筑波のふもとにお気に入りのカフェがあった....
元郵便局の民家を改造した落ち着いた空間 気さくなオーナー夫妻....
日曜日2時過ぎていたが 店はいっぱいだった。
磨き上げた床 テーブルに花 ...サンドイッチランチを頼んだ。
おいしそうなパンから溢れるばかりの モッツアレラチーズ トマト ほんもののハム レタス
おなかがすいていたので かぶりついた ....
???
感動がなかった 思ったほどおいしくなかった ???
いい材料をつかっているのに つなぎのなにかが足りないのかな
つぎつぎと客が訪れる。手になにかもって 案内書? 地元民ではなさそうだ。
いごこちもいまいちで そこそこに 退出 ....
車に乗ってかんがえた。
なにが 変わってしまったんだろう .....
オーナーの足音が店内に響き渡っていた ... 声が変わっていた。
慇懃無礼というか事務的な 声 うれしそうだったのは 今日 完売 100%というささやき
「数」になっちゃったんだ ひとりひとりのお客ではなくて .... 地元のお客さんが多い店だったが
本にのったかして 有名になったのだろう。有名になるのはいいことだが
たいせつななにか 受け入れられている感じ 心地よさ 自分がそこにいていいんだというしあわせ感
がなくなってしまった。
カフェに求めるものはそれぞれちがう。 珈琲だったり 料理だったり スイーツだったり
有名だから行ってみるというカフェフリークもいるだろう。この店の味や佇まいに満足するお客もいるだろう。
でも わたしはなんだかさみしいような気がした。お気にいりのカフェってそこにいけなくても
あると思うだけで 宝物を隠してるようなあったかい気持ちになるものだから....
..... 前日の土曜日 わたしは 地元のちいさな弁当屋で買って食べたランチに感動した。
からあげ おにぎり スパゲッティナポリタン 定番の料理がともかく美味かった。
前 食べたときはこんなにおいしくなかったのに??
今日 その店のことを聞いた。
家族3人...でつくっている。オーナーはお店がこよなく好きで休みの日も店にきて
調理器具をみがき お客さんにおいしいものを食べさせたいから これ以上 お客は
ふえなくていい...と言っているそうだ。そして そのうちのきれいな娘さんがちかごろ
一生 この店で 働くと決めたのだそうだ。.... 家族がこころをひとつにしてつくる
お客さんを思ってつくる料理 家族のしあわせ ... それがお弁当にあらわれるんだと思った。
見えないモノで 味はかわる。食べたひともしあわせになる。