町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

横浜市資源循環環境局の市営地下鉄1041号車

2016年02月21日 | 保存車両・廃車体・特殊車両

2006年3月をもって現役を引退し、現在はトップナンバーが登場当時の3両編成に組み直され新羽車両基地で保存されている横浜市営地下鉄の1000形電車ですが、第4編成の先頭車1041号車は横浜市資源循環管理局へストックヤードとして譲渡されています。今回はこの1041号車を見に行って来ました。

シーサイドラインの新杉田駅まで普段ならJRを利用するところですが、この日は急ぐ用でもないので横浜市営バス・横浜交通開発バスを乗り継いで向かいました。写真の車両は桜木町駅から乗車した磯子営業所の4-1792号車(QPG-LV234Q3・2014年式)で、市営バスでは初めての長尺ワンステップ車です。この車両は長年前扉直後に設置されていた側面行先表示器が戸袋の前に移動しており、最前列の席の見晴らしが大幅に向上しました。

シーサイドラインの並木中央駅(幸浦からもアクセス可)から歩くこと約15分、横浜市資源循環環境局・金沢工場へ辿り着くと正門からこの車両の姿を確認できます。この1041号車は古紙・古布を一時保管する為のストックヤードとして無償譲渡されました。ちなみに行き先の“へら星”とはG30マスコットキャラクター・へら星人ミーオの故郷らしいです。この1000形が登場した当初、ステンレスカーは無塗装か横に帯を入れるのが一般的でしたが、ドア部を青で塗装しアクセントを付けたのは他に例のない斬新なものでした。現代では山手線のE235系がホームドア設置に伴いドア部に路線カラーを施していますが、時代を先取りしたデザインだったようです。

正面は登場の1年前に先行していた営団地下鉄千代田線の6000系の影響を大きく受けたと見え、左右非対称の傾斜した先頭部や窓の無い非常用貫通扉などがそれを思わせます。1000形のメカニズムは旧来の抵抗制御ですが、この外観は登場した頃は相当未来的に見えたのでしょうね。

車内は原則非公開ですが、広告やドアステッカーなどが撤去された以外は現役当時そのままになっているようでした。

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川崎市電702号車

2016年02月10日 | 保存車両・廃車体・特殊車両

現在では路線バス専業となっている川崎市交通局ですが、かつては路面電車も運営していました。市電川崎(現在の東口バスターミナル辺り)~塩浜間の6.7キロという短距離路線で、太平洋戦争末期の1944年、軍需工場への労働者を輸送するために開通しながら直後に米軍の空襲を受け市電としての機能を果たせなくなる憂き目に見舞われるも、その後は京浜工業地帯への通勤客で大きな賑わいを見せていました。しかし、高度経済成長期の車社会到来から他地域の路面電車と同じように邪魔者扱いされるようになり、また既に川崎鶴見臨港バスが市内中心部に路線網を形成していたため中途半端な存在になってしまい1969年に全線廃止、僅か25年の短い歴史に幕を閉じました。現在は川崎区大島1丁目の桜川公園に市電702号車1両が保存されており往時を伝えていますが、今回は久々に渡田地区へ足を伸ばす機会があったので桜川公園にも立ち寄り様子を見てきました。

園内に保存されている702号車。元を辿れば東京都電の木造ボギー車が由来ですが、車体更新・制御装置変更で700形に改められました。車体が2440mmと、路面電車にしては広く設計している為ずんぐりした印象を受けます。施設を京浜急行の車両限界に合わせていたため、このような大柄な車両を導入できたようですね。

初めてここに来た時は雨ざらしだった記憶があるのですが、いつの間にやら立派なホームと屋根が設置されました。以前は車内に立ち入る事も出来ましたが、現在は柵で囲まれ非公開になっています。犬を連れ込む利用者や、車両を破損する行為が見受けられた為の措置のようですが、屋外での車両保存の難しさを痛感させられます。

市電の概要を簡単に纏めた解説板も設置されていましたが、一部が剥がれてしまっています。。。

JFE前停留所にて。かつてはここに市電の日本鋼管前電停がありました。現在は市営バスの川40系統(川崎駅~塩浜営業所)が当時の市電のルートをほぼ忠実になぞる形で運行されています。また、日進町・元木町から渡田地区に掛けての道路には「市電通り」の名称が残り、かつて市電が行き交っていた事を21世紀の今に伝えています。

 

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ヨコハマ鉄道模型フェスタ2016開催

2016年02月07日 | 鉄道・バス雑記

画像は深い意味はありませんが、優等列車の10両編成化に伴い特急運用を失って久しい横浜高速鉄道Y500系。

今年も例によって冬の風物詩、ヨコハマ鉄道模型フェスタがランドマークプラザで開催されました。今回の目玉は電車市場より先行発売の鉄道コレクション東急8000系だったでしょうが、後日の通販もあるとの事なので筆者はスルーし、各メーカーの新製品チェックに留めておきました。まずは2016年内の新作鉄コレの内、気になったものを挙げて行きます。

今まで何故か製品化されなかった京成電鉄・営団地下鉄がやっとラインナップに加わる事になりました。個人的に営団地下鉄2000形は今まで東京堂のレジンキットやマスターピースの限定高価な金属キットしか存在しなかったので楽しみな展開です。売れ行きにもよるでしょうが、今後は是非戦後の更新車両各形式も加えて、昭和の雑多な車両が連なっていた銀座線を再現できるようになれば嬉しいのですが!!

おまけに気になるのは23弾のシルエットですが、上は銚子電鉄か伊予鉄の元京王車で中段は小田急ABF?でしょうか。何れにしても続報が待ち遠しい・・・。

鉄コレ新作の展示も行われていました。最新作は湘南顔の国鉄・私鉄気動車ですが、パッと見の印象は非常に良好に感じます。iPhoneのカメラで適当に撮ったので見辛いかもしれませんが。。。元西武新101系の伊豆箱根鉄道1300も未塗装サンプルが登場。KATOの新101系を見慣れた為か、少し違和感を覚えましたが色が入ればきっと様になることでしょう。

個人的に最も気になっていたTOMIXの新製品であるJR西日本の227系。最大の特徴である先頭車両の転落防止幌の表現が見事に再現されており、こちらも期待が持てそうです。

KATOブースではサウンドボックスの実演が行われており、京急2100形のVVVF音でデモ走行を実施していました。最初は余り興味が持てませんでしたが、運転時に実車のサウンドが加わるのはなかなか楽しく、しばらく見入ってしまいました。

 

 

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