全国の事業者で導入されているフルモデルチェンジした2代目エルガですが、相鉄バスでは2017年より導入開始し、2018年より平成28年排出ガス規制適合車に移行しました。現在は統合車種である日野自動車ブルーリボンのハイブリッド仕様車と共に導入されており、相鉄バスの新たな主力として勢力を拡大しつつあります。一方で、いすゞ自動車・日野自動車共に外観や車内に大きな差異が無くなった為、かつてのような車両のバリエーションは見られなくなって来ました。
現在の一般路線車の主力である現行エルガ2860号車(2PG-LV290N2・2018年式)。綾瀬営業所所属車で、左側給油仕様のオーソドックスな仕様です。同所の車両では初の白色LEDによる行先表示になりました。2859号車と同時に導入していますが、この2台の導入で2003年式のKL-UA452KANの内、富士重工業17型Eの8251号車と初めて西日本車体工業96MCの8355号車が廃車になっています。
エルガと共に2018年より増備が進められている日野ブルーリボンハイブリッド車(2SG-HL2ANBP・2022年式)。ハイブリッド車は実に20年振り、日野自動車製大型路線車は13年振りの導入となりました。外観は屋上のユニットの筐体やHybridのロゴ以外大差無くなっています。
上の4222号車と同時に配置された4221号車をリア部から。日野ブルーリボンハイブリッドは2021年の導入車より標準的な左側給油仕様から右側給油仕様になり、タイヤハウス上の運転席直後の座席が廃止される一方で前扉直後の座席が復活し、これは以後導入のエルガにも反映されています。
車内設備。写真はブルーリボンハイブリッドで撮影したものですが、乗客視点では通常のディーゼル車であるエルガもほぼ共通で大きな差異は無くなってしまいました。趣味的には面白みが薄れましたが、前扉直後の展望席が途中から復活したのがせめてもの救いです。