一日一言
利(き)いた風
よくわからないのに分かったような態度を
して見せると言うことで、気取った様子や
知ったかぶりな態度を指して言う場合に
用いる。
★あの若造はいかにも世間のことが分か
った様な利いた風なことを言う、生意気な
野郎だ。
5月変えア咲いている花「定家葛(ていかかずら)」
開花時期は、 5/15頃~ 9/ 末頃。
7月頃いったん花は途絶えるが、その後
新しい枝が伸びてきてまた開花する。
・スクリュー型の変わった形。
・おいしそうな香りがする。
★謡曲の「定家」に由来する名前。
京都を旅していた僧侶が夕立にあい、雨宿りで
駆け込んだところが、歌人の「藤原定家」が
昔建てた家だった。
どこからか現れた女性がその僧侶を、
葛(つる)のからんだ「式子内親王
(平安時代の、後白河法皇の第三皇女)」の
墓に案内し、こう語った。
”藤原定家は式子内親王を慕い続けていたが、
内親王は49歳で亡くなってしまい、
定家が式子内親王を想う執心が葛となって
内親王の墓にからみついてしまった。
内親王の霊は葛が墓石にからんで
苦しがっているらしい”
僧侶はそれを聞き、内親王の成仏を願って
墓の前で読経した。
じつは、先ほどの女性は
式子内親王本人の「霊」で、
僧侶が読経してくれたことで成仏できて喜んだ。
そして、この、からみついた「葛」に後年
「定家葛」の名前がつけられた。
・「石綱(いわつな)の またをちかえり
青丹(あおに)よし
奈良の都を また見なむかも」
万葉集
(季節の花300より)