町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

令和の都営バスを代表する新たな主力・新型三菱ふそうエアロスター

2022年02月25日 | 都営バス

三菱ふそう大型路線バスであるエアロスターMP382014619日にフロントデザインを大幅に変更し、日本各地の事業者に導入されていましたが都営バスでは2013年を最後に三菱ふそう車の導入が途絶えており、いすゞ車の新製配置が長く続きました。しかし20201014日付で2021年度の新車一般車(G代車)の入札公告が公開され、同年1127日の開札で三菱ふそうバス・トラックが落札、実に8年ぶりに三菱ふそう大型路線バスの導入が再開される事になりました。

東京ビッグサイトの待機場で折り返しを待つ深川営業所のG704(2PG-MP38FK2021年式)2021年に開催された東京オリンピック・パラリンピック輸送に備え導入されたG代車で、当初は新設の有明営業所に配置され大会関係者輸送などに充当され、後に本来の配置先である深川に転属しました。ライト周辺やバンパーがブラックアウトされ、側面窓周りは中扉部も含めて黒色化しているのは我が地元の小田急バスでも見られる仕上げですが、これにより以前のモデルより均整の取れた外観になりました。

晴海埠頭から東京駅に戻ろうとしているG711。この車両は当初より深川に配置され、管内の一般路線で運用に入っています。撮影は何れも祝祭日に行った為、正面に日章旗を掲げています。

G711をリア部から。このMP38は、前述の東京オリンピック大会輸送に使用される関係で2021年5月〜7月の短期間に140台が導入されました。今後も在来車、特に路線バス事業から撤退し補修が難しくなって来た西日本車体工業のボディーを架装する日産ディーゼル車の代替する必要がある為、更に勢力を拡大すると思われます。

車内設備は優先席部が進行方向の1人掛けに改められ、車椅子・ベビーカーの利用者の為にフリースペースが設けられました。座席が減少したので中扉より後方の座席は1人掛け+2人掛けと2人掛け+2人掛けを半々で設置しています。また、最後部は急停車時などに前側に放り出される危険性があるため、中央部への着席を防ぎ2人+2人で着席を促す仕切りが設けられました。現在はコロナウイルス感染対策で封鎖されていますが、タイヤハウス上の座席も省略されていないのがバスマニアには嬉しいポイントです。

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東急バス虹が丘営業所の長尺エルガ・ワンステップ車

2022年02月17日 | 東急バス

東急バスの虹が丘営業所は多摩田園都市の開発進捗に伴い、増加の一途を辿る乗客に対応するべく1986年に開設されました。管内には大規模団地や新興住宅地が多数存在する為、長尺3扉車など青葉台同様に特徴的な車両が見られた他、2010年まで弦巻・川崎・東山田の各営業所から転属車が発生するまでノンステップ車の配置(20022015年まではワンステップバスを新製配置)が無い唯一の営業所でもありました。現在は東急バス最多となる123台の車両を配置し、いすゞ自動車の長尺車が主力になっています。

赤帯1本塗装のNJ1353(QPG-LV234Q3・2013年式)。折戸を備え、通勤ラッシュ対策で収容力を重視したスーパーロング車で、虹が丘の主力車です。2019年には車体再生工事が施工されました。

上と同型式で2014年導入のNJ1450。裾部に入っていた赤帯が無くなり、より車体が長くなったように見えます。運用を開始したのは20151月からで、この車両の導入により2002年式のNJ358が廃車・除籍になりました。スーパーロング車は運用上の制約もあり、あざみ野・たまプラーザ駅発着の路線を中心に充当されています。

写真の車両より一世代前のセミロング車NJ1154(LKG-LV234N32011年式)をリア部から。型式からも分かるようにこの車両はN尺で、虹が丘管内全ての路線で運用されています。裾部と屋根周りにワンステップ車を示す赤帯が入っていたのは2011年度車までで、2012年導入車からは赤帯1本塗装になりました。

