらんになっているとすれば 昏い地上に星がほのかにかがやいているように見えるかもしれませんね。あなたの旅もわたしの旅もそれからおなじ夢を持つ友の旅もどうかよい旅でありますように。
luca
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