フリースケート終了後 真央さんの満面の笑顔は見られませんでした。神さまは真央さんにとても高い階段を用意していらっしゃるのだなと思いました。それは浅田選手が神さまに深く愛されているからにほかなりません。浅田真央さんに魅せられたわたしたちにとっても 旅はつづきます。こんなにハラハラさせ ともに悲しみ 怒り 喜び 心の底から感動させてくれるひとがいるでしょうか? おなじ時代に生きているってことばには尽くせぬものがあります。 自分の日々と重なって 見つめなおし 自分の限界にたち向かう勇気をいただけるから.......みなさんも そう思われませんか? 真央ちゃんがあれだけがんばっているのだから.......。
すべてのことは 選手たちを磨くためにあるのだ.....としても ともあれ 気がついたことを書きます。なぜ得点の集計にあんなに時間がかかるのか? なにかそこにないのか? ロシアの反対によってジャッジの匿名性が世界連盟のルールであるにせよ せめて国内では だれがどのような点数をつけたのか明示してもらえないでしょうか?
感動と実際の点数に差がつくのは 仕方がないとしても なぜ ときに納得のいかないそれが生じるのか 知りたいと思います。それがわからないと ついつい電光板の点数にすでにストーリーがあるのではと考えてしまうのです。
今回の大会ではジュニアの選手がのびのびとつばさをひろげました。そのなかで突出しているのは庄司理紗さんです。理紗さんの演技には理紗さんの魂が投影されていて、深い森の澄んだ湖のように静かなうつくしさがある。理紗さんは自分の内側としっかりつながっていて 固いつぼみのようにまだ閉じている。そとに開いていったらすばらしい選手になると感じました。
他の選手もそれぞれすてきですが 技術のほうがさきになっていて まだフィギュアマシーンのような感じです。 その内面がうつくしいこと それを表現できるボディ と技 この三つが磨かれて 選手が内面と強くつながっている そのときこそ 演技が観るものの心を打つのだ.....と感じます。
浅田選手の演技は自然そのものを思わせます。清らかな水がとめどなく煌きながら流れるような.......こずえのそよぎ 群青の星々の天蓋が高みにひろがっているような そして 年を経た教会にひっそり佇むマリア像を見たときの戦慄にも似た......それは誰もが到達できるものではありません。それは今までのそしてこの数ヶ月の浅田選手が自分に課した過酷な努力と戦いが実ったのです。
白い衣装で舞う浅田選手は白く輝き 夢のようにうつくしかった 会場のスポットライトだけではないもっと別の光が降り注いでいました.......このたびはメダルに替え難い勝利を心から祝いたいと思います。そして 最後になりましたが 安藤選手おめでとうございます。鈴木明子さん とてもすばらしかった、まっすぐ顔をあげて微笑む 明子さんの目をずっと見ていたいと思いました。
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