町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

雪化粧701系

2017年12月31日 | JR東日本

早いもので、とうとう2017年も残すところ7時間程となってしまいましたが、今年は国鉄分割民営化→JRグループ発足30周年に加え、大手民鉄を中心に色々な動きが見られた年でした。光陰矢の如し、とは言いますが、あっという間に過ぎていく一年の内に色々な出来事が起きていたな・・・と改めて感慨に耽っております。今日は2017年最後の記事になりますが、今月下旬の北東北周遊時に捉えた秋田地区の奥羽本線・羽越本線で主力を務めている701系電車を挙げて行きます。

顔を雪塗れにしてやって来た奥羽本線の701系。前回と同じ構図ですが、弘南鉄道への乗り換え時に撮影しました。701系が初めて秋田地区に登場したのは1993年のことで、それまで主力だったボックスシートの客車による列車を置き換えを進め、以後はJR東日本の交流電車としての地位を確立し急速に勢力を拡大しますが、長距離運用が多数存在する閑散路線への導入ということからロングシートの車内設備が批判の対象になり、当時は鉄道趣味誌などで度々701系がいかに地域の実情を無視しているかを主張する記事が見られました。

しかし、これ以降も増備は進行、第三セクターの青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道の兄弟車も合わせ2001年まで製造が続けられ、東北6県の主力電車として定着してからは批判も影を潜めました。現在は全編成がVVVF制御装置の更新を受け、更なる活躍が見込まれています。

今回の旅で散々乗った701系ですが、多少の揺れは気になるものの、平面的で上部に丸型ライトを配置する2世代程前の国鉄か私鉄電車を思わせる正面に、最近のVVVF車にしては高速走行時の非常に大きな主電動機のサウンドに見晴らしの良い先頭部など、筆者としてはかなり好きな部類の電車だったりします、はい。

こちらがその車内。ワンマン対応の2両編成は整理券発行機や料金器を備え、ドアチャイムも鳴動。前回載せた仙台の701系とは異なり、緑色の長いロングシートが並びます。空いている時間帯は自由に座れる上、暖房が強力なので座ってしまえば結構快適なんですよね。

 

さて、最後にこのどうしようもない日記ですが、2017年度中に訪問して下さった皆様には心より御礼申し上げますと共に、来年もまた何卒お付き合い下さいますよう、よろしくお願い致します。

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弘南バスの元横浜市営車

2017年12月28日 | 東北地方の地下鉄・路線バス

青春18きっぷでの東北旅行中に弘南バスの乗り場に降り立つと、見覚えのある車両が佇んでいました。側面幕の位置や、一番前の座席の特徴的な手すりなどから首都圏出身であることが一目で分かります。

横浜市交通局からの移籍の日野ブルーリボンP-HT233BA(1989年式)。中型車が主力になっている弘南バスでは貴重な大型車です。中ドアは閉鎖されており、トップドア車として扱われるようになりました。

後部の方向幕は移籍時に撤去されてしまいました。この他にも大型車は在籍していますが、何れもP-規制、U-規制が中心と古参車両揃いで稼働率は低いようです。

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オールステンレスカーのパイオニア東急7700系

2017年12月26日 | 東京急行電鉄

先月11月14日~15日に掛けて、実に6年半ぶりとなる池上線・多摩川線向け新7000系の増備車が3両編成2本搬入されました。2011年で新製投入が止まって以降、東横線からの1000系改造車導入後も残存した7700系の置き換え用である事は確実であり、いよいよ長期に渡り活躍して来た初代7000系の残党が完全に撤退する日が近づいて来たようです。

今回は赤黒帯の歌舞伎ではない赤帯1本のみの編成を捉えました。このグループは元々ワンマン非対応で目蒲線用に4両編成を組んでおり、改造直後は4両+2両の6両編成で大井町線で運用された事もありました。平成12年以降の目蒲線系統分離に伴い、全編成がサハ7950を廃車の上3両編成化され、ワンマン機器の設置を行い現在の姿になっています。

走行機器のVVVF化や冷房改造で生まれ変わったとはいえ、車体の基本的スタイルは変わっていないので、この画像だけ見たら何処かの地方私鉄か40年前の東急線だと言われても信じてしまいそうです。平成時代も終わりが近づく中で、こんな昭和を思わせる光景が東京都区部で展開されているのも、中々すごいことかも知れません。

走行機器と共に車内設備も当時の最新形式だった9000系と同じものに交換され、イメージを刷新したものの低い天井に大きく張り出した冷房装置や二段窓が時代を物語っています。走り出すと喧しく響き渡るVVVFインバーターの磁励音も今では懐かしさを感じさせるようになりました。

車内には7000系として新製された1966年当時と1987年に7700系へ改造後のプレートが。遠い過去になりつつある昭和の元号と共に、JR東日本に子会社化され消滅してしまった東急車輛の文字が長く歩んできた歴史を実感させます。登場から51年、改造からは30年と恐るべき長寿命ですが、いかにステンレス車が堅牢な造りであるかが分かりますね。

 

 

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京急新1000形で全面塗装車復活

2017年12月21日 | 京浜急行電鉄

先月の11月29日に、京浜急行から2018年1月より1000形17次車の導入が発表がされたばかりですが、標準化・共通化が進む関東地方の大手私鉄でステンレス製車体の全面塗装車を導入することに新鮮な衝撃を覚えた方も多いのではないでしょうか。ステンレスのメリットには塗装不要で耐久性に富むことから、ごく一部の中小私鉄(江ノ島電鉄・アルピコ交通など)を除けば導入例が全く無く、京急が初の事例になるとのことで、今後他の大手事業者でもこの手の車両が導入されることになるのか、非常に興味深い展開です。

全面塗装アルミ車体→無塗装ステンレス→フィルムによる紅白塗装再現と変化してきた京浜急行の1000形ですが、また新たなグループが加わり、外観や車内設備、さらに走行機器などは先代1000形を凌ぐ勢いになりましたね・・・。

赤い電車のイメージの強さから、ステンレス車両の導入が発表された時は落胆する声が聞かれましたが、ここに来て突然の塗装車導入に踏み切るとは、やはり車体のカラーは重要なアイデンティティと認識しているようですね。

ステンレス車の車内設備は15次車まで全車両がロングシートの採用になり、側面のドアも化粧板を省略したステンレス無塗装仕上げのメーカー標準品になったため、既存の1000形に比べると簡略化された印象が否めませんでしたが、フィルムで紅白塗装を再現した16次車からは車端部ボックスシートや化粧板仕上げのドアが復活しました。今後は16次車で採用された内容がスタンダードになると思われます。

LEDスクロールから17インチ液晶画面になった車内案内表示。この画面も写真の17次車では更にグレードアップして左右一体型の大型画面になるようです。一度はコストダウンの流れに乗ったものの、再び標準仕様は踏襲しながらも最大限の伝統の維持と設備の上質化に向かう姿勢は素晴らしいところですね。

 

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都営フェスタ2017in浅草線、開催

2017年12月10日 | 首都圏の地下鉄

去る12月9日(土)に東京都大田区の馬込車両検修場にて、恒例の都営フェスタ2017in浅草線が開催となりました。今年は浅草線に導入される新形式5500系が登場するとの事で、告知のポスターでも同系が起用されていましたが、久々に登場の新型車をいち早く見られる機会なので参加して来ました。

現在の主力車5300形(右が初期車・左が後期車)と、26年ぶりの新型車5500形(中央)です。歌舞伎をイメージしたという強烈なデザインは好みが別れそうですが、車両標準化が進む首都圏で公営の地下鉄が独自色溢れる車両を導入したことを先ずは評価したいですね。東京都交通局では、2017年度予算で19編成を一挙に導入することを決定しており、5300形を順次置き換える計画ですが、これに伴う譲渡などの計画は現状発表されておらず、今後の5300形の動向が気に掛かります。

重要部検査時とこのイベント開催時のみ太陽の下に姿を見せる都営大江戸線12-000形と、その伴走車である電気機関車E5000形。白塗装の初期車両は引退し、ステンレス車両もまだ廃車は出ていないものの、今後順次置き換えられるようです。

直通先の京成電鉄からは3000形と、その共通設計車である千葉ニュータウン鉄道9200形に京浜急行1000形(アルミ車)が登場。かつては個性豊かだった京成グループと北総鉄道の車両もすっかり共通化が進み、今や違いは帯の色くらいになってしまいました。。。

最後に、E5000形が入り切りませんでしたが展示車両全編成の並び。5300形の今後に関して、何もアナウンスが無い現時点では大半の編成が廃車~解体の道を辿るものと思いますが、未だ陳腐化している印象は感じられないだけに少数でも地方私鉄での再起を願わずにはいられません。

 

 

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