去る7月の事になりますが、E129系投入により置き換えが決定した新潟地区の115系と、えちごトキメキ鉄道への譲渡が発表され今後の動向が注目されるE127系0番台への乗車をすべく青春18きっぷで新潟方面へ遠征して来ました。今回は純粋にこの両系列への乗車を楽しむことがメインの旅程でしたが、帰りは時間に余裕が出来たので駆け足ながら越後交通の路線を訪問して参りました。
越後交通グループは新潟県中越地方に路線を展開する路線バス会社で現在はバス専業ですが、かつては鉄道事業も行っており国鉄来迎寺駅から寺泊駅(この当時、国鉄越後線の寺泊駅は大河津駅を名乗っていた為、現在のJR寺泊駅とは異なります)に至る長岡線と、悠久山駅から長岡駅を経由し栃尾駅に至る軽便鉄道の栃尾線の2路線を運営していました。1959(昭和34)年から1966(昭和41)年まで東京急行電鉄の傘下に入っていた関係で、東急バスとほぼ同じ銀色車体に赤い帯を纏うカラーが特徴になっています。 今回の旅の始まりは柏崎駅と長岡駅を結ぶ急行バスに乗るべく、新潟5時56分発の越後線1620Mに乗車し柏崎駅へ向かいました。駅へ降り立つと、早速北越後観光バス所属のブルーリボンがやって来ました。ちなみに、後ろにチラッと写っているレインボーのノンステップ車も東急バスからの移籍車両です。いきなり東急譲渡車を2台も見たので第一ランナーは首都圏中古車を期待して待っていると、やって来たのはプロパー車の富士重7Eで少々がっかり…でしたが…。
終点の長岡駅に着いたら下の写真のコレが現れました。元東急バスのいすゞキュービック、U-LV324Lです。実はこの時カメラのバッテリーが切れてしまい、iPhoneで慌てて撮影したためお粗末な画像になってしまいました(涙)この日はエコトピア寿線の運用に就いており短時間ながら久々に6QB2型エンジンの力強いサウンドを堪能出来ました。(見難い画像だったので差し替えの上、新しい画像を追加しました)
終点のエコトピア寿にて。越後交通のカラーは正面の赤帯の塗り分けが異なっているのですが、エプロンで隠れているのでこうしてみると、東急バスそのものにしか見えませんね。そして気になる車内設備はというと・・・。
車内後方から。停留所名表示器がデジタルの運賃表示器になり中ドアに整理券発行機が付いた以外、殆ど変化していません。ちなみにこの車両は車体再生工事を受けているため、一時期の東急バスの特徴だった青地に縦じま模様のモケットは交換されてしまっています。
前方から。優先席表示や携帯電話の使用制限なども東急時代の物をそのまま存置しています。数十分の折り返し時間の後、再びこの車で引き返し、長岡駅へ戻り今度は東口へ。
最初は悠久山辺りへ行こうかと思いましたが、東急のブルーリボンが上見附車庫行きに充当されていた事、時刻表を確認したら往復しても帰りの列車に余裕で間に合うことが判明し急遽予定を変更しこちらに乗り込みました。終点の上見附車庫でブルーリボンの2ショット。この長岡駅東口からの路線は、かつての栃尾線の区間にほぼ平行して走行しており終点の上見附車庫は上見附駅の所在地でした。現在は車庫としての機能は無く小規模な案内所を併設した折り返し場として使用されており、すぐ目の前には大規模なスーパーマーケットが建っています。
長岡駅から乗車して来たブルーリボン。ちなみに、横っ腹に書かれているEKKのロゴは親会社だった東京急行電鉄の旧ロゴ(TKK)に倣いEchigo Kotsu Kabushikigaishaの頭文字を取って付けたものらしいです。
今回は鉄道旅行のついでの為あまりいい写真が撮れませんでしたが、首都圏からの転入車による世代交代も進んでいるので早いうちに撮影をやり直したいですね。