人生日訓(536)
「深く耕して浅くうゆる」
例えば田畠を耕すにも植えるところだけに鍬をいれようとはからず、やがての
日のために、ゆとりをもって深く耕す。耕したところを損をしないようにと、
一本でも多く植えようと焦らず、少し手控えて植えてゆく。一度に儲けようと
せず、みんな自分の利益にしようと焦らず、ゆったりとした態度で望むのであ
る。同業の店にも然るべきお客であったら世話して上げるだけの心の広さ、大
乗的な気持ちをもってゆく。「釣りして網せず」と言ったゆとりをもって生き
てゆくことであろう。仕事を一杯にはらずに、はれるだけの力を持ちながら、
それを少しおさえて行くだけのゆかしさが大切ではあるまいか。
歳時記
大雪
12月7日。および冬至までの期間。 太陽黄径255度。小雪から数えて15日目ごろ。 山岳だけでなく、平野にも降雪のある時節ということから大雪といわれた ものでしょう。本格的に雪が降り始めるころです。 このころになると九州地方でも初氷が張り、全国的に冬一色になります。 スキー場がオープンしたり、熊が冬眠に入るのもこのころ。 鰤(ぶり)など冬の魚の漁も盛んになります。 ※「おおゆき」ではなく「たいせつ」と読みます。お間違いなく。 |
============================
12月から咲く花「蝋梅(ろうばい)」
開花時期は、12/25 ~ 翌 3/15頃 ・お正月頃から咲き出す。 花の少ない季節に咲く、 うれしい花です。 ・とてもよい香り。 ・中国原産。 日本には17世紀頃に渡来。 ・「”蠟細工”のような、 梅に似た花」から 「蠟梅」の名になったらしい。 寒さや霜から身を守るために 蠟細工状なのかな? また、臘月(ろうげつ: 陰暦の12月)に 梅に似た花を 咲かせるところから、とも。 (「臘梅」の字で 表わすこともある)。 ・よく見られるのは蠟梅のうちの 「素心蠟梅(そしんろうばい)」。 花の外側だけでなく 内側も黄色いのが特徴。 ふつうの「蠟梅」は 内側がちょっと赤っぽい。 私が撮った写真は ほとんどが「素心蠟梅」。 ・葉っぱは、 ふつう花が咲く前に落葉するが、 開花時にまだ残っていて 徐々に落葉する場合もあるようだ。 表面はザラザラした感触。 ・花のあとでできる実は、 なんともユニークな形。 花の姿からは想像できない。 ・1月27日の誕生花(蠟梅) ・花言葉は「先導、先見」(蠟梅)
(季節の花300より)