「汚れなき完敗だ。浅田真央は一流のスポーツを一流たらしめる技術の進歩に、細い身を焦がし、圧倒的な好感を得ながら負けた。フィギュアスケートにではない。「勝負」という競技に。」
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「(浅田真央の演技は)アスリートとしても芸術家としても正統だ。ただし勝負はその中に横たわっていた。理想の旗をかかげた。心技体を鍛えた。あと足りないのは現実の凝視とそれに沿った行動だった」
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谷亮子さんの言葉を浅田真央に贈りたい....「なかなか届かぬ金メダルをようやくつかむ。するとそれまでの悔しい銀メダルがいとおしくなる」
以上 月刊まおまおコメントから転載させていただきました。
.........藤島さん 藤島さんの意見は最初うれしかったです。....マスコミのなかにも浅田真央の力を評価するひとがいてくれる。 けれども こうも思います。たしかに浅田真央さんは勝負に負けたかも知れない。しかし勝負とは同じ土俵にたってのことです。浅田真央は策略に負けたのです。.....正攻法で行くな....勝つためにこうしろ ああしろという意見はいままでいくつもありました。曲目について....トリプルアクセルを二度跳ぶことは負けを意味する という意見もありました。
しかしながら わたしたちが浅田真央にこんなに強く惹かれるのは 浅田真央がアスリートとして芸術家として 自分を超えて行こうとする孤高の、きわめて純度の高いクリスタルの輝きがその演技からほとばしるあるいはやさしくにじみでる.....そうして闇を照らすように思える.......それだからだと思うのです。
キム・ヨナさんの金メダル獲得の演技 「007」 がどれだけのものを観たひとに残したのでしょう.....色っぽいね きれいだね 完璧 .....それとは次元が違う。語り部としてささやかながら 聴いてくださる方に伝えることをしているわたしは こう思います。ものがたりを伝えるのではない ものがたりの奥にある たいせつなもの、うつくしいものをを伝えるのだ。.....そう思うとき 浅田真央の存在は奇跡のように思え....応援しないではいられなくなるのです。
今まで金メダルをとれなかったことが悔しかったけど 藤島さんの記事を読ませていただいて わかりました。浅田真央は勝負に負けた。しかし その強さとひたむきさで 演技の芸術性と技術でわたしたちの心を深く強く揺り動かしたのだと.....。これが王者のわざ でなくてなんでしょう。真央さんを飾るものは銀メダルだけでなく 観たひとたち 心を揺り動かされたひとたちの感動...そのもの.。そう思うと金メダルにこだわっていた自分がおろかにも思えます。......
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