早いもので、とうとう2017年も残すところ7時間程となってしまいましたが、今年は国鉄分割民営化→JRグループ発足30周年に加え、大手民鉄を中心に色々な動きが見られた年でした。光陰矢の如し、とは言いますが、あっという間に過ぎていく一年の内に色々な出来事が起きていたな・・・と改めて感慨に耽っております。今日は2017年最後の記事になりますが、今月下旬の北東北周遊時に捉えた秋田地区の奥羽本線・羽越本線で主力を務めている701系電車を挙げて行きます。
顔を雪塗れにしてやって来た奥羽本線の701系。前回と同じ構図ですが、弘南鉄道への乗り換え時に撮影しました。701系が初めて秋田地区に登場したのは1993年のことで、それまで主力だったボックスシートの客車による列車を置き換えを進め、以後はJR東日本の交流電車としての地位を確立し急速に勢力を拡大しますが、長距離運用が多数存在する閑散路線への導入ということからロングシートの車内設備が批判の対象になり、当時は鉄道趣味誌などで度々701系がいかに地域の実情を無視しているかを主張する記事が見られました。
しかし、これ以降も増備は進行、第三セクターの青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道の兄弟車も合わせ2001年まで製造が続けられ、東北6県の主力電車として定着してからは批判も影を潜めました。現在は全編成がVVVF制御装置の更新を受け、更なる活躍が見込まれています。
今回の旅で散々乗った701系ですが、多少の揺れは気になるものの、平面的で上部に丸型ライトを配置する2世代程前の国鉄か私鉄電車を思わせる正面に、最近のVVVF車にしては高速走行時の非常に大きな主電動機のサウンドに見晴らしの良い先頭部など、筆者としてはかなり好きな部類の電車だったりします、はい。
こちらがその車内。ワンマン対応の2両編成は整理券発行機や料金器を備え、ドアチャイムも鳴動。前回載せた仙台の701系とは異なり、緑色の長いロングシートが並びます。空いている時間帯は自由に座れる上、暖房が強力なので座ってしまえば結構快適なんですよね。
さて、最後にこのどうしようもない日記ですが、2017年度中に訪問して下さった皆様には心より御礼申し上げますと共に、来年もまた何卒お付き合い下さいますよう、よろしくお願い致します。