1992年の登場から、早くも25年が過ぎた今も尚京王のイメージリーダーとして活躍中の8000系を撮影して来ました。同系は2014年より経年に伴う車体修理工事を受けており、その様相が大きく変化している最中ですが、今回はかつての分割編成の面影を残している未修繕の10両を捉えました。
相模原線を快走する8712F、元先頭車が中間に入っている様子が分かります。高幡不動駅での分割併合が存在する特急への充当の為製造されたグループで、分割編成当時は6両・4両単独で各駅停車に運用される事もありました。
元先頭車であるサハ同士の連結部分です。2011年から車体表記はそのままに書類上のみ形式を変更しました。乗務員室の機能を完全に停止してから暫くしてスカートも撤去し、やや面妖な雰囲気を漂わせています。元々この先頭部は軽微な改造で貫通幌を取り付け常用貫通路に変更出来るよう考慮されていましたが、実際の修繕工事では前頭部を撤去の上新規製造した客室部分を接合する大改造になりました。
暖色系で纏められた車内設備。登場当初は在来車の6000系・7000系同様のステンレス製手すりで構成されていた座席端部は大型の袖仕切りに交換されました。8000系の分割編成で最大の特徴が4両編成側の緑色の吊り手ですが、これは高幡不動で分割する際乗客への案内を分かりやすくする為採用されました。残念ながら更新を待たずに2013年頃通常の白の吊り手に交換された編成も登場しています。
2001年から2003年ごろにドア上部に設置された車内案内表示器、ドアチャイムも併設されており閉まる時と開くときで音程を変えています。大規模修繕改造後は9000系後期車のような17インチワイド液晶画面になるかと思いきや、注意喚起のランプを設置したのみで継続使用しています。