横浜みなとみらい21地区の交通機関して計画された鉄道新線みなとみらい線は、2004年2月1日の開通から今年で20周年の節目を迎えました。開通2日前の同年1月30日には東急東横線の横浜〜桜木町間の廃止と地下新線への切り替え工事という大規模な動きが発生し、歴史の変化を感じさせられる出来事でした。2月1日の開通初日からは東急東横線と一体化する形で相互直通運転が開始され、2013年3月16日からは東京メトロ副都心線・西武池袋線・東武東上線も直通運転先に加わり首都圏に於ける広域ネットワークを形成しています。
車両は開通から現在に至るまで東急5000系3次車をベースにしたY500系8両編成6本が運用されていますが、2014年2月15日に発生した元住吉駅構内での衝突事故でY516編成1本が廃車になり、2017年5月31日付けで東急5050系5156FがY517Fとして新たに編入されています。
東京メトロ副都心線との直通運転に際しては全編成がATOによるワンマン運転対応改造を施工され、現在は副都心線全線と西武有楽町線・池袋線小竹向原〜飯能間と東武東上線和光市〜志木間にも入線しています。路線と共に営業運転開始20年目ですが、今のところ本系列に続く新型車両の計画は無い模様です。
登場以来のライラック系を維持する車内。20年の内に座席の内部を変更した他、ドア窓枠の金属支持化、ドア上液晶画面の表示内容更新、また妻面貫通扉をステンレス無塗装仕様から化粧板仕上げの新品に交換するなど細部が変化しています。
サイズは15インチのまま表示内容だけが変更された液晶画面。東急5000系列の初期製造編成もこのタイプでしたが、現在ではY500系でしか見られない仕様になりました。
現在は2030年度までの完成を目指して元町・中華街駅構内から先のトンネル部を延伸し、港の見える丘公園の直下に10両編成4本の列車を収容出来る留置線の建設が進行しています。また、みなとみらい線には横浜環状鉄道の一部として本牧方面への延伸計画がありましたが、こちらは凍結状態にあり実現の見通しは依然として立っていません。しかし横浜市営地下鉄グリーンラインの延伸計画が具体化し動き出せば再びこちらも延伸に向けた動きが再始動することが予想され、次の20年、40年後はどのような姿になっているか気になる路線です。