町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

ヘッドマークを掲出して運転された京王8713F高尾山トレイン

2023年12月31日 | 京王電鉄(電車・バス)

近年何かとヘッドマークを取付けての運転機会が増加している京王電鉄ですが、緑一色の装いで一際目立つ80008713F高尾山トレインも例外なく各種ヘッドマークが掲出され話題を呼びました。特に本年111日から123日は東京都日野市の京王百草園で開催される紅葉まつり仕様のヘッドマークが高尾山トレインに初めて掲出され、高尾山関連以外のマークで運用される珍しい姿を見ることが出来ました。

昨年度2022年はノーマルな8両編成の8725Fが抜擢されましたが、8713Fも緑の車体とオレンジ系のマークが良く似合っています。なお、秋仕様の高尾ヘッドマークは50005735Fが担当することになったのでその代わりとも言えますね。

421日から630日には高尾陣馬山スタンプハイクの開催に合わせて「高尾」マークを掲出し運転されました。スタンプハイク終了後は一時取り外されるも73日頃から夏仕様のムササビのイラストが描かれたものが再掲出され、比較的長期に渡る運用になりました(ムササビの夏仕様は運用や天気が休暇と上手く合わず撮影出来なかったことが惜しまれます

沿線には著名な神社仏閣が点在するため、初詣の広告が目立つようになった年末らしい車内。ドア窓に貼られたステッカー以外はほぼ京王グループの広告で統一されていました。以前から思っていたことですが、この編成だけは窓に季節のイラストを施したり座席を特別仕様にしても良いのではと思いますね。(実際紅葉のイラストが貼られたことが201911月にありました)

高尾山トレインの元になった緑の電車(グリーン車)が保存されている京王れーるランドも早いものでリニューアルオープンから10周年を迎えました。私鉄の保有するテーマパークにしては中々充実した設備を持ち、10年のうちに保存車両もヘッドマークの掲出や6000系の旧塗装化など色々面白い変化がありますが来年も展示内容の変化に期待が掛かります(6000系と3000系の車内を公開してくれたら一番嬉しいのですが…)

早いもので今日は大晦日ですが、2023年度も飽きずに当ブログを訪問して下さった皆様ありがとうございました。深く御礼申し上げます。

 

 

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令和に蘇った相鉄おかいもの電車

2023年12月29日 | 相模鉄道

20231120日で横浜駅の相鉄ジョイナスが開業から50周年の節目を迎えるに当たり、同年3日から1960年代に横浜駅西口への買い物客の利便性の為運転されていた「お買いもの電車」のラッピングを11000(11002F)1編成に施し1227日まで運用しました。

相鉄が独自開発した高性能車である初代5000系を模したラッピングは複雑なカラーリングや灯火類を上手く再現しており、正面のみの施工ですがなかなか様になっています。当時のお買いもの電車は鳩が買い物籠をくわえた特徴的なイラストのヘッドマークを掲出し、上り横浜行きでは高島屋の従業員が添乗して催し物やお買い得品の案内をしていた特別感のあるものでした。

横浜方先頭車は1960年代当時の装いを忠実に再現していますが、海老名方先頭車は新横浜線全線開通に合わせて設定された「YOKOHAMA どっちも定期」のPR仕様になっています。敢えて「ドッチモ定期」と片仮名表記なのはオカイモノ急行のオマージュか。

短期間のラッピングということで車内は特に装飾などはなく、至って普通の11000系ですが、車内広告は相鉄グループのものが目立っていました。

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小田急50000形VSE、18年に渡る活躍に終止符

2023年12月10日 | 小田急電鉄

ロマンスカー復権と箱根の魅力向上を掲げて登場し、小田急電鉄のイメージリーダーとして君臨した50000VSEが本日で運用を終了、引退となりました。2022311日で定期運用を終了し、その後はイベント列車や個人の貸切列車に充当されていましたが2023924日に第2編成が先に運用離脱、本日1210日で第1編成も運用を終了し2005319日の登場から数えて約189ヶ月という歴代のロマンスカーの中では最も短命な車両になってしまいました。

小田急トラベル主催のツアーとなる「ありがとうVSE!~Special Thanks Forever~」で最後の力走を見せる50000形VSE50001編成。ラストランは3回の行程で1回目が相模大野〜片瀬江ノ島〜喜多見検車区〜唐木田、2回目が唐木田〜新宿〜喜多見検車区〜大野検車区〜秦野、3回目が秦野〜海老名検車区〜箱根湯本〜成城学園前と、最後に相応しく全線を走破するものでした。

引退前日となる9日には海老名検車区構内で撮影会も開催され引退前に晴れ姿を披露しています。筆者は運良く午前中の会に参加することができ、完全順光下での編成写真を収められました。小田急沿線民でありながら、筆者はVSEに思い入れが少なく余り写真も手元にありませんでしたが引退直前の姿を記録出来たので悔いを残さずに済みホッとしています。

愛称であるVSEの由来にもなっているドーム型天井で開放感を持たせ、僅かに窓側に客席を傾け眺望に配慮した客室内。これまでにない車両を作るという思想から鉄道車両を手掛けたことがないデザイナーに依頼することになり、建築家の岡部憲明氏が起用されたのは有名な話ですが、外観のイメージは「全長が150mのオブジェ」としながら内装も観光列車らしい配慮が行き届いた傑作に仕上がりました。

