2代目5000形の登場による廃車で消滅が近づいて来た小田急1000形の未更新車ですが、10月23・24日の両日に小田急トラベルの主催によるツアーが開催されました。今回は「小田急の電車撮影会 最後の4両未更新車オリジナルカラー編成」と称し唯一リニューアルを施工されずに残る1051F4両編成を用いて、唐木田〜新宿〜相武台前の行程で特別運転を実施し、相武台前の留置線で撮影会を行うものでしたが、今や珍しい存在になりつつある1000形の未更新車が4両の短編成で都心へ姿を見せる貴重な機会ということで、撮影に行って来ました。
通常では有り得ない4両単独で複々線区間を快走する1051F。上り急行と裏被りしてしまいましたが、まぁ記録ということで良しとしましょう。この編成は既に廃車になった1751・1752Fと共に検測車クヤ31への電源供給対応車でしたが、後任は8000形4両編成が担う事になり既に最後の検測運用を終えてしまいました。
唐木田駅から多摩線を上る場面を黒川駅で。この時期は午前遅め〜正午に掛けて栗平・黒川・はるひ野の何れの駅でも綺麗な順光で撮影することが出来ます。しかし本日は脚立や踏み台を使用している撮影者が多く、係員から再三の注意を受けても無視していたり、また23日には線路内へ立ち入った者がいたため緊急停止したとの報告がTwitterにありました。多くの人がマナーを守って楽しんでいる中でこうした事が起きているのが残念でなりません。小田急に限ったことではありませんが、このような事態が繰り返されない事を強く願います。
6両編成と連結した10両で急行に充当される姿は珍しいものではなく、カメラを向ける人も少なかったと思いますが、少し前の写真でも今や懐かしの記録になってしまいました。次に10両編成を組むのは11月3日(文化の日)と、11月6(土)・7(日)の両日になりますが、これが最後の機会になりそうです。
まだ全車現在だった頃に撮影した車内。かつては寒色系を用いた車内が主流だった小田急通勤車のイメージを一新しましたが、バリアフリー化の進行や案内表示の充実で現代の水準では時代遅れになってしまいました。4両編成の主な活躍の場になっていた箱根登山線小田原〜箱根湯本間にもリニューアル車が進出しており、一つの時代が終わりに近づいている実感が湧いて来ます。