町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

マイナーチェンジで更なる環境負荷低減を実現、東京メトロ16000系4・5次車

2021年11月01日 | 首都圏の地下鉄

2010年から導入の16000系は主に6000系電機子チョッパ制御車の代替として増備が続きましたが、導入から5年が経過した2015年からは電気品を見直した4次車が登場しました。このグループからはVVVFインバータ制御装置が東芝製から三菱電機製に変更され磁励音が変化した他、2台設置されている補助電源装置の内、使用電力が少ない時に1台を休止させる「並列同期/休止運転方式」を鉄道車両では世界で初めて導入しました。

機器・車内の見直しを図った事をアピールすべく外観上も変更され、帯にはソフトグリーンとイエローグリーンが加わり、前照灯はHID1灯式からLEDによる2灯式になりました。LED式行先表示も耐久性が高くなり、シャッタースピードが1000分の1程度でも切れずに写すことが出来ます。

常磐緩行線に乗り入れた16129F。将来的には千代田線・常磐緩行線共にATOによるワンマン運転が実施される予定ですが、16000系の中では最初に対応改造が施されました。余談ですが、KATONゲージ鉄道模型で製品化したのもこの編成です。

ホームドアが設置されていなかった頃の代々木上原で。前頭部の形状は同じでも2010〜2012年までに製造された編成と並ぶと帯色や先端の切れ方、前照灯の配置が明確に異なっているのが分かります。本来は6000系後期型の更新車を2020年代初頭まで運用する計画でしたが、東京オリンピック2020開催の決定を受けて16000系で統一する方針に変更され4・5次車が急ピッチで増備されました。

10両編成中2箇所のみだった車椅子スペースも1両に1箇所ずつ設置されるようになりました。吊り手の色も一般的な灰色から淡い水色に変更され、乗務員室出入口も紺色で着色されています。4・5次車は2017年まで増備が続けられ、初期車と合わせて10両編成37本が出揃い、6000系は2018年11月に運用を終了し世代交代が完了しています。

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