2015年から大規模リニューアル工事が開始され、何かと話題の豊富な小田急1000形ですが行先方向幕のフルカラーLED化や地上専用車4両+元地下鉄直通車6両編成の10両固定編成化などが始まり、登場から殆ど変化の見られなかった同系に初めて大きな変化が表れ、今後貴重になっていく未更新車が数多く見られる現在が最も撮影の狙い目であるといっても良いでしょう。最近は10両編成、4+4編成での運用が目立つ1000形ですが、今月は珍しくも6両編成単独運用を2編成撮影出来ましたので、そちらの画像を載せます。
小田原線の各停運用に就く1253Fです、この写真を撮影した時点では10両編成時の相方になるであろう1053Fは1251Fと組んでいました。登場時に装備していた自動分併装置は撤去されています。
多摩線折返し運用中の1255F、通常タイプのドアを装備する6両編成は全編成が元千代田線直通車だったため、10両編成時中間に入る新宿側先頭車は、乗務員室内に貫通路構成仕切を設置していました。千代田線乗り入れ時代は同じく乗り入れ対応4両編成の1065Fと、上の1253Fは1063Fと組んでいましたが地上線区間のみでの運用になってからは連結することは殆ど無くなっています。この編成もリニューアル時は1055Fと組んで10両固定編成にされるんでしょうね。
ホワイトベージュの化粧板に赤い座席が明るく暖かい印象の車内設備。扉の内側も化粧板仕上げになるのはこの1000形からでした。4+6両編成はドア上に車内案内表示器を設置していない為、登場した時代を物語ります。
前面・側面ともに幕タイプの表示を持つのは小田急ではいよいよ1000形のみになってしまいました。方向幕という呼び方も昔語りになる日は遠くないようです。