2003年より導入され、老朽化した普通鋼製車体・抵抗制御車の3200・3300形の廃車を2015年度内に完了させた2代目3000形は、その後も引き続き導入され2015年には一部仕様変更を行った11次車が増備されました。このグループより車内案内表示の液晶画面を17インチ化し、更に側面ドアをメーカー標準品である接着式窓ガラス仕様のドアから、金属支持枠としドア窓ガラスが在来車に近いサイズに変更が行われ、外観も印象の変化が生じています。
北総線内を走行する17次車3037編成。2017年度鉄道事業設備投資計画で導入が発表されたグループで3036・3038編成と共に2018年1月より導入されました。何れも8両編成で自社線の特急や快速、都営浅草線関連の直通運転に使用されます。行先表示のLEDが強く、1000分の1シャッターで撮影しても表示内容が切れずに写り込みます。
最終増備車の18次車である3040編成。2018年9月に6両2編成と8両を1編成ずつ2019年2・3月に導入しました。これらの登場で2003年より実に16年に渡る増備を終了しました。写真は千葉県誕生150周年の記念ヘッドマークを付けて本線普通列車に入るシーンです。
車内は基本的にこれまでの3000形を踏襲していますが、全ドア上に17インチ画面が設置されドア本体は窓ガラス支持方式が金属支持になりサイズを在来形式の3700形6次車以降に類似したタイプになっています。本系列でも在来車同様に無塗装ステンレスとされ化粧板の採用は見送られましたが、次期増備の成田スカイアクセス線用3100形からは化粧板仕上げのドアを採用しました。
17インチに拡大された液晶画面。表示内容も若干変更されており、初期のLEDスクロール方式の案内表示を設置していた初期車両もこの仕様の画面に換装されました。
現在3000形は8両編成19本と6両編成29本の326両という大所帯に成長しましたが基本的な仕様は変わらずに増備されたことは実用性を重視する京成らしい車両と云えましょう。