町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

2代目小田急4000形

2018年10月23日 | 小田急電鉄

2007年9月22日より運用を開始した小田急E233系4000番台4000形は、1000形に代わる千代田線直通車として、また地上線の急行系列車の主力として小田急の全区間に渡り幅広く運用され代々木八幡駅の大規模改良工事完成後は新宿発着の各駅停車運用への進出も予定しています。散々乗車している上、見る機会も非常に多いので特に意識して撮影しているわけでは無いのですが、練習中に撮影した画像が何時の間にか増えてきたので幾分か見れる画像を上げていきます。

超有名撮影地の和泉多摩川~狛江間で、複々線区間を走行する4000形。写真の4066Fは4000形の中で最新鋭の編成で、輸送力増強のために2016年度に総合車両製作所で落成しました。この編成のみ5号車に通常設置されている東京地下鉄用の誘導無線アンテナが省略されており、運転台の仕様も他編成と異なる為、2018年の現在も千代田線・常磐緩行線には乗り入れず小田急線内のみの運用に限定されています。

松戸駅に入線する通常の直通対応編成。2016年3月のダイヤ改正より相互直通運転区間が拡大され、常磐緩行線にも姿を見せるようになりました。初代の9000形が直通を始めた1978年当時から小田急車・JR(国鉄)車も充当した小田急線~千代田線~常磐緩行線の三社直通構想は存在していましたが、38年目にしてやっと実現しました。現在は代々木上原~我孫子間のように千代田線・常磐線内で完結する小田急車両による列車が登場しています。可能な限りE233系と共通化を図った4000形ではありますが、やはりJR線に姿を見せると独自の正面デザインや帯の色から別物であることを印象付けられます。

3000形以上に標準化を推し進め、独自の配色以外はJR車に大きく近付いた車内。しかし似ているようで袖仕切りの形状や吊り手などの細かい部分に相違が見られます。何故かベースとなったE233系に比べて座席がやや硬く、長時間の乗車には難ありなのが残念なところです・・・。

車内案内表示は15インチの画面を1台設置し、向かって左に紙の路線図と広告を掲出していましたが、現在は17インチ画面に換装され、同時に動画広告用の画面も増設されました。戸閉装置は小田急初採用のスクリュー軸駆動電気式で、チャイムもJRと同じ3打点タイプを設置しています。

 

既にベースになったE233系の編成単位の増備は終了し、E235系に移行したところですが、4000形に続く新型車が登場するとしたらガワだけ小田急独自仕様で中身はE235系ベースの車両になるのでしょうか。それとも機器だけは共通化して、車体は完全オリジナルになるのか、色々想像が膨らむところです。

 

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さよなら、LSE7000形

2018年10月21日 | 小田急電鉄

毎年恒例行事の海老名検車区で開催される小田急ファミリー鉄道展ですが、今回は全ての運用を終了した7000形LSE車の最後の展示とあって、いつにない賑わいを見せていました。筆者はそこまで7000形に思い入れがあるわけでは無いのですが(←ホントに小田急ユーザーか!?)、11両編成での姿を見ることができる最後の機会ということで、参戦して来ました。

雲一つ無い秋晴れの空の下で佇む7000形7004F。とにもかくにも人が多く、綺麗に編成全体を撮るのが大変でした・・・。小田原寄り先頭車は“あしがら”で、新宿寄り先頭車は“スーパーはこね”の表示でしたが、この角度からもパンタグラフが上がっていない事がわかるように通電していない為、前照灯の点灯や幕回しなどはありませんでした。なお建設予定のロマンスカーミュージアムには先に運用離脱~廃車となった7003Fの両先頭車が搬入されるため、この7004Fは残念ながら全車両解体されてしまいます。

まだ現役だった頃の同編成。運転席上部に信号機が掛かってしまいました・・・orz. これにて長年見られたロマンスカーのカラーが消滅すると共に、通勤電車より早く全編成のVVVF化を達成しました。次回は2021年のロマンスカーミュージアムでの展示開始を楽しみに待ちたいと思います。

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209系1000番台、常磐緩行線での運用終了

2018年10月13日 | JR東日本

ここ最近の千代田線界隈を巡る話題では、11月の引退が発表された6000系に注目が集まっていましたが、同時期に2編成のみの少数派として活躍していた209系1000番台も運用終了が発表され、本日の松戸~取手~松戸間の団体臨時列車を最後に運用を離脱しました。1999年12月のダイヤ改正に伴う列車増発で登場し、19年間に渡る活躍で、当時運用されていた1編成のみの存在である207系900番台(2009年引退)・営団06系(2015年引退)と共に異彩を放つ少数派として知られていましたが、今回の209系撤退で千代田線に直通するJR車両はE233系2000番台で統一されることとなりました。

