町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

置き換え進行中の武蔵野線205系5000番台

2018年09月25日 | JR東日本

現在、山手線へのE235系導入で捻出されるE231系500番台は順次中央総武緩行線に転属し、500番台車で置き換えられる同線の0番台と209系500番台は武蔵野線と八高・川越線へ転属するため、各地で改造工事や余剰車の廃車が開始されており、大きな動きを見せています。その中で2002年より登場の電動車をVVVFインバーター制御化した5000番台を中心としたグループが活躍する武蔵野線は、代替される205系を全編成インドネシアのKCIに譲渡することを発表しており、運用を離脱した編成は順次新潟よりジャカルタへ向けて搬出されています。現在は少し待てば続々来るような状況ですが、残存数が少なくなってから騒がしくなる前に撮り貯めをしておこうと思い立ち、撮影に行ってきました。

京葉線直通の東京行きに充当中のM16編成。8両全車両が小窓ドアの山手線から転用改造されたグループで、武蔵野線では最多数派となっています。VVVFのメーカーは新潟・長野地区向けのE127系以来久しぶりに東洋電機が採用され、私鉄の京成3000形グループや京急2100形機器更新車に近い磁励音を発するのが特徴です。

府中本町行きのM26編成。上の編成と同一で編成内全車が山手線からの転属車です。2002年から2005年に掛けて、E231系500番台に置き換えられた205系は他路線に活躍の場を移しましたが、武蔵野線は8両と比較的編成が長く、京葉線直通列車も多数設定されている関係で東京ディズニーランドや葛西臨海公園など、通勤通学路線以外に東京湾岸の著名な観光地へのアクセス路線としても機能していることから、第二の活躍にしては実に華々しいものであったと言えるでしょう。

新旧交代っぽい2編成並び。これからE231系と共に主力になる209系500番台と、置き換えられる205系5000番台。大半の205系の行先表示器は幕式を堅持していますが、後年にLED化改造が一部の編成に施行されました。

車内は基本的に転属前と大きく変わらず運用されていますが、座席の袖仕切り部分にはアクリルの風防が設置されている他、ドア部は黄色テープの貼付と窓へ京葉車両センター独自のステッカーが追加されています。新系列電車にすっかり慣れてしまったせいか、多少の古さも感じるようになりましたね・・・。

 

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安住の地を得た209系500番台武蔵野線

2018年09月11日 | JR東日本

1998年当時、依然として首都圏の路線には103系が残存し重要通勤路線である中央・総武緩行線も例外ではありませんでした。しかしながら、長年の酷使から故障が頻発し置き換えが急務となり京浜東北線で実績のあった209系の走行機器にE217系と同等の幅広車体で登場したのが500番台車です。このグループは10両編成17本が製造され、JR車にしては比較的少数に留まっていますが、他路線への転属・貸出しが非常に多く登場からわずか2年で2編成が保安装置更新に伴う予備車不足のため京浜東北線へ転用、更に1編成が2005年から2006年まで中央総武緩行線との共通予備車として貸出(帯の変更は無し)、2006年からは209系試作車を置き換えの為3編成が転入。しばらく安定期に入るかと思いきや、E233系1000番台導入で京葉線に更に転属201系置き換えに充当、置き換え後はE233系5000番台の登場で1編成を残しサハ2両を廃車の上武蔵野線に転用され、今に至ります。

京葉車両センターに所属し武蔵野線・京葉線で運用中の500番台車。中央総武緩行線に残存したグループも、現在は武蔵野線の他、4両編成化の上3500番台に区分され、八高線・川越線への転用が進行しています。登場から転用に次ぐ転用を繰り返していた500番台車ですが、やっと安定期に入りそうな予感です。

転用に際しては、VVVFインバーター制御装置の更新が実施され、GTOからIGBT化となりましたが、この改造により特徴的だった磁励音は聞けなくなりE231系機器更新車との差異がほぼ無くなってしまいました。一方でパンタグラフはシングルアームに換装されず菱形のまま存置され、登場した年代を物語っています。

黄色のマーキングと私鉄電車のような注意喚起の追加以外は特に変化の無い車内。しかしドアの動作音に変化がある為、戸閉装置も更新したようです。

登場時からのLED表示は相変わらず1段式のままでした。一応運行情報などはスクロール表示出来るようになっていますが、平常時は行先や乗り換え案内を行わず、繰り返し次の停車駅を表示するだけなので、ここは改善すべき点だったのではないでしょうか。

 

 

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新常磐交通の元小田急7E

2018年09月03日 | 東北地方の地下鉄・路線バス

青春18きっぷで東北へ出かけた際に、いわき駅に立ち寄り新常磐交通の元小田急バスを見てきました。同社は福島県いわき市に本社を置き、市内の一般路線と東京都内を結ぶ高速バスを運営している事業者で、常磐交通自動車が前身とする企業でした。経営状態の悪化に伴い新旧分離方式による経営再建を図るため、2006年2月より新たに現在の社名で再スタートを切り現在は東京都内では御馴染みのタクシー会社グリーンキャブの出資を受け、系列会社となっています。

その新常磐交通に小田急バスからの譲渡が発生したのは、同年7月のことで生田・町田に在籍していた高出力車のU-LV318Lと武蔵境に在籍していた都内向け標準出力車のU-LV324Lが移籍し、自社発注の非冷房車の置き換えに充当されています。その後も譲渡は大量に続き、現在はノンステップのエルガやキュービックの他、これまで導入例が無かった三菱ふそう・エアロスターも加わり、全国屈指の小田急車天国となりました。写真の車両はU-LV324Lながら、新製配置は狛江営業所でD8148として配属後に生田へ転属しE8148として活躍した経歴を持ちます。

上と同型式。よく見ると、前扉の下部に設置されている特徴的な手すりや乗客巻き込み防止のチェーンが外されています。車内の設備は基本的に小田急時代のままですが、移籍してから一部部品の交換や撤去で差異も生じているようですね。

いわき駅でリア部を見せ待機中の7E。こちらは元武蔵境車です。いずれの車両も小田急所属時から数えて23年近い歳月が経過していますが、良好なコンディションで毎日活躍しているのは実に嬉しい限りです。

車内設備は中乗り前降り化の為に中ドア上部の注意書きと、4枚折戸に設置されていた片側の巻き込み防止安全ベルトが撤去された以外はほぼそのままです。折角のワイドドアが無用の長物と化しているのは少々残念ですね・・・。

 

現在は地方都市の路線バスも世代交代が進み、U-規制どころかKC-規制車にもまとまった数の廃車が出る中で、これほど良好な状態の7Eボディー車が現在も活躍するのは奇跡的かもしれません。いつまで走ってくれるかは全く未知数ですが、一日でも長く元気な姿で活躍して欲しいものです。

 

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