2003年3月19日より開始された東武伊勢崎線との直通開始に伴い、5000系に置き換えられて大井町線に転籍して来た8500系の分割編成ですが、今年で15年目を迎えました。既に田園都市線所属の10両編成は新形式の2020系により置き換えられる事が決定していますが、大井町線で運用される5両編成4本(8638F・8639F・8640F・8641F)に関しては特に廃車の計画はなく、しばらくは現状を維持するようです。
緑各停に充当され中線を行く8640F。1986年の登場で9000系と同時期に登場した事から、車内設備に同系列の設計を一部反映させています。田園都市線所属時は8641Fと組んだ5両+5両の分割10両編成を組み、大井町線での予備車不足の際はどちらかが運用される事が多くありました。
上の8640Fの相方だった8641Fです。10両編成組成の際に中間に連結されていたデハ8640とデハ8541は幌枠と渡り板を装備しており、大井町線専用車になった際に撤去された今も車内の乗務員室仕切りの構造が異なる為、分割編成であったことが容易に判別出来ます。
9000系と経年は同じではありますが、今や東急では唯一の界磁チョッパ制御車になり保守面でも手間の掛かる車両になっているようで、いつまで走れるやら此方にも要注目ですね。