部屋の中を整理していたら、押入れの奥に眠っていた引き出しから昔買い集めていた小田急の記念入場券が出て来たのでご覧に入れたいと思います。今では考えられませんが、2000年以前の小田急では事ある毎に各駅で硬券入場券を販売していました。この当時は小田急に限らず私鉄各社とも何かの節目や記念行事に合わせて記念切符を販売する事が多く、中には「?」と首を傾げたくなる内容の物もありましたが、既に珍しくなりつつあった硬券を入手できる機会なので当時小学生だった筆者にはなかなか楽しみでもありました。
2000年という節目の年に因んで、当時最新鋭だった2000形の写真をあしらった台紙に1999年大晦日と2000年元日の日付を入れた入場券のセットです(写真左)。この当時世間ではコンピュータの2000年問題で騒がれていた事を思い出しますが、折りしも翌年は明治神宮が鎮座したから80周年を迎え、最寄り駅の参宮橋では臨時きっぷ売り場で右のような通常の硬券と初詣記念入場券の台紙付セットも併せて販売されました。
各駅の窓口で年末年始に発売されていた初詣記念入場券です。干支のイラストと共に背景に入る赤線が特別な感じを出していますが、こちらは特に台紙などは付きませんでした。
狛江市花火大会の開催に合わせて、和泉多摩川駅で大会当日に販売された入場券(写真右)です。この年は何故か20000形が台紙に登場しました。先程の明治神宮鎮座80周年記念のと並べていますが、どちらも台紙はパソコンで出力したのかと思われる簡易的なものでした。
年月日が同じ数字の並びになる日に毎年恒例で販売されて来た記念入場券ですが、2000年(平成12年)12月12日で最後の発行になりました。ロマンスカー3車種と東京都庁、富士山を背景に芦ノ湖を行く箱根海賊船をデザインしたものと、多分2000形のドア(何故にドアを背景にしたのかは謎・・・)をモチーフにしたものがありました。何故筆者の手元に和泉多摩川駅発行ものがあるのか記憶が曖昧ですが、伊豆美神社へ参拝に行ったときに買い求めたものだったかと思います。