人生日訓(552)
「誠意をもって接する」
一口に誠意というが、嘘をつかぬ、一諾を重んず、言行一致ということも誠意
の大切な要素であろう。「お約束したが急の用事で二三十分遅れるが」などと
いう話を受けると、何か頼りになる相手のように感じる。二、三年前の口約束
なので、こっちがすっかり忘れているのに「かねて申し上げて置いたので」な
どと心の籠った土産を届けてくれる友人などの誠実が身に染みて嬉しい。軽口
をたたかぬこと。一端口に出したことは何年たってもこれを守り抜くこと。終
始一貫、こんなことも誠意の要素であろう。ちょっと堅意地のようにも受け取
れるが、私はどうかこうした誠意をもって人に接してゆきたいと思っている。
いちのこもる、ゆかしい親切、私はこうした友人を持っていることを幸福に思
っている。
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12月に実のなる果樹「夏みかん」
5月頃、白い5弁花が咲く。 ・晩秋に黄色い大きな実がなるが、 そのまま取らずに 翌年の初夏までたつと 樹上で熟し 酸味が抜けて食べやすくなる。 ・本当の呼び名は 「夏橙(なつだいだい)」 だが、商品名としては いまいちだったため 明治の末頃から 「夏みかん」 と呼ばれるようになった。 ・江戸時代中期に 山口県の仙崎(長門市)に 漂着した果実の種子が 夏みかんの起源。 明治時代からは、 仙崎の近くの萩地方へ、 また、次第に全国に普及した。 現在、山口県の県花になっている。 ・薬効 食欲不振、神経痛 ・薬用部位 果皮 ・生薬名 「夏皮(かひ)」 ・だいだいに似ている。 ・別名 「夏柑」(なつかん) 「夏橙」(なつだいだい)
(季節の花300より)