元日比谷線直通車だったワンマン対応20400系グループ転用改造の進行に伴い、2021年12月7日より南栗橋〜東武日光間に設定されていた下り急行運用からも撤退するなど動向が注目される東武6050系ですが、今年2022年のダイヤ改正で日光線・鬼怒川線ワンマン化と会津鉄道の電車による普通列車の運転廃止の発表で、日中の運用は基本的に終了することになってしまいました。3月以降は朝夕の一部列車と野岩鉄道線内でのみ細々と運用されるようです。
南栗橋8時24分発新藤原行きに充当される6050系。朝の急行運用は終了してしまいましたが、この運用は6050系のまま存置されました。下今市以南の運用が減少した現在では数少ない長距離列車となっており、終点の新藤原では会津田島行きに連絡しています。
会津鉄道の会津田島から直通して来た普通列車下今市行き。写真は野岩鉄道所属車で3月以降も続投予定です。ダイヤ改正後の時刻表を見ると、1本のみ夜間に東武日光行きが設定されているため、完全に撤退というわけではないですが日中の運用削減で乗車はもちろんのこと、明るい時間帯に走行する姿を撮影するのも難しくなってしまいますね。
吊り掛け駆動の5000系グループが淘汰された2006年からは日光線・鬼怒川線の普通列車運用にも充当されていたため、こうした6050系同士の並びは珍しいものではありませんでしたが今や見る事は難しくなりました。
国鉄の客車か急行型電車を思わせるボックスシートでゆったりとした旅を楽しめるのも残り僅かな期間となりました。全廃までに乗車・撮影共々沢山楽しんでおきたいですね。