普段は進行方向窓側を向いている座席ですが、横向きにして乗客同士歓談出来るようにしたラウンジ仕様の展望席スペース。団体臨時列車やイベント時でなければ見られない珍しい様子です。展望席はロマンスカーの最大のセールスポイントですが、VSEの引退により前面展望を楽しめるのは70000GSE2編成のみとなってしまいました。

展望席を備えたロマンスカーの減少もあり、気付けば登場時以上に人気を集めたVSEですがアルミ合金による車体に高度な技術が必要なことや国内の新造特急電車では最後となる連接構造、また車体傾斜制御などの特殊な機構が災いして早期の引退を迎えることになってしまいましたが、本来の観光特急としてのロマンスカーではこれ程完成度が高い車両はしばらく現れないのではないでしょうか。いずれはGSEの後に続く特急車の計画が浮上すると思いますが、その際にはVSEにも劣らない車両の登場を期待したいものです。

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懐かしの装いで活躍が続く東京モノレール1000形

2023年12月03日 | 首都圏のモノレール・新交通システム

東京モノレールは2014年度で開通50周年を迎えるにあたり、記念事業の一環として過去に活躍した車両の塗装と、1000形登場時塗装を復元し運用を開始しました。登場時塗装は1085Fが選ばれ2013612日に、500形イメージの紅白塗装は1049F2014119日にそれぞれ施工となり、その後記念行事の終了後も元の塗装に戻ることはなく定期運用が続き、登場時塗装は復活から今年で10周年、500形塗装も廃車予定が無ければ来年で10周年を迎えることになりました。10000形の増備が非常にスローペースなこともあり、今日に於いても懐かしい姿を目にすることが出来ます。

500形塗装の1049F。紅白の塗り分けで、どことなく沿線の東京タワーを思わせる配色です。なおイメージの元になった500形はモノレール車両では世界初のボギー構造の台車を備え、その後の跨座式モノレールの基礎にもなった画期的な車両でした。1969年に登場し、1991年までに1000形により置き換えられ引退しています。

19892000年に見られた初代塗装。在来車が採用していた紅白の色使いは踏襲しつつ、窓周りを黒で仕上げ新型車らしいスマートな印象に仕上がりました。新ロゴマークが入ったので多少イメージは変わりましたが、東京モノレールといえばこの塗装のイメージが強い方も多いのではないでしょうか。

台車が収まる部分が室内側に出ている為、独特な雰囲気が漂う車内。座席の背もたれのカバーには以前は広告が入れられており旅行会社などが広告主でしたが、現在は東京モノレールの公式キャラクターであるモノルンのイラストが入っています。一部編成は混雑するドア付近のロング化やシートモケット交換も行われましたが、結局全編成には及びませんでした。

路線図式の車内案内表示器は、2019年からリニューアル編成以外も全て液晶式に交換され提供される情報量が大幅に増加し現代の水準になりました。写真は始発駅停車中に見られるロゴマークを表示している状態です。

現在も数を減らしつつリニューアルを受けた編成も在籍する1000形ですが、令和の今日では片開き式ドア、扉の無いキノコ型貫通路、加えて直角カルダン駆動方式など中々に珍しい機構を備えるなど、趣味的には非常に興味深い要素が満載です。いずれは置き換えが再開されると思われますが、もうしばらくは主力として活躍して欲しいですね。

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新車攻勢の中活躍が続く京浜急行バス・いすゞエルガ

2023年12月01日 | 京浜急行バスグループ

所有車両の低床化に積極的に取り組み、かつては意欲的な独自仕様の車両が見られた京浜急行バスですが2000年代に入ると、いすゞ自動車・日野自動車のノンステップバスを導入するようになり、他社同様に標準化の波が押し寄せて来ました。その中でも、いすゞエルガは同社の主力として大量に導入され、オーソドックスな路線仕様のノンステップ車から、神奈川県内に向けてはワンステップ車の他、車体長9メートルのエルガLTなど様々なバリエーションか見られることとなりました。しかし、在来のツーステップバスに代わり標準化と低床化を進めたこれらの車両も初期車両からは続々廃車と他事業者への移籍が進行しています。今回は比較的新しく、初代エルガの中では最後まで残りそうな2010年代に導入された車両を捉えました。

前回記事にした2代目エルガと同じ羽田営業所に在籍するH2532(QPG-LV234L32015年式)。今やすっかり2代目エルガの方が目立つようになりましたが、PKG-規制車以降の世代はまとまった数が在籍し、現在も活躍を続けています。

同じく羽田営業所所属で、日進レンタカーの黄色いラッピングが目立つH1467(2014年式)。ツーステップバスが残存していたことは来られるとガッカリしたエルガですが、現在主力の2代目エルガはタイヤハウス上の展望席(ヲタク席とも言いますが…)が廃止されている為、今は三菱ふそう車と共に乗車出来れば嬉しい型式です。

大森営業所所属のM1315(2013年式)のリア部。かつて井30・森40系統(大井町駅・大森駅〜お台場循環)が首都高速湾岸線を経由していた名残で座席シートベルト設置免除の為の速度60キロ制限車の表示が現在でも見られます。

車内はオーソドックスな都市型レイアウトで、優先席部を横向きロングシートとしたお馴染みの配置です。ちなみに撮影したM12482012年式で導入から10年以上経過していますがシートモケットが新型車と揃えられていることもあり、古さは全く感じられません。

新型コロナウイルス対策で長らく着席不可とされていたタイヤハウス上の座席も復活したので、前面展望を再び楽しめるようになったので旧世代エルガにはもう少し頑張って欲しいですね。

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