先にマト81編成が離脱し、残ったマト82編成には運用終了に際しヘッドマークが設置され大きな注目を浴びるようになりました。正面非常用貫通扉のEマークは、2016年3月のダイヤ改正でJR車の小田急乗り入れが開始された際に、直通非対応車を示す記号として掲出されるようになったものです。登場から本日の撤退まで機器更新が施行されなかった為、常磐線~千代田線では唯一残るGTOサイリスタによるVVVF車でもあり、都心部で初期の三菱製VVVFの磁励音を聞くことができる貴重な存在でもありました。

本日の団体臨時列車で柏駅を通り過ぎる209系1000番台。ヘッドマークのデザインが上りと下りとでデザインを変えてあります。車体外観も登場時と大きな変化は無く、先頭スカートの大型化や集電装置のシングルアーム化、また先頭車の一部に存在する固定窓の開閉化に留まっています。

車内は千代田線の車両限界に合わせた狭幅ストレートですが、前年に登場した車体幅の広い500番台をベースに設計している為、0番台とは印象が異なります。車内放送の自動化などはE233系2000番台登場後も遂にされる事はありませんでした。

これもまた0・500番台と同じく、次の駅名を固定表示するタイプのLED式車内案内表示器。表示する内容は他番台同様に漢字→ローマ字→カタカナの繰り返しで、駅停車中は駅名が点滅するようになっていました。これは後年改修され、漢字→駅ナンバリング付ローマ字(例:北 千 住→Kita-senju(C-18))の交互表示に改められています。

 

常磐緩行線からの撤退後は中央線方面への転用が仄めかされていたため、大方の予想は中央総武緩行線に転用の上、E231系800番台と共に東西線直通に充当されるものと思われましたが、実際の転用先は中央線快速でした。同線のE233系にグリーン車を増結するため、車両不足が生じることから今回の転用に至ったようですが、新天地での運用開始を楽しみに待ちたいと思います。

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世代交代本格化を迎える8500系

2018年10月08日 | 東京急行電鉄

2018年3月の営業運転開始以来、中央林間〜押上間での限定的な運用になっていた2020系ですが、遂に10月1日より東武鉄道への直通運転を開始しました。現段階では未だ8500系の廃車は発生していませんが、今後は世代交代が本格化し廃車が進行するものと思われます。

という訳で、また過去に多数撮影した中から8500系の中でも米国バッド社のライセンスから独自開発の設計に移行した後期型に分類される軽量車の画像を上げて行きます。

8633F・8635Fは輸送需要がピークに達していた田園都市線の輸送力増強用で、1983〜1984年に10両編成一括で製造され当初から同線で運用されています。8633Fは15次車で、この編成から正面窓周りのHゴムが黒色化され、他編成も順次変更されて行きました。

車体に掲げられている東急マークを撮ってみました。本年9月12日に東急から2019年9月で鉄道事業を分社化する旨の発表がされましたが、その中には社名の変更も検討しているとの記述が見られました。予想ではこれまで通り東急電鉄を正式名称にするのでは?と思いますが、もし全く違う名称が制定された場合はこのマークやサイン類はどうなるんでしょう・・・。

以前は先頭車で撮影しましたが、今回は中間車から車内全景を。天井の首を振る扇風機や他車まで見渡せる、仕切り扉の無い幅の広い貫通路は珍しい存在になりつつありますね。

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【悲報】東急2000系、田園都市線から撤退

2018年10月04日 | 東京急行電鉄

2003F・2002Fの2編成が運用離脱し、2001Fの1編成のみとなっていた田園都市線の2000系ですが、ひっそりと26年間に渡る田園都市線での運用を終了していました。

東武鉄道に直通出来ず、8500系とも運転操作の扱いが異なることで厄介な存在になっていたため、2020系の導入が始まれば真っ先に置き換えられるのでは?と予想されていた2000系ですが、それが的中したことになります。

これで、一時の東急を代表する車両のオリジナルな姿が見納めになってしましました。同時に、日立製のGTOサイリスタによる特徴的な磁励音も聞くことは出来なくなります・・・。2000系が全編成運用離脱した今、次の置き換えは8500系の試作VVVF車組み込み編成の8642Fではないかと予想されていますが、こちらの動向にも注目ですね。

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