町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

消え始めたかつてのイメージカラー、赤帯を締めて活躍する東急5000系

2022年10月18日 | 東京急行電鉄

東急田園都市線の象徴的存在だった8500系の全廃が目前に迫り大井町線の9000系置き換え計画も発表され、現在導入が進む2020系とその兄弟系列である6020系、3020系では白と路線別カラーを配するようになった為、長らく無塗装+赤帯のイメージが強かった東急ステンレス車のイメージが一変し、田園都市線系統で正面・側面に赤帯を配した形式は5000系と大井町線から直通して来る急行用の6000系の2形式になってしまいました。今後は路線毎のカラーリングを施す方向にシフトし、ゆくゆくは車両から赤い帯が無くなる日も来るかも知れませんね。

田園都市線向けの5000系としては比較的後期の2008年に製造された5117F。正面スカートを強化型に変更、冷房装置を三菱電機製に統一、パンタグラフ上昇検知装置の新設など乗客の目線ではハッキリ分からない地味な改良が実施されています。2020年の撮影なので、まだ先頭車のアンテナが1本でスッキリしていますね。

2007年〜2008年初頭に掛けて増備の6次車5114F。この6次車からドア内側も化粧板仕上げになり窓が複層ガラス化され、ステンレス仕上げだった箇所が減らされ印象が向上しました。現在はアンテナ増設で先頭車の屋根が賑やかになっています。本来ならこれらの仕様の5000系が相当数増備され8500系置き換えを完了させる予定でしたが、東急が大株主であったJALの経営破綻や副都心線直通開始に向けての東横線車両置き換えも重なり、増備が打ち切られ長らく8500系と共存する事になりました。

車内設備。側面ドア内側の化粧板が復活するのは3000系以来9年振りの事でした。撮影したのは7次車で、一般座席の手すりが曲線になり、扉開閉表示灯の設置なども実施されるなど更なる改良点が見受けられます。いずれは5000系も化粧板修繕工事などの更新はされるんですかね

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いつまで走れるか、小田急8000形

2022年10月16日 | 小田急電鉄

5000形の増備が進み、リニューアル工事の対象から外された1000形が消滅しましたが、導入当時1000形ワイドドア編成と共に順次代替されると思われた8000形は予想に反して界磁チョッパ制御のまま存置された82518255Fと踏切事故で大破した8264F63編成18輌が廃車されたのみで、VVVFインバーター制御化改造を受けた142両に関しては現在も主力車両として運用が続いています。初の営業運転開始は1983322日ですから、来年でいよいよ登場40年目を数える事になります。

2004年に更新工事を受けた8257F(後部48057F)。この編成から10両組成時に中間に入るクハ8250に搭載される96芯電気連結器の下段に36芯電気連結器を増設し、D-ATS-Pも新設され、他編成にも波及しています。また特筆すべき点として登場時の1984年から1987年までイベントカーに指定され、車体をホワイトとしレッド、イエロー、マルーンの3色を配するカラフルな装いで「ポケット号」の愛称が付けられていました。

1986年末に登場した8062F。リニューアルは比較的遅めの2012年で、同年124日に完了しています。車内設備・走行機器共に4000形で採用された仕様が反映されていますが、リニューアル後の4両は単独での運用が出来ない為、廃車開始の際は6両編成よりも先に処分される事もあり得そうですね。

過去にも載せていますが2006年度までに更新を受けた編成の車内設備。写真は2003年末に入場し、2004331VVVF化改造編成第一陣として出場した8254Fのデハ8204で撮影したものですが、修繕から18年が経過した今も劣化は見られません。

ドア上のLED表示器は30003次車初期編成と同一品となり、82518255Fに設置されたものと外観は同じですが、英語表示の書体が異なっています。

徹底したリニューアル工事で30004000形と同等の性能になりバリアフリー対応も問題無い事、普通鋼製車体ながらステンレスやアルミを内部に用いたおかげで、車体の劣化が少ないなどの理由で早期に置き換える必要性が薄く歴代の小田急通勤電車の中でも長寿命になっている8000形ですが、1000形未更新車が全廃された現在では一番動向が気になる形式です。車齢40年を超えるのら確実そうですが、どこまで活躍出来るか見ものですね。筆者個人としては東武の8000系よろしく50周年を迎えることを期待してしまうのですが

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祝・鉄道開通150周年、桜木町に佇む110形蒸気機関車

2022年10月14日 | 保存車両・廃車体・特殊車両

本日1014日は新橋〜横浜間に日本初の鉄道が開通してから150周年の節目を迎えました。本来であれば喜ばしい筈の日ではあるのですが、2年前の新型コロナウイルス襲来の影響もあり慶賀といった雰囲気は控えめで、各地で発生している災害による鉄道路線の被災など、鉄道業界にとっては厳しい出来事も多く、これ以上の新たな問題が起きない事を祈るような気持ちの方が強くなるような年になってしまいます。

さて今日は平日ではありますが、この記念すべき日に何もしないというのも勿体ないので、JR東日本の桜木町駅前複合ビルに佇む110形蒸気機関車を見て来ました。

2020年に新たに開設された市役所口と直結するCIAL桜木町ANNEX1階に展示されている110形機関車。イギリスのヨークシャーエンジン社により製造され、1872年の新橋〜横浜間開通に備え輸入されて来た最古の部類に入る機関車です。1961年に鉄道記念物の指定を受けて東京都の青梅鉄道博物館に2019年まで保存展示されますが、晩年期の姿に復元され初代の横浜駅(旧横浜停車場)であるこの地に帰還することになりました。なお、後部に連結されている中等客車は当時の写真や図面を基に製造されたレプリカです。本日は新聞社による取材なども行われており人が多かったので、早々に引き上げました。

鉄道開通150周年で特別に装飾された駅名標。1号機関車による列車と駅舎のイラストが描かれた好ましいデザインです。品川と桜木町だけは年明け以降もこのままの仕様にしておいて欲しいですね。なお駅名標下はJR東日本横浜支社社員らによる鉄道を巡る思い出の寄せ書きが展示されていました。

ここ数年で鉄道を取り巻く環境は一層厳しくなり、斜陽になっている感は否めませんが、200周年に向けて少しでも上向きな話題が増えることを願いたいですね。

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リニューアル工事が始まった小田急3000形(3次車以降)

2022年10月01日 | 小田急電鉄

1000形のリニューアルが完了し、2022年からは3000形に着手する事が発表され6両編成の3265F3266F2編成が入場しました。工事内容は5000形に合わせる形でフリースペースの新設や機器更新が盛り込まれています。2022年度の設備投資計画では6両編成3本に施工する事が明らかにされていますが、既に登場から20年以上経過した12次車ではなく経年が浅い3次車が入場したことから、今後は機器構成が異なる12次車と3次車8両編成は大規模リニューアルを行わず新型車で代替廃車、3次車以降の6両・10両編成が順次施工され長期使用になるものと思われます。

多摩線運用に就く3267F6両編成は新宿側に10004両編成を併結し10両編成を組成する為、物々しい電連が目立ちますが現在入場中の3265Fでは撤去されスカートも交換されている様子が目撃されており、リニューアル後は6両単独で小田原線の成城学園前〜小田原間と江ノ島線・多摩線運用に限定されるようです。(何本かは予備的に併結対応のまま残るかも知れません)

8両編成に中間車を組み込んで10両固定編成化された3085F。この編成は元3664Fで、デハ3432+サハ3382を新造し12号車間に組み込みました。この為中間車2両は最新世代ですが、他の8両は2006年新製の為、リニューアルの対象に選ばれてもそれ程おかしくない時期に来ています。現在入場中の編成が一段落した後は10両固定編成が選ばれるかも知れないですね。

基本的には2次車で確立した車内を踏襲していますが、それ程経年劣化はしていない車内。1000形ほど大規模ではない、とはいえリニューアルという事で座席や化粧板、床材の更新も施工されるのでどのような内装になるのか楽しみです。

リニューアル計画が浮上する前から換装が進んでいた17インチ液晶画面による車内案内表示器。3次車の一部には1次車からのLEDスクロール式を踏襲している編成もありますが、ゆくゆくは統一されそうですね。

 

 

 

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