昨年12月、東京駅100周年を迎えるに当り記念Suicaの販売を巡って大変な騒動が起きた事は記憶に新しい出来事として覚えている方も多いはず。その後に混乱を受けて15000枚の限定販売から一転、当日は駅長自らマイク越しに謝罪を行い希望者全員に販売する事が決定する事態になりました。筆者も申し込みはしたものの、振込用紙がなかなか届かず忘れかけていたのですが先月下旬にやっと届き、12月に入って無事に現物を入手する事が出来ました。
今回の騒動の原因として、今までの記念Suicaの販売時に大きな混乱が見られなかった事から今回も大丈夫だろう・・・との甘い見通しからあの混乱に繋がってしまったようですが、東京駅100周年という一般人にも関心の高い出来事に加えて連日マスコミ各社で東京駅復元工事完成が伝えられて大きな盛り上がりを見せた上に、記念切符の類とは異なり乗車券だけなく電子マネー機能も備わった実用性のあるものですからして、購入希望者が殺到する事は火を見るより明らかな筈なのに、何故企画担当者が予測出来なかったのか全くの謎です。何れにしても、今回のような騒動はもう起こることは無いと思いますが・・・。
届いたSuicaを見て行きます。カードのほかに2つ折りのパンフレットのような台紙が付属し、中には赤レンガ駅舎の写真と共に年表が載せられています。駅舎の写真に信号機が掛かってしまっていますが、これは致し方ないですね。台紙にカードを挟むとなかなかいい感じです。
台紙の裏面は駅舎の煉瓦をあしらい重厚な印象に。縦に長いので、しまう時には角が折れたりしないように一工夫が必要かも?
今回のSuicaカード本体です。このデザインを手掛けたのは同社に勤務する女性車掌さんとの事でしたが、シンプルながら重厚感と高級感を漂わせる絶妙な絵柄が見事ですね。この記念Suicaですが、機能的には券売機で発行される通常の物と変わりなく、10年が過ぎると失効してしまい乗車券としての利用は出来なくなってしまいますので、眠らせずに時々はこれを利用してみようかと思います。