町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

環境配慮型低公害車、川崎市営バス・ブルーリボンハイブリッド

2023年08月01日 | 横浜市営バス・川崎市営バス

川崎市内のほぼ全域に路線網を展開する川崎市交通局では、環境汚染が深刻化していた影響から1991年には日野自動車が開発したディーゼル電気ハイブリッドバス(HIMR)の試験に参加するなど、低公害車の導入に積極的に取り組んで来ました。それらの低公害車は川崎駅から京浜工業地帯への通勤路線を受け持つ塩浜営業所を中心に配置され、2017年からは多数が配置されていたCNG車の後継として日野自動車のブルーリボンハイブリッドの導入が進められています。

2022年式のS-3046号車(2SG-HL2ANBP)。同年3月上旬より増備されたグループの内の1台でで、特に井田・上平間では初のブルーリボンハイブリッド導入になりました。行先表示器がそれまでのオレンジ単色LEDから白色に改められているのが特徴です。このLEDは非常に強く、カメラのシャッタースピードを1/1000程度に設定しても切れずに写ります。

S-3046と同時に導入されたS-3047。川崎市の市章と地球をハートで囲ったイラスト目立つイラストが低公害車の証です。なお、川崎市営バスのブルーリボンハイブリッドは側面のHYBRIDのロゴと共に配置されているイラストのデザインが、車両番号が奇数と偶数で違っているのが特徴です。

ロゴマークがより目立つリア部。これらの車両が増備された影響で、CNG車を始めとしたPJ-規制の古参車両の代替廃車が多数発生しています。なお塩浜営業所には非常にややこしい事に殆ど外観が同じながら、いすゞ自動車製のエルガハイブリッド(S-10161017)2021年に導入され2台が在籍しておりブルーリボンハイブリッドに紛れて活躍しています。

ディーゼル車と変わらない車内。座席モケットはかつては長い間川崎市内の名所(川崎マリエン・日本民家園保存家屋・市民ミュージアム)を描いたものを採用していましたが、2007年度車からは廃止され現行の無地の青になり依然として市内の名所のイラストをあしらった座席の車両が多数を占める隣の横浜市営バスと比べると独自性が薄れてしまいました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新たな主力になりつつある横浜市営バス・新型エルガ

2022年02月15日 | 横浜市営バス・川崎市営バス

2015815日にフルモデルチェンジが実施されたいすゞ自動車・日野自動車の統合車種エルガ・ブルーリボンですが、横浜市営バスではブルーリボンⅡ(QDG-KV290N1)から導入を開始し、20162月から運用を開始しました。続いて翌年2017年よりエルガも配置されるようになり瞬く間に勢力を拡大、新たな市営バスの主力車両になっています。

浅間町営業所に配置される9-1809(QDG-LV290N12017年式)20172018年度導入車はは久々のいすゞ車となりました。前年度のブルーリボンと外観は同じなので、局番以外で区別するのは難しくなっています。写真の9-1809はラグビーW杯特別仕様ナンバーを付けており、こちらも久しぶりの希望ナンバーになりました。

若葉台営業所配置の8-1877。2017年7月にLV290系列は平成28年度排ガス規制適合の為の改良が発表され、8月から販売の車両は型式も新たに2PG-LV290N2となりました。外観は上のQDG-車と殆ど変わりないですが、エンジンが4HK1-TCSから4HK1-TCHに変更されています。

2PG-車をリア部から。2004年度の入札制度導入までは若葉台営業所では長らく三菱ふそうを指定しており、現在も一定数三菱車が在籍していますが、いすゞ・日野車の占める割合が高まり主力車両はエルガ・ブルーリボンに変わりつつあります。

中扉以降の座席を1人掛けとし通路を広く取る通勤ラッシュ対応型の車内設備。1989年度導入車より始まった横浜ベイブリッジ・帆船日本丸・マリンタワーを描いた織り柄の座席は相変わらず引き継がれました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

横浜市営バスのいすゞエルガ

2022年02月13日 | 横浜市営バス・川崎市営バス

横浜市民の身近な足として親しまれる横浜市営バスではかつて営業所ごとに自動車メーカーを指定して導入しており、磯子・滝頭は日産ディーゼル(後のUDトラックス)、港南・浅間町・保土ケ谷は日野自動車、港北・鶴見はいすゞ自動車、本牧・緑・若葉台は三菱ふそうと完全に分けられていました。しかし低床化の流れやUDトラックスのバス事業撤退、いすゞ自動車・日野自動車のバス部門統一などからこれらの原則は解消されており、いすゞ・日野が多数を占めるようになりました。現在は新型エルガの導入が進行でPJ-規制の車両にも廃車が発生していますが、依然としてモデルチェンジ前の車両も活躍が続いています。

鶴見営業所に在籍する9-1652(PKG-LV234L2・2009年式)。鶴見営業所は元々いすゞ車指定配置の営業所だったこともあり、まとまった数が配置され新製導入の他に磯子・若葉台からの転入車も加わっています。

青葉台駅で待機中する若葉台営業所配置の9-1638。上写真の9-1652と全くの同一型式です。かつての若葉台営業所は三菱ふそう車が指定されていましたがノンステップ化の流れと共に、いすゞ車の導入も進められ現在はエアロスターと共に運用されています。

現在では三菱ふそうエアロスター、いすゞエルガ、ブルーリボンⅡの大型車が在籍する若葉台営業所ですが過去には中型車や272系統に充当する小型車も在籍していた時期がありました。何れも転出と廃車により消滅しています。

車内設備は他社でも見られる標準仕様ノンステップバスの都市型レイアウトです。手すりの警戒色や優先席部モケットの統一(赤から一般席同様の青へ)はPJ-規制車の途中から実施されました。

※写真はPJ車のものだった為、後日差し替えます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする