京王井の頭線では輸送力増強と3000系置き換え用に1995年より1000系を導入し改良を加えつつ増備を進め、2011年に統一を果たしました。残存していた3000系を完全に置き換える為に2008年より登場したグループは、京王線向け9000系30番台の設計を反映させている事から既存の編成とは外観が異なり、バリエーションが増加しています。
ブルーグリーンを纏う1722F。車体はビードレス化され、前頭部は種別・行先表示器が埋め込まれるようになりました。丸みが強く非常用貫通扉と助手席側の窓ピラーを黒く処理して目立たせなくしており、3000系のイメージにより近い雰囲気を持っています。
2009年導入のアイボリーホワイト1723F。この5・6次車は5両編成14本の70両が製造され、全編成がATC装置を新製時より搭載しています。VVVFインバーター制御装置は日立製作所製ですが、京王線の9000系とは全く異なりJR東日本のE233系3000番台に酷似した磁励音を発します。
サーモンピンクの1731F。上の1723F同様2009年の導入で、順次3000系リニューアル編成の置き換えが進められ、車両の大型化による輸送力増強が進められました。
車体形状が幅広で裾を絞っている以外は9000系30番台に準じている車内。ドア上の液晶画面は当初1台でしたが、ラッピング編成の1729Fに合わせて全編成2画面化され、前後して自動放送装置も改造で新設しています。
現在は1〜3次車が大幅なリニューアルを受けて凝った内装になりましたが、それらと比較するとやや簡素な印象がある為シートモケットだけでも紫陽花モチーフの同一品に交換が施工されればかなり嬉しいのですが・・・。