段差が少なく収容力の大きい車内。座席モケットはワンロマ車のTA8777で採用されたカラフルな仕様で、グレートーンの車内で一際映えます。青葉台営業所のブルーリボンを記事にした時も触れましたが、中4枚折戸も今やすっかり珍しい設備になりました。

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新たな主力になりつつある横浜市営バス・新型エルガ

2022年02月15日 | 横浜市営バス・川崎市営バス

2015815日にフルモデルチェンジが実施されたいすゞ自動車・日野自動車の統合車種エルガ・ブルーリボンですが、横浜市営バスではブルーリボンⅡ(QDG-KV290N1)から導入を開始し、20162月から運用を開始しました。続いて翌年2017年よりエルガも配置されるようになり瞬く間に勢力を拡大、新たな市営バスの主力車両になっています。

浅間町営業所に配置される9-1809(QDG-LV290N12017年式)20172018年度導入車はは久々のいすゞ車となりました。前年度のブルーリボンと外観は同じなので、局番以外で区別するのは難しくなっています。写真の9-1809はラグビーW杯特別仕様ナンバーを付けており、こちらも久しぶりの希望ナンバーになりました。

若葉台営業所配置の8-1877。2017年7月にLV290系列は平成28年度排ガス規制適合の為の改良が発表され、8月から販売の車両は型式も新たに2PG-LV290N2となりました。外観は上のQDG-車と殆ど変わりないですが、エンジンが4HK1-TCSから4HK1-TCHに変更されています。

2PG-車をリア部から。2004年度の入札制度導入までは若葉台営業所では長らく三菱ふそうを指定しており、現在も一定数三菱車が在籍していますが、いすゞ・日野車の占める割合が高まり主力車両はエルガ・ブルーリボンに変わりつつあります。

中扉以降の座席を1人掛けとし通路を広く取る通勤ラッシュ対応型の車内設備。1989年度導入車より始まった横浜ベイブリッジ・帆船日本丸・マリンタワーを描いた織り柄の座席は相変わらず引き継がれました。

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横浜市営バスのいすゞエルガ

2022年02月13日 | 横浜市営バス・川崎市営バス

横浜市民の身近な足として親しまれる横浜市営バスではかつて営業所ごとに自動車メーカーを指定して導入しており、磯子・滝頭は日産ディーゼル(後のUDトラックス)、港南・浅間町・保土ケ谷は日野自動車、港北・鶴見はいすゞ自動車、本牧・緑・若葉台は三菱ふそうと完全に分けられていました。しかし低床化の流れやUDトラックスのバス事業撤退、いすゞ自動車・日野自動車のバス部門統一などからこれらの原則は解消されており、いすゞ・日野が多数を占めるようになりました。現在は新型エルガの導入が進行でPJ-規制の車両にも廃車が発生していますが、依然としてモデルチェンジ前の車両も活躍が続いています。

鶴見営業所に在籍する9-1652(PKG-LV234L2・2009年式)。鶴見営業所は元々いすゞ車指定配置の営業所だったこともあり、まとまった数が配置され新製導入の他に磯子・若葉台からの転入車も加わっています。

青葉台駅で待機中する若葉台営業所配置の9-1638。上写真の9-1652と全くの同一型式です。かつての若葉台営業所は三菱ふそう車が指定されていましたがノンステップ化の流れと共に、いすゞ車の導入も進められ現在はエアロスターと共に運用されています。

現在では三菱ふそうエアロスター、いすゞエルガ、ブルーリボンⅡの大型車が在籍する若葉台営業所ですが過去には中型車や272系統に充当する小型車も在籍していた時期がありました。何れも転出と廃車により消滅しています。

車内設備は他社でも見られる標準仕様ノンステップバスの都市型レイアウトです。手すりの警戒色や優先席部モケットの統一(赤から一般席同様の青へ)はPJ-規制車の途中から実施されました。

※写真はPJ車のものだった為、後日差し替えます